治療について
顎関節症
顎関節症の定義
「顎関節症」とは顎関節と噛み合わせと噛み合わせる筋肉のバランスが崩れた状態が引き起こす、首から上のすべての部位におこる症状をひとまとめにした総称です。
感染症を伴わない場合がほとんどなために、症状が有っても相当悪化してからではないと歯医者さんに行かない人が多いということもこの病気の特徴のひとつです。
では、潜在的「顎関節症」の人、すなわち自分自身がこの「顎関節症」になっていることに気がつかない人が自己診断する際の手助けとなるチェック項目にはどのようなものがあるのでしょうか?
感染症を伴わない場合がほとんどなために、症状が有っても相当悪化してからではないと歯医者さんに行かない人が多いようです。では、潜在的「顎関節症」の人、自分自身がこの「顎関節症」になっていることに気がつかない人が自己診断する際の手助けとなるチェック項目にはどのようなものがあるのか挙げてみます。
自己診断の際のチェック項目としては次の6点が挙げられます。
- 口を開けにくいか
- 口をあけたときの雑音がしないか
- 「あご」に運動障害がないか
- 「あご」の痛みがあるか
- 側頭部の痛みがあるか
- 常に肩こりがある
です。
そこで次に「顎関節症」の診断の際の代表的な3つのチェック項目について詳しくみていきましょう。もし皆さんの中にこの3つのチェック項目に該当する人がいれば要注意です。
チェック項目(1) あごを動かす時に雑音がする人
皆さんの中に口を開ける時に「カクンコクン」と音のする人がいるとことと思います。音がしない様でも両耳に指を入れ口を開閉すると耳の中で音がする場合も有ります。また「あご」を動かす時にいやな音「ガサガサ」とか「ギシゴソ」といった音が出る時は要注意です。
チェック項目(2) 「あご」に痛みのある人
口を動かすときに「あご」に痛みを感じる人。
下顎骨の後縁を押すと痛みを感る人。
耳の後ろの出ている骨の先を押して痛みの感じる人は、
「顎関節症」にかかっている可能性が大です。
症状が進行した人は時々なにもしない時に「あご」に痛みを感じることがあります。ただその場合の痛みはあまり激しくはなく,痛む時間帯も目がさめたときや夜など様々です。痛む場所は,主に顎関節部にある筋肉やその周辺の筋肉です。
そのほかに,あごの痛み,耳の痛み,目の周りの痛み、頭痛,顔の痛み、肩こりなどが「顎関節症」の患者さん共通した悩みです。
チェック項目(3) 「あご」に運動障害がある人
口を開けようとして開けにくいなど、「顎関節症」にかかっている人は症状が進むにつれ痛みを伴い口を大きく開けづらくなっていきます。
痛みが出る時は口を開ける場合に「あご」の動きが左右対称でなくなります。解りやすく言えば、下顎の正中が開口するとき左右にぶれる事を指します。
顎関節症の原因
歯の噛み合わせと、噛むための筋と、顎の関節のバランスが崩れる事により起きます。
痛みは、噛み合わせの狂いが下顎の後方へ変位する事による、顎をコントロールする筋肉が過緊張する事により起きます。
顎の音は、下顎の後方へ変位した時下顎の関節の関節円盤が前方に外れる事で起きます。
関節雑音発生クリックの発現機序
関節円盤が前方に外れる事で起きます。
顆頭の後方変位+顎二腹筋上頭の閉口時の緊張→関節雑音
顎関節症の治療法
上顎に対して下顎の位置がずれない噛み合わせに調整する事がファーストチョイスです。
調整量は髪の毛1〜2本分で済む事が多く、大方の症状は改善します。
噛み合わせだけで調整出来ない時、咬合挙上フクシを使用し上下の顎の安定した位置を誘導し調整をするか、噛み合わせを変える治療を行ないます。