はぴやまの罰金日記

みなさん、はぴやまです。"干せ"がこの日は遅れてきたからというので、替わりに日記を書いたのさ!


8月6日(土)宮まつり

この日は、16:30にHATに集合してリハ−サルだ。私、はぴやまは電車で宇都宮に向かった。
ライブのときはあまり車は使わない様に心がけている。(本当か?)心がけているだけだ。
環境の為にもそのほうがいいだろう。決して酒を飲む為だとは思わない。思いたくない。

走ったり、歩いたりするので「健康の為!」と自分に言い聞かせている。
家から駅まで10分程度の為いつもぎりぎりに家を出て、走るのだが、
大抵駅までもう少しというところで電車が後ろから私を追い抜き行ってしまうのだ。
その日もいつもの如く走ったがいつもの如く追い抜かされ、駅のホ−ムで暫らく待ち、
次の電車で宇都宮へ向かったのだった。これではかなり遅刻かな?と思っていたのだが時間に調度に着いたと思う。
時間は余裕をみて、電車一本逃しても大丈夫な様にしてあったのだった。
電車に乗ると私は座る場所が無いので、立っていたのだが、昔の体操部の習慣で、
何もつかまらずに足の位置を動かさず、上体で体の揺れを殺すというトレ−ニングに没頭し、
アットいう間に宇都宮に到着した。

既に何十年も昔の事なのに電車に乗るとやってしまう。私の妙な動きに周りの人達は無反応だった。

回想 
 「巨人の☆」で☆ヒュ-馬が2軍時代バスの移動の時に皆席に座らずつま先立ちで足を鍛えていたが、
 だったら、バスを使わずに走った方がよいのでは?と思ったものだが、私のいた体操部では、こんな事をやっていた。
 宇都宮の県立体育館で試合をする時、電車で東武宇都宮まで行き、駅からバスで県立体育館まで移動したのだが、
 バス代を浮かす為(確か¥150くらい)、走ってバスを追いかけていた記憶が...

 結構離されるけれど、バス停で停まるので遅れはあまり無かったと思う。ほとんど全力疾走だったような気がする。
 最近、県立体育館の位置を把握し試合の前に何て事をしていたのだろうと思った。試合に勝てない理由はここにあったのかも。

東武の駅からHATまで徒歩で移動。HATは割りとJRの駅に近いなと思いつつ10分程で到着した。
HATに到着し、メンバ-が集まり練習を始めようとしたが、我等の師匠ネイザンはまだ到着していなかった。
いつもの練習前の発声を行い、ライブで歌う曲を1,2曲歌った頃にネイザンが飄々と歩きながらこちらにやって来るのが見えた。
ネイザンが来てから、ライブで歌う曲を歌おうとしたら、難しい所だけ練習しましょうと言い、部分的に練習をした。
本番前はあまり喉を使わずに発声練習程度に留めて、本番に備えろという事なのかもしれない。
練習している時、通りに面した全面ガラス張りの窓にコ-ラスが向かい、
ネイザンは通りを背中にした状態で練習をしていたのだが、歌っている途中バスが通りかかり、
ミルキ−が乗客に向かって手をふりだしたら、みんな釣られて手を振り出した。
バスの乗客は無反応、ネイザンは皆何をやっているのか意味がわからず妙な顔をしていたようだった。
バスの乗客は多分、変な黒ずくめの集団に手を振られ、気味が悪かったのかも。
さらに練習を続けていると開けていた窓から、雀が1羽飛び込んで来た。
暫らく部屋を飛びまわり黒ずくめの集団に驚いたのか、窓から逃げようとしたけれど、
透明なガラスにぶつかるだけで外に出られなくなった。その雀を見てeRuちゃんが捕まえて外に逃がしてあげた。
その雀の乱入の間も、歌は止まらず歌い続けた。
ひと通り練習を終えたら、時間はまだたっぷりあって、まだまだ練習出来そうだったが、後はゆっくり休めとういう事だった。

