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所在地:八尾市恩智中町
最寄駅:近鉄大阪編『恩智』駅下車、東へ約1.1KM |
当社は「河内二之宮」でその創建は大和時代の雄略年間(470年頃)と伝えられ、河内の国を守護するために祀られた神社で国内でも有数の古社であり、後に延喜式内名神大社に列している。
祭神は「大御食津彦大神(おおみけつひこのおおかみ)」と「大御食津姫大神(おおみけつひめのおおかみ)」であるが、奈良時代天平宝字の頃(757~65年)藤原氏により再建され、藤原氏の祖神である「天兒屋根命(あめのこやねのみこと)」を常陸国(現現香取神宮)より分霊し祀っていたが、宝亀年中(770~80年)に、これを枚岡を経て奈良春日大社に移し、その後、大御食津2座を祀るという。この故事から当社は「元春日」と呼ばれる所以でもある。
この縁もあってか、明治維新前迄は、奈良・春日大社の猿楽は当社が受けもち、この猿楽座に対して、春日大社より米7石5斗と金若干が奉納されていたのことである。
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[参考資料] 『河内二之宮恩智神社由緒略紀』 恩智神社パンフレット |
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近鉄「恩智駅」より東へ300メートル。旧国道170号線を渡ったところに大きな鳥居が建っている。恩智神社まで未だ800mはある。鳥居の向こうに河内三十三ヶ所第11番霊場来恩寺の大屋根が見える。 |
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恩智神社拝殿は本殿と共に2000年(平成12年)建て替えられており、まだ木の香りがするようである。
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恩智神社本殿。大御食津彦大神、大御食津姫大神を祀る。
大御食津彦大神は天児屋根命の5世の孫、大御食津姫大神は伊勢神宮外宮の祭神である豊受姫大神と異名同神であるとされる。 |
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摂社・春日社。天児屋根命を祀る。
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末社・六社社殿。天照大神社(天照皇大神)、玉祖神社(櫛明玉命)、蛭子神社(事代主命)、熊野神社(熊野豫日命)、安閑神社(安閑天皇)、住吉神社(住吉大明神)を祀る。 |
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[2004年6月18日参拝] |
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