『戦国夢街道』入り口は急な登り坂で始まる。 このコ−ス、『夢街道』や『塩の道』を題材にした句が道中にあり心を癒してくれる。 この地域の『塩の道』は栄泉寺から半明を通るコ−スと、今歩いているこの『夢街道』がある。 この『戦国夢街道』は『塩の道古道』か?。 |
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このコ−スは以前も歩いているが、道標などよく整備されているので有り難い。 (脇には石仏が ‥‥ 手を合わせ道中の無事を祈願する)。 |
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山を切り開いたような散策路。 数年前と変わってはいない。 あの日は我が家の愛犬も元気よくこの道を一緒に歩いたものだ。 そのワン君もこの8月、病に倒れ12歳の生涯を閉じた。 当時を懐かしみ、足が重くなる。 『ありし日の愛犬想い塩の道』、かな?。 |
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この辺り一帯は犬居城の天野軍(武田勢)と浜松城の徳川家康が戦った古戦場。 戦いを優勢に展開した天野軍がこの坂道付近で勝どきをあげた。 (『戦国夢街道』ハイキングガイドより ‥‥ 森町発行)。 ここまで1828歩。 |
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万歳坂から右手を見下ろす。 30分程度の歩行時間だが民家がはるか下に見える。 (あとで振り返れば ‥‥ この『第5ステ−ジ』ここまでがきつい、あとは距離との戦いだ) |
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前方に民家がみえてくる。 このコ−スは民家の軒先を通ることが多い。 失礼にならないようマナ−を守ることが大切。 |
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休憩所手前にいぼ取り地蔵があった。 ここからは石張り歩道が続く。 ちょっときついと思う方は並行している別の道をいくとよい。 ここまで歩いて2200歩。 |
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『はぜ』の紅葉。 第1ステ−ジでは園坂辺りでスミレの花、そしてお茶から紫陽花へと季節は移り、 彼岸花の季節を越えて今は紅葉が実にきれいだ。 |
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半明からくる『塩の道』との合流点(ガイドブックでは半明コ−ス推奨)。 私が歩いてきた道は戦国夢街道であり、塩の道古道でもある。 万歩計は2800歩をさしている。 |
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地蔵森。 今も地域のひとたちの心のよりどころか、お花も今朝替えたばかりのようで新しい。 |
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地蔵森付近。 この辺りの家や畑には立派な柿の木がたくさんある。 |
一之瀬をスタ−トして1時間15分位か。 ここ大久保小学校跡、当面の目安として考えていた地点だ。 そこで心配しているといけないので家に電話をする。 どうも電話の向こうでは全く心配はしていなかったようだ。 まあそんなもんかな。 万歩計は4460歩を指している。 |
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見事な御神木。 学校跡地ではお年寄りがゲ−トボ−ルを ‥ 変わらぬ風景だ。 確認の為道を尋ねるとゲ−ムの手を停めることなく『大変だでやめときなよ-』と言った。 |
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お店が一軒、しかし他に民家はない。 お客さんはあるのかちょっと心配だ。 うぐいす餅はと尋ねたら、春先だけの限定商品とか。 看板脇のもみじがよく色づいていた。 |
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若杉家屋敷跡。 丁度通りかかった女性に屋敷跡について尋ねてみた。。 屋敷跡もそうだが、この辺りの若い人達はみな山を離れてしまい、 今ではお年寄りだけが残ってしまったそうだ。 離れるに離れられず山(材木)が良かった頃がつくづく懐かしいと 話してくれた。 ここまで5771歩。 |
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室町時代の後期、この付近は秋葉街道と百古里街道が交差し、栄えていた。 武田の軍勢が宿を借りたおり、主人に商いをすすめ、山田家という店が出来た。 土地の産物をはじめ、三丸山の湧き水を利用して酒を造り、これを『若杉』と 名付けて商ったそうだ (戦国夢街道ハイキングガイドより)。 |
