チームYSP横浜南 しのぶ監督のヤマハ2012年プレストモデルレビュー

やっぱりスーパースポーツモデルは美しいですよね！！飛行機で言えば戦闘機に当たるＲ1ですけど...
意外にも女性ライダーでも、ある程度の身長がある方ならポジションも足付きも全く問題ありません。ただ、サーキット走行を考える方は少しステップを上げないとハングオンした時に外足がステップから外れてしまいそうでした。

去年からの変更点は、主にトラクッションコントロールとカラーリングと言う事ですが、試乗時は、あいにくの雨だった為、最大の変更点であるトラクションコントロールを感じられる程アクセルを開ける事はできませんでした。ぜひ次回はドライコンディションで乗ってみたいと思います。

それにしても相変わらず太い低速トルクで、非常に乗りやすく、癖もないハンドリングで、天気が悪くても楽しく乗る事ができ、ツーリングにも行きたくなるバイクでした。しかし、マップをＡモードにするとこれまでの乗り味から豹変！強烈なレスポンスで今回の路面ではドキドキするくらいの加速感を感じられます。直線だけは全開にしてみましたが、視覚も脳も後ろに置いて行かれる様な加速感でドライコンディションのサーキットで全開にしたら・・・っと考えると本当にワクワクしちゃいますね！！

身長164cmの私が横に立つと本当に車体が大きく見える。ビッグスクーターはいろいろ乗ってみたが、TMAX530は流石にMAXが付くだけあって・・・大きい！！少し圧倒されつつ跨ってバイクを起こしてみると500ccの時より少し車高が低くなっているとは言ってもシート幅がある分、やはり足付きは「ツンツン」だった。

バイクを起こす時の重量感はあるものの、シートの一番前にチョコンと座れば何とか両足が付くので、「無理では無いな」と少し気を取り直して走り出してみる。ポジション的には、やはり車体が大きいのでお尻を腰当に付けてカッコ良くとはいかないけど、少し前に座り、足を前に置いてみるとあと5cm程ハンドルを近付ければ女性でも乗りやすくなる気がした。加速もスムーズで、スクーター特有のスタート時のモッサリ感もほとんど感じない。そして不思議なことに先程感じた重量感が消えドッシリとした安定感となっている。

加減速もスムーズでコーナリングに至っては何だかヒラヒラ感さえ感じるような乗りやすさだった。ABSについては車でしか体験した事が無いので、車の様な衝撃を想像して恐る恐る直線で少し利かせてみたけど、想像していたより「ガガガガ」は優しかったし、ロックしてスネーキングするような気配は勿論無かった。率直に良いオートバイだったし、ポジションを少しコンパクトにしてあげれば女性だって全然選択肢に入れられるバイクだと思う。

確実に私の欲しい物リストのそれもかなり上位にランクインしました。

FAZER8&FZ8は、是非ツーリングに出掛けたいバイクですね。
足付きもいいし、長距離走行も疲れを感じさせないようなポジションでした。

そしてツーリング中のワインディングもキチンと楽しめそうな印象。ちょっとツーリングを想定して走ってみると、公道でありそうなコーナリング中のアクセルON・OFFを試してみてもピッチングが少ないし、ブレーキも握った分だけちゃんと効いてくれてギクシャクせずに走れるので峠越えのツーリングなんか疲れも少なく楽しめると思います。

そして直線で低速から一気に加速してみると、グングン加速してパワー感も十分に感じられるので、きっと、一度、高速道路に乗ってしまえば、ポジションの良さも相まって、本当に疲れ知らずで、どこまでも行けちゃいそうでした。私は小さいのでスクリーンそのままでOKですけど、FAZER8は、身長ある方はツーリング用にスクリーンを少し高くすればもっと楽かもしれませんね。

やっぱり女性には一番お勧めしたいバイクでした！！何だかんだ言っても女性にはやっぱり一番シックリくる車格ですよね！コンパクトなポジションでニュートラルな乗り味、日常使いに持って来いですよ。足付きは、身長164cmの私だと両足がべったり付くので、もしもの時にも安心ですよね！

FAZER8と比較するとちょっと足回りは少しフワフワ感があるように思いましたが、そのソフトな感じが乗りやすさにも繋がっているんだと思います。加速については中型排気量だと、ちょっとした追い越しなんかでもモタモタしがちでパワー不足が逆に怖いんですけど、600ccって加速感も丁度いい感じですよね。物足りなさも無いし、怖くなっちゃうような凶暴さも無い。

もちろん、男性にもいいと思うんですよ。年がら年中、戦闘機みたいなのに「よぉ〜し、乗るぞ〜」なんて気負わないでも、時には鼻歌歌いながら奥さんとお弁当もって気軽に乗り出せるようなお手軽感もいいでしょ?!

XVS1300CAは、フロントタイヤが大きくてリアタイヤは幅が太いので、下に重心があって目が行きますし、試乗は行わなかったものの、XV1900は、とにかくボリューミーな感じで圧倒されちゃいました。

どちらもそうなんですけど、やはり男性が乗ると決まるなっていう車格です。私が乗ってる写真を見たら華奢すぎて置物みたいでした（苦笑）。

跨った感じは冒頭にもお伝えした通りこのラインナップは足付きがいいので勿論、私にも問題無く乗る事ができます。
ただ、エンジンの回転を上げ、排気量が大きくなるにつれ、振動で色々なところが少しずつ遠くなり、気がつく足がガニ
股ぎみになってしまいました。また、シフトペダルが遠すぎて少しギアチェンジし難かったです。とは言え、走行に慣れてくると、不快な振動も無く走行中バックミラーもちゃんと見えるし、ハンドルを握る手がビリビリしちゃう事も無かったので快適でした。

1300ccなんて聞くと、車みたいで気後れしちゃいますけど、実際乗ってしまえば走っている間は重量感は、ほとんど感じ ないですし、以外と乗りやすいんです。

スタイルも気になる！！と言う女性にはXVS950Aが一番お勧めですね！

アメリカン、クルーザーって、正直みんな足付きは良いので、身長がなくてもバイクの中では乗りやすい方なんですけど、今回他の2台に比べて、このXVS950はキャスターが立っていてハンドルもアップハンドルなので一番乗りやすかったです。低い回転もトルクがあるのでオートマチックの様な安心感で乗っていられますし、ドッシリしているので雨の走行も何の恐怖感も感じる事なく走る事ができました。

スポーツバイクの様なクイックさがない分アクセル操作もブレーキ操作もそんなに気にする事なくある程度ラフに扱えるので、天候を選ばずツーリングを楽しむ事ができると思いますし、乗車姿勢も自然なので、気軽にロングツーリングに出掛けたい車両ですね。