治療について
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の主な原因には、「閉塞型睡眠時無呼吸症候群」と「中枢型睡眠時無呼吸症候群」があります。
閉塞型睡眠時無呼吸症候群
睡眠中の筋弛緩により舌根部や軟口蓋が下がり気道を閉塞することが主な原因です。
また、以下のようなことが原因として指摘されています。
- 肥満のため首が太く、気道を塞いでしまう。
- 舌が大きく喉を塞いでしまう。
- 軟口蓋と呼ばれる鼻と喉の境の部分が垂れ下がる。
- 顎が小さい、後退しているため、気道の断面積がもともと小さい。
- 鼻の空気の通り道が曲がっている。
- 扁桃が大きかったり、アデノイドがある。
- 寝ているときに喉がふさがりやすい体質。
- BMIの数値が高くなった方。
- 噛み合わせのバランスの乱れ。
- 仰向きに寝た時、咽頭が気管の方に一落ち込む
特に無呼吸による睡眠を阻害する睡眠時無呼吸症候群は日常生活に支障をきたす事がある。
中枢型睡眠時無呼吸症候群
脳血管障害・重症心不全などによる呼吸中枢の障害で呼吸運動が消失するのが原因です。
睡眠時無呼吸症候群の定義
一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこる。
または、睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上おこる。
マウスピース(医療用歯科装具)
医師の診断により保険内で作成する事が出来ます。
この方法は身体に負担をかけない治療方法として、いびきと無呼吸症候群に用いられています。装着すると下顎が前方に牽引され気道が開き空気が通りやすくなり、いびきや無呼吸が改善されます。
身体への負担が少なく、他の機器に比べ小型なので旅行などの持ち運びにも便利です。軽度のいびき、無呼吸を簡単に治したい人はこの方法をお勧めします。
欠点として、歯がない人や鼻に病気があると適さないこともあります。使用する装置はグッツや既製品とは異なり、効果の高い医療用器具です。
下顎をゴムで前方に牽引し、咽頭の落ち込みを予防します。
下顎前歯が上顎の誘導版で、下顎を前方に誘導します。