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所在地:大阪市天王寺区茶臼山町
最寄駅:JR、地下鉄「天王寺」下車、天王寺公園から入る
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茶臼山は天王寺公園の中にあり、大阪市内の「3大前方後円古墳」の1つとされてきた。日本書紀には『593年(推古天皇元年)に初めて四天王寺を難波の荒稜(あらはか)に造った』とあり、古くからこの荒稜に特定され、古墳時代中期に造営された前方後円古墳とみなされてきた。しかし近年発掘調査などにより、前方後円古墳説は疑問視され、円墳若しくは自然丘陵ではないかとの説も出ているが結論は出ていないようである。
近世では、1614年(慶長19年)大坂冬の陣で徳川家康が本陣を置き、翌年の大坂夏の陣では真田幸村が陣をしいた。この夏の陣で幸村は奮戦むなしく、ここから少し離れた安居神社の境内で戦死したと伝わる。
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標 高:26M
登頂日:2003年11月8日 |
25000分の1地形図名:[大阪東南部]
経緯:北緯34度39分6秒、東経135度30分41秒 |
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山に登るには公園の入園料が必要である。美術館の方向から茶臼山と河底池を望む。
赤い橋は和気橋という名前がつけられている。788年(延暦7年)和気清麻呂が旧大和川の流れを変えるため切り開いたといわれる河底池も、この古墳の濠を利用したと伝わり、現在天王寺区には堀越町や河堀町の地名が残る。 |
橋を渡ると頂上に向う階段があり、手前に『史跡 茶臼山及河底池』の石碑が建っている。 |
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茶臼山の頂上。
頂上を示す標識は何もなく、外灯の柱に『公園を荒らさないように』という注意書がぶら下がっているのみである。 |