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所在地:八尾市
最寄駅:J大和路線「八尾」下車、近鉄バス「藤井寺駅」OR「八尾南駅前」行きで、各々「北木の本」、「南木の本」で下車。 |
「延喜式」神名帳には「志紀郡樟本神社3座」とあり、現在の木の本町、北木の本町、南木の本町に鎮座する樟本神社に比定される。
樟本神社創建の年代は詳かではないが用明天皇の御代(在位:585~7年)物部守屋が本拠地である稲城の守護神として崇めていた布都大神を奉祀されたものと伝えられる。
この神は 記・紀古伝によると悪疫邪霊を祓い病気平癒又鍬靱を司る農耕・武の神として広く村民の崇敬を受け現在に至っているという。
各々の境内に建てられてある説明碑はほぼ同じ内容であるが、木の本にある樟本神社のそれには、「南木の本、北木の本に分祀」と記されており、木の本の樟本神社が最も古い神社と思われる。
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[参考資料] 『現地説明碑』 八尾市教育委員会
『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社 |
北木の本に鎮座する樟本神社 |
北木の本村は「河内名所図会」には瓢箪が名産と紹介されているとのことであるが、現在も作られているのであろうか。 |
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北木の本の樟本神社はバス停「南太子堂」と「北木の本」の中間にあり、各々約150m程の距離。
この楠本神社は3座の中では最もこじんまりしている。 |
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北木の本の樟本神社の本殿(左側の写真)と拝殿(右側の写真)。 |
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南木の本に鎮座する樟本神社 |
南木の本には物部守屋の稲城が在った所と伝わる。
当地の光蓮寺境内に「稲城跡」の碑がある。 |
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南木の本の樟本神社。
正面奥は拝殿で、右側の建物は日羅寺。 |
南木の本の樟本神社の拝殿。 |
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樟本神社境内にある「日羅寺」。
本堂に掲げてあった説明板によると、「日羅寺は583年
(備達天皇12年)日羅聖人が百済より帰朝して、天皇より阿都の桑市(南木の本村の旧地名)に土地を与えられ、一寺を建立し薬師如来を安置したのが始まり」としている。
本尊の薬師氏如来は聖徳太子の作と伝わり、厨子は
1860年(延宝8年)平野の豪族末吉勘兵衛の寄進による。 |
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木の本に鎮座する樟本神社 |
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木の本にある樟木神社の鳥居は朱塗りであった。 |
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木の本の樟本神社の本殿(左側の写真)と拝殿(右側の写真)。
この神社の拝殿のデザインは南木の本の神社とよく似ていた。 |
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樟本神社境内にあるクスノキの大木。
このクスノキは八尾市保全樹木の指定を受けている。
樟本神社の社名は往古境内にクスノキの巨木が茂っていたところから付いたと云われているが、かってはこのようなクスノキが数多く見られたのだろう。
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[2007年5月15日参拝] |
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