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NEC N-88 BASIC Version 1.1
Copyright (C) 1981 by Microsoft
56799 bytes free
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機能仕様
CPU μPD780C-1 (Z80Aコンパチブル) 4MHz

ROM N-BASIC およびモニタ 32Kバイト
    N88-BASIC 40Kバイト
    スロット内増設可能 最大56Kバイト

RAM ユーザーズメモリ 64Kバイト
    N88-BASIC動作時 テキストエリア 32Kバイト
     変数、ワークエリアテキストVRAM 31Kバイト
    グラフィック用VRAM 48Kバイト
    スロット内増設可能 32Kバイト単位で切り替え

表示能力
 テキスト 80文字X25行 80文字X20行
       40文字X25行 40文字X20行
 リバース、ブリンク、シークレット キャラクタ単位で指定可
 カラー8色 キャラクタ単位で可能
 グラフィック 640X200ドット 3画面
         640X400ドット 1画面
 カラーグラフィック テキスト画面合成可
 カラーグラフィック、グラフィック表示はN88-BASIC作動時
 バックグラウンドカラー 8色指定可
 ボーダーカラー 8色指定可

ビデオ出力 RGBセパレート出力方式 コンポジットビデオ、家庭用テレビアダプタ
 2画面独立表示可

漢字ROMボード (オプション) 16X16ドット JIS第一水準 40文字X20行

キーボード JIS標準配列
拡張スロット 4スロット PC-8012上位コンパチブル
オーディオカセットインターフェース 600ボー/1200ボー
プリンタインターフェース パラレル セントロニクス準拠
シリアルインターフェース RS-232C 75/150/300/600/1200/2400/4800/9600ボー
8インチフロッピーディスクインターフェース 本体スロット内蔵可
ミニフロッピーディスクインターフェース 内蔵 PC-8031-1W PC-8031-2W用
ライトペン PC-8045使用可
カレンダ nicd電池でバックアップ

 8bitパソコンにおいて一時代を築き、栄華を誇ったあのPC-8801、もっとも当時の日本標準のマシンとなったのはPC-8801mkⅡSR以降の規格であり、80年代当時8801mkⅡを新品で購入した友人の涙は、水平と垂直にほとばしっていました(*^。^*)わたしはFM-7ユーザーなので関係なかったのですが。

 さてこのPC-8801というマシン、我が家に来た当時はすでにそろそろ時代はPC-9801にうつりつつある頃で、もういらなんだけどもらってくれないかというお客様からの頂き物でした。もともとNECユーザーでもなかった我が家においてもほとんどその性能を発揮することなく、いつしか粗大ゴミとなってしまったマシンです。

 1980年代後半、それはそれまで家庭用PCとして不動の地位を誇っていた、PC-8801mkⅡSR以降 という仕様のハチハチが急速に化石化していき、それまでNECのビジネスモデルという位置づけだったPC-9801が急速に家庭に普及してゆき、98版のゲームソフトやユーティリティのリリースが相次いだ年だったと思います。PC8801の変遷をみてみますと、1986年末に発表されたPC-8801MH/FHで一応の完成をみています。このときの広告に載った「もっと好奇心」っていう斉藤由貴は、はっきりいってかわいかった(・-・) このあとPC-88VAという、いわば88の発展型が登場したわけですが、この規格はそれほど普及しませんでした。ところでこのPC-88VA3に搭載されていた9.3MBフロッピーってどのように実現してたんでしょう?当時ずっとFMユーザーだったので、よくわからないのですが。

 この88VAも1988年初めに発表された88VA2でおわり、8801のサウンド強化版と言うべきPC-8801MA/FAを出した後、ついに1989年、NECも迷走を始めます。PC-9801のときも、98XLという合体マシンを発表したNECですが、当時すでに博物館行き目前の88と98を合体させたPC-98DOなどという中途半端なマシンを発売。すでに先の見えた88のユーザーをなんとか98に移行させたいということだったようですが、当時既に多くのアプリが98で走っていた以上88モードを使う必要はそれほどなく、88モードと98モードという全く異なる2つのアーキテクチャをむりやり同居させて複雑になったマシンは拡張性にも乏しく、結局ユーザーはじきにまともな98に買い換えざるを得なくなり....(..;)
でも今の材料を使って改めて88とか98のアプリが走るマシンを開発したらすごいのができそうですね。製造業の現場では今でも結構昔のマシンが使われていますから、ほしい方々も多いかも。専用のシステムを一度組んでしまうと、マシンが時代から取り残されたからと言っても、それを現代機でくみ上げ直すのはとても大変なんです。ある有名な金属メーカーの工場で、PC9801とかPC-PR201という懐かしいプリンタが稼働しているのを見かけました。

 さてさてこの8801の写真を見てもう一つ、本体に比べてFDDが大きいことに気づきますね。このころすでに5.25インチのいわゆるミニフロッピーディスクがもう88用にも開発されています。PC-8031-1W 片面倍密2ドライブ PC-8031-1V 片面倍密1ドライブ PC-8031-FD1増設用FDD PC-8031-2W 両面倍密2ドライブ PC-8032-2W 増設用FDD両面倍密 型番を見るとこれらはPC-8801のオプションではなく、PC-8001シリーズの製品です。ただ8801と接続できると説明されています。では8801のオプションはというと、PC-8881 8インチ標準2ドライブ そしてPC-8882は8インチの拡張用FDDです。「標準」フロッピーディスクというのは大きさ8インチでした。LPレコードくらいかな~といってもLPレコードってなんですかっていうお子さんもおられるかも。結構この標準フロッピーもある程度は使われていたみたいですね。近くの某大学の無線部だったと思いますが、パケット通信というアマチュア無線を使ったパソコン通信のサーバーに8インチFDDがつながっていたような記憶が・・・・。