会場へ移動の時間まで皆好き勝手に時間を浪費し、移動の時間となった。
普段なら10分程度で歩いていける距離だったが、人出が多く思うように足が運ばず倍以上の時間を費やしてしまった。
始めは皆一緒になって進んでいたが、次第に離れ離れになっていっていく。
前を歩いていたメンバ-は姿が見えず、私の後ろを歩いていたエ-デルは、振り返ってみるといつの間にか姿が見えない。
少し立ち止まり待ってみたが、一向に現れないので先に進んだ。
既に会場の集合時間を過ぎていたからだ。エ-デルは見捨ててしまったのだ。
やっと会場にたどり着いた。TEPCO La FONTEと言えば判るかもしれない。

普段は噴水となっている所にステ-ジが設営されていて、その前には客席があり、既に半数以上埋まっていたと思う。
マリさんのキ-ボ-ドをステ-ジに上げるというので、数人でキ-ボ-ドやアンプなどをステ-ジに上げて、
セッティングをしていたらエ-デルがステ−ジに上がってきた。
「今、ついたの?」と聞いたらそのようであった。
私が到着してから結構な時間が経過していたと思う。そんなに離れていたのか?
確かステ-ジを降りた頃に、干せがマウンテンバイクで登場した。と思う。

控え室があるというので皆、そちらへ移動した。TEPCOの2階だ。
しばらく時間があったが雑談をしながら時間を過していたが、ネイザンは隣の部屋で歌を歌っていた。
暫らくしたら、サウンドチェックをやるというのでステ-ジに移動した。サウンドチェックと言っていたと思う。
サウンドチェックだからまだ本番にはならないだろうと思いつつ会場へ足を運ぶと、既に客席は一杯になっていた。
そしてネイザンが各マイクに順番に声を出して調整を始めた。
ひと通りマイクの調整を行ったらそのまま、ステ-ジが始まってしまった。
予想以上に早く調整が終わり、ちょっと驚いた。
普段、私は2列に並ぶ場合は後列になるはずが、まだ本番じゃないからとりあえず前にいても大丈夫だと思っていたら
そのまま、ライブが始まってしまったのだ。

司会は昨年までコ-ラスを一緒にやっていたみんみんだった。昨年のクリコンでカルロスとMCをやった人だ。
ネイザンが「トモダチ!」と言っていたのはそういう意味だったのだ。
最後のアンコ−ルの曲でカミィがみんみんをステージに上げようと誘ったが、見事に振られてしまった。残念 カミィ!

1曲目Heaven Help Us All を歌おうと準備をしていたら、次第に祭囃子が近づいてきた。
これは、大丈夫かな?と思ったのだが、祭り囃子のなかネイザンが跳ねる様にリズムを出し、1曲目がスタ−トした。
途中で、祭りの会場のアナウンスが聞こえてきたり、神輿が近付いてきたり、遠ざかったりしていたが、
歌が進むにつれあまり気にならなくなった。

私の歌(コ-ラス)は、いつもの練習と同じ位の出来だったと思う。多分それ以下だったかも知れない。
違う音を聞くとつられてしまうので、つられてしまった所が多々あった。
当たり前の話だが、練習で駄目な所は本番でいきなり上手くなる訳もないのだ。
そのポイントでつられてしまうのかもしれない。
間違えた所を反芻する間も無く、次から次へと曲を歌っていった。
ありがたいことに、アンコ-ルを受けパパパをネイザンが歌いライブを終了した。
そしてHATへ移動した。

打ち上げをHATの2Fで行った。
この日はホットプレ−トを出してお好み焼きを焼き、さらには天婦羅もその場で揚げたような気が...
宴も一段落して数人で外でくつろいでいたら、やおらネイザンがやってきて雑談を始めた。
映画、メルギブソンの「パッション」の話になり、最後に「私は信じていません」とネイザンが言った事だけ覚えている。
私はあまりその手の宗教の話には疎いのでよく判らなかったが、宗派の違いとかそんな事で違う事が或るのかも知れない。
私もあの映画で信じられない事がある。
あの映画の主人公がメルギブソンだとはまるでわからなかった。信じられなかったな、本当に。

その日はどうしたのであろうか?とても気持ちが良かった。いや、いつもの事か?
いつの間にか眠り込み、ふと目を覚ますと、誰もいなかった。
私は、1人寂しく東武の駅へ向かった。まだ始発には時間があったので駅の周囲をうろつき時間を潰した。
朝早いというのに神輿を担いでいたと思われる褌姿の若い衆がたむろしていた。
そうか、宮祭りだったのだと思い出し、初めての宮祭りに終止符を打ったのであった。


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