昔昔、ある年の暮れ、
神様が動物たちに、お触れをだしました。
「元日の朝、私のところへ来なさい。順番に着いたものから、12番目
まで、1年交代でその年の大将にする」と言いました。
動物たちは、「我こそが一番」と張り切っておりました。
元日になり、足の遅いウシが他の動物よりも、早く、夜明け前に出発
しました。牛小屋の天井で見ていたネズミが、ウシにばれないように、
ウシの背中に飛び乗りました。
鈍感なウシはそれを知らずに、一生懸命頑張って、神様のところに向かい
ました。
神様の所に着くと、他の動物がまだ着ておらず、門は閉まったままでした。
我こそが一番と思い、喜び、門が開くのを待っていました。
やがて、朝が来て、門が開いた瞬間、ウシの背中からネズミが飛び降り
ネズミが一番になりました。残念ながら、ウシは2番となりました。
その後の順位は、トラ、ウサギ、タツ・・・・・となりました。
ネズミに騙されたネコは、13番目となり、それ以来ネズミを恨んで追い
まわすようになったとのことです。
牛には4つの胃袋があるそうです。
焼肉屋さんでは、第1胃をミノ、第2胃をセンマイ、第3胃をハチノス、第4胃をギアラ
という呼んでいるそうです。
一度飲み込んだ食べ物を再び口の中に戻して反すうする特徴があります。
反すうして、細かく噛み砕いた食べ物を胃の中の微生物が食べ、その結果微生物が
大量に増殖し、それを牛が消化して栄養にしている。
したがって、たんぱく質が豊富な牛乳や焼肉になるそうです。
ウシと馬
古代においては、馬はその俊敏な動きにより、狩猟のため、あるいは戦争のための戦車
であったので、大切に扱われ、泥にまみれての農作業には使われなかった。
よって、農作業では、牛は重要な役割を果たし、必要な動物となった。
牛は、縁起のいい生き物ということで、
日本の神社を作るための、材料を運んだのは、馬ではなく牛だったそうです。
歴史的にも神聖な場面では、牛が登場していたそうです。
そう言えば、「牛に引かれて善光寺まいり」ですね。
ウシとうなぎ
土用丑の日とウナギ
現在のように、土用に「う」のつくものを食べるように一般化したのは、ご存知のとおり
幕末の万能学者として有名な あの平賀減内が、考えたとのこと。
夏場にウナギが売れないので、何とかしたいと近所のウナギ屋に相談され、
「本日丑の日」と書いた張り紙出したところ、大繁盛したのがきっかけだそうです。
今度は、ネットで「本日たきの日(Takiakita)」と出してみようっと・・・・・。
ネズミに利用されたウシ