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光ケーブルの普及に伴いインターネットの伝送速度もずいぶん上がってきているみたいです。すでにADSLといった中途半端な技術は次第に過去のものとなりつつあるようですね。もっとも我が家でもほんの数年前までADSL接続でした。通信速度を測ってみましたら、上りが919Kbps、下りは3277Kbpsでした。富山県にいた頃、仕事ではもっぱらCATVでのネット接続の工事、設定を扱っていたにもかかわらず自宅ではADSLを使っていました。しかししだいに線が細くなって遅くなり、接続自体も不安定になり、その当時定期的におとしていた手話のビデオのダウンロードがついにできなくなったので光ファイバーに変えたのでした。しかし山口県に戻ってみると自分の地区には光は来ておらず、来る予定すらないと言うことで仕方なくADSLで契約し直しました。

このADSLにもいくつかの伝送技術があり、某Y社が僻地における遠距離の通信も可能な安価なADSLサービスを始めるまではADSLすら届かない地方がたくさんありました。有線の音声電話は文化的な生活に不可欠最低限の基礎的電気通信サービスとして全国どこでもサービスが提供されていなければならないことが総務省令で定められているのですが、2014年現在インターネットのブロードバンドはそれに含まれていないため、これだけデジタルディバイドの問題も指摘されているにもかかわらず、ネット接続から取り残された地域がまだかなりあるようです。ただ値段のことを言わなければ何らかの仕方でブロードバンド接続のサービスを受けることができるようではありますが。

さて、インターネットサービスが始まったばかりの頃はまだ288(にいぱっぱ)とか56k(ごじゅうろっきろ)などといっていたダイヤルアップのモデムがまだまだ現役でしたよね。今でこそダイヤルアップと言ってもPPPoEですが、この当時は実際に電話のダイヤルを回して電話をかけて通信していました。テキストベースのパソコン通信やインターネットならそれでも十分でした。もっとも28.8kbpsとか56kbpsの伝送速度で、写真などを添付で送ろうものなら今よりはベラボーに低い解像度だったのですがそれでも当分待たされました。

少し前に実家のがらくたをかたづけていたら、昔使っていたなつかしいモデムが出てきたので写真を撮ってみました。AIWAも、有線のモデムやアマチュア無線のパケット通信で使うTNC(ターミナルノードコントローラー)なんかを作っていましたね。型番からもわかるように、これは28.8kbpsです。

マイクロコアのポケットモデム MC24PA5 2.4kbpsといういまでは考えられない遅さですけどテキストベースでのパソコン通信ではずいぶん活躍しました。niftyのアクセスポイントに電話をかけてコンピュータをコールするとコネクトが成立するのが目で追えていましたね。

そのうちISDNが普及し始めました。これはその当時使っていたISDNのTA(ターミナルアダプタ)です。これはごくたまに今でも使っている人がいるみたいです。電話も2本つながるし、そこそこ使えました。電話局から離れてもつながるADSLが出る前はこれを使うしかない場所もありました。もともとの政策では、光ファイバーが普及するまではISDNを使う予定だったらしく、メタルの線が必須のADSLはイレギュラーだったようですね。これからはメタルの線がだんだん減る一方でしょうから、現在ADSLがつながっている地域でも今後はFTTHに移行せざるを得なくなるのでしょうね