１１月１３日、コンサート間近の自主練習日に見学にお邪魔したのが、WSCUの皆さんとの最初の出会いでした。皆さんが歌っているのを椅子に座って拝見しながら、「趣味のサークルかと思って来てみたら、すごく真面目に取り組んでいるんだなぁ！」というのが最初の感想。
ハーレムゴスペルクワイヤのコンサートのチケット情報を求めて、インターネットで検索中にたまたま見つけたWSCUのホームページ。
見学してみたいという申し出のメールにエルさんがくれた返事の中に、「来週はネイザンが来るので練習に集中したいから、おいでになるなら今週の自主練習にどうぞ」と書かれていた意味がそのときになってよくわかりました。３０分程も見学していると、「良かったら一緒に歌いませんか？」とお誘い戴き、貸して頂いた歌詞を見ながら口ずさんでいるうちに「もっと歌いたいな！今日で終わってしまうのはもったいないな」と思っていました。
「もっと集中して！」「始めるって言ったらスグにお喋りやめて！」と言った叱責も飛び交う真剣な練習風景に感動すら覚えて。
練習の終わり近くに「どうする？入る？」とにこやかに聞いてくれたエルさんに「宜しくお願いします！」と即答して良かったと、コンサートを終えた今本当に思っています。

１２月６日に迫ったコンサートまで３週間余り。
曲も知らず、歌詞もわからないところから、楽譜無しで耳で覚えるしかない練習。ユキさんからコピーさせて戴いた歌詞を見ながら、テープを繰り返し聴く毎日。毎週の練習日以外にパート練習を２回やっていただき、それでも合計５回しか歌えないまま迎えたリハーサル。
「表情が硬いよ！」「もっと楽しんでいいから♪」と言われても、頭の中は歌詞を追うので精一杯。
歌うことは大好きだから自然と身体はリズムをとるのに、思い切り歌いたくても歌詞がでてこないジレンマ。
「もっと出るはず！もっと！」とお腹を押されて、「うぅ。。。出したいけど出ないよぉ」と萎縮してしまうあたし。
あたしとそれほど時期が変わらず入会した仲間が楽しそうに歌っているのを横目に見て、自分の努力不足と至らなさを痛感。
夢の中では歌って踊って、お腹や喉が気持ちよく震えるほど声がでていたのに現実は超厳しい。
（失敗して冷や汗をかく夢は見ない能天気なあたし。。。（笑）
たまたま仕事の繁忙期にぶつかってしまったせいもあり、残業で練習に遅刻したり、出張でワークショップや青年会館でのせっかくの長時間の練習に出られなかったりしたことも、精神的な負い目になって気持ちが焦るばかり。

自信がないまま迎えたコンサート当日。
控え室でパンフとアンケートを折りながら、「今年は裏方の仕事しながら観せてだけもらったほうが良かったかなぁ？」なんてこともチラっと思ったり。でも、メンバーが衣装を替え、メイクをし、みるみる綺麗になっていくのを見ているうちに、なんだかワクワクしてきて♪
バックバンドが入っての初めてのリハーサルでは歌うのが楽しくて、本番が待ち遠しいくらいのハイテンション！
出の直前の「舞台映え！」の掛け声で、メンバーの輝いた表情と相まって、良い意味での緊張感と気合が入りました。

カーテンをくぐってステージに出た瞬間、ほとんど空席がない客席を見て感激！歌いだして１曲目２曲目は逃げそうになる歌詞を追いかけるのに必死で全く余裕がなかったものの、次第に緊張が和らいできて、ネイザンの表情や指先を目で追いかけながら歌う歓びが湧き上がってきて♪
１部が終わって２部が始まる頃には楽しくて楽しくて、コンサートが終わってしまうのが残念なくらい歌えることが嬉しくて堪りませんでした！

コンサートが終わって楽屋を出て受付付近に行ったときに、そこにあった備品や品物を見て、当日までの準備にどれほどの時間がかかったか。。。搬出口や車に積み込む荷物を見て、手配や後片付けにもどれほどの手間がかかったか。。。
あたしはなんの役にも立たず、自分のことだけで精一杯だったけれど、その間に以前からのメンバーは仕事や家事の合間、寝る時間も割いて段取りしたであろうことを思うと、本当に頭が下がる思いで感謝の気持ちでいっぱいになりました。

今回、ラッキーなことに入会３週間余りでステージデヴューさせて戴けたのは、ユキさん初めアルトパートのメンバーが忙しい中忍耐強く教えて下さったことと、まだまだつたない歌を長い目で見て来年の布石として舞台を踏ませて下さったメンバー全員の寛容さのお陰だと思っています。

どんなに言葉を重ねても感謝の気持ちは表しようもありませんが、曲や歌詞をきちんと覚え、上達し、来年のステージは準備から協力させて戴くことで、お返しして行きたいと思っています。
コンサートに参加させて戴いて、本当にありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願い致します。

WSCUを作ってくれたネイザンと発起人の皆様、支えているメンバー全員と出会えた運命に感謝。