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所在地:枚方市尊延寺5丁目
最寄駅:京阪本線「枚方市駅」下車、バス「穂谷」行きで
「尊延寺」下車、西へ約200M |
枚方市尊延寺の集落の中、厳島神社は河内33所15番札所来雲寺と1つ道を隔ててある。
厳島神社と言えば世界遺産に登録された安芸の宮島が有名であり、海の神である市杵島姫命を祭神としているが、この尊延寺にある厳島神社も市杵島姫命を祀っている。
全国に厳島神社は約500社(総本社は宮島の厳島神社)があるそうだが、その殆んどは海に近いところにあり、この様な山村に何故海の神が祀られているのか不思議な気がする。
厳島神社は15世紀の室町時代中期に建立された、枚方市内で最も古い建築の一つで、、先年、末社春日神社本殿の解体修理時に発掘調査が行われ、遺物等から室町時代の遺構であることが再確認されている。
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[参考資料] 『現地説明板』 枚方市教育委員会 |
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厳島神社への入り口にある鳥居(左の写真)と厳島神社拝殿(右の写真)。
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集落の中に建つ厳島神社の大きな奉納灯篭。
「文政10年(1827年)」の銘がある。 |
春日神社への入り口 |
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末社・社春日神社
厳島神社本殿と並んである末社・春日神社本殿は1978年(昭和53年)国の重要文化財の指定を受けている。
現地の説明板によると『幕末の頃に奈良春日大社の旧殿を厳島神社本殿として譲り受けた際、元の厳島神社本殿を移築したもの』とあり、建立年代はその建築様式(一間社流造檜皮葺)から室町時代中期から後期と推定されるとのこと。
また『この本殿は京都府との境に位置するため、大阪府下でも南部のものとは少し異なった手法を とっており、地域的特色を示している』とあったが、神社の建て方も、その地方独特の様式があるとは、興味深い話である。
1994年(平成6年)に解体修理が実施され、彩色についても痕跡を元に創建当時の姿に復元されている。 |
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[2007年7月7日参拝] |
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