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屋敷跡を越え、塩の道踏査会の案内板に従って歩いていくと秋葉七里の道標。 そう、ここは塩の道でもあり、秋葉街道でもある。 そしてこの道標の前が信濃屋旅館の跡地らしい、この辺りで廃屋を何軒か見る。 栄枯衰勢、時の流れを感じる。 ここまで7033歩。 |
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小沢の宿付近。 振り返って右側が今歩いてきた道。 ただ私が歩いてきたすぐ先の旧道は車が通れない狭い道だった。 左は田能 、不動滝方面か。 ここまで7718歩。 |
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ガイドブクには小沢田能の町並み跡とある。 今は切手の看板がある商店らしき家と数件のみ。 土地の人が居たので聞くと『ここから春野町まで歩くのけ-』。 『そうです』と答えると『ちょっと大変だぜ-』と言いながらもこの先が太田川と天竜川の分水嶺。 分かれ道を左に折れ、静修目指していけと教えてくれた。 |
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このちょっと手前のドコモ鉄塔下で昼食をとった。 (30分弱) ここから左は静修街道、めざす春野ふれあい公園は右手方向だ。 |
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静修の秋葉燈を通り過ぎるとまさかの薄暗い林道が続く。 時期はずれの熊に遭遇することはないだろうが、なんとも不気味だ。 (写真はあまりにも暗いので明るく調整してある) |
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ガイドブックに載っているテレビ塔の標識をみつけ、ほっとする。 ここまで枝道があったが間違えてはいなかった。 それに『塩の道・踏査研究会』の道標もあるので大丈夫だ。 |
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大日如来像に辿り着く。 ガイドブックを見るがぎりではもう少し大きい像を想像していたが50p位か。 ここまでの歩数は13350歩。 |
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ガイドブックによればこの大日如来像から瑞雲坂を下るらしい。 踏査研究会の標識を見つけたがここを下るのか半信半疑だ。 ガイドブックにも書いてあるが獣道とも言えるところを下りる。 昔、牛馬が通ったとは思えない道なき道だが、兎に角先に進むしかない。 下りはじめた直後、獣が奇声をあげて走り去る、不気味だ。 |
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大日如来様から瑞雲坂を若身部落に向かい下る。 ジグザグ道をやっとの思いで下りると瑞雲寺が見えた。 下りきったところに踏査研究会の道標を見つけ、 ほっと一息、安堵の一瞬であった。 前方に赤く見えるのが犬居橋、 歩数は14555歩となった。 |
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本通りに出て瑞雲寺山門前を春野ふれあい公園に向かう。 犬居橋を渡るとすぐ左折、これが塩の道だ。 疲れているので新道を行きたいところだがここは『塩の道』を。 |
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犬居橋横の秋葉燈。 ホ−ムペ−ジ、『万斛の郷』の写真を思い出す。 あと少しだ、頑張ろう。 |
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本日『第5ステ−ジ』の目標地点に到着。 距離はそれほどではないと思うが精神的には疲れた。 山の中ゆえに尋ねる相手も見当たらず、心細かった。 しかし、振り返ればこのコ−ス、変化があって面白かった。 是非また機会を捉えて歩いてみよう。写真は18番目のモニュメント ここまでの最終歩数は16384歩。 次回はいよいよ難所、秋葉山越えになる ‥ 2月末頃の予定。 |
参考記録。
歩行距離 概算で13`ほどか 歩数 ふれあい公園 16384歩
往路 バス停留所まで歩く1950歩(総歩数 18334歩)。
歩行時間 約4時間30分(含、休憩)。
交通手段(往路) 秋葉バス
平尾停留所発 〜 一之瀬停留所下車 8時57分頃発 所要時間(25分程度) 料金 420円。
資料 ガイドブック『塩の道ウォ−キング』他・森町商工観光課マップ。
<歴史・文化・e.t.c>
『若い人達はみんな山を下りてしまう』。
そして『始めてきた人はみんないい所だね-というけどね』と通りすがりの女性は付け加えた。
限界集落、なんて言葉を使ったら叱られるかも知れないが。
ほんの目と鼻の先の知られざる生活環境がそこにはあった。