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所在地:枚方市穂谷2丁目
最寄駅:JR学研都市線「津田」OR(「長尾」駅下車、京阪バス「穂谷」行きで「三之宮神社」下車、すぐ |
当社の縁起は社伝『三宮略記』によれば、341年(仁徳天皇29年)の創建とされ、古くは穂谷、津田、芝(尊延寺)、杉、藤坂の5ヵ郷の鎮守社であった。
750年(天平勝宝2年)孝謙天皇より、「息筒大明神」の神号を授かった。
『三宮略記』には、851年(仁寿2年)惟喬親王が遣わされ正3位の宣下があったとあるが、惟喬親王は844年(承和11年)生まれとされており、7歳の時に勅使となったことになり、年齢的に疑問が残る。
1065年(治歴元年)山火事により焼失したが、1673年(延久4年)に再建、また、1222年(貞応元年)賊徒の為に焼失、1226年(嘉禄2年)に、この地を支配した豪族中原氏により再建されている。中原氏はたびたび願主となり再興、修復を行い、5ヵ郷の住人はこれに奉加した。
その後、慶長年間(1596~1615年)、豊臣秀頼が大坂城鬼門鎮護のため、交野郡の一之宮(牧野坂の片埜神社)、二之宮(舟橋本町の二ノ宮神社)、三之宮を修復させたことより、当社に三之宮の社名が定着した。
当社は中世より雨乞いの神社として崇敬があつく、境内に千燈を掲げて大般若経を転読して祈願するのが常であった。祈願の後、降雨があれば住吉踊りを奉納し、御礼の灯篭を寄進したという。
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[参考資料] 『現地案内板』 枚方市教育委員会 |
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三之宮神社のある一角はこんもりとした森となっている。
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三之宮神社参道の入口にある鳥居。
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三之宮神社拝殿。
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三之宮神社本殿。
素盞雄(スサノヲ)大神、御食津(ミケツ)大神、大国主大神、天津神、住吉大神、仁徳天皇を祀る。 |
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当社は「三之宮屋形大明神」とも呼ばれるが、これは本殿裏の玉垣で囲まれたなかに、「屋形石」と呼ばれるご神体の大きな磐座があり、そこからこの名がおこった。 |
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境内の多くみられる灯篭の1つ。
雨乞いのお礼の奉納で「請雨御返礼」と刻まれている。
境内の灯篭の殆んどは雨乞返礼に寄進されたもの。 |
境内小社の稲荷社(熊鷹大明神)。
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[2008年8月20日参拝] |
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