- 宿泊施設
- ユニバーサル交流&農林業体験 学校の宿「希望の丘」- 八幡平市
社団法人 いわて高齢者障害者環境改善研究会(通称「環境研」)のワーキンググループの合作です。
設計コンセプト
古き良き思い出のたくさん詰まった校舎を可能な限りそのまま活かし、世代や障害の区別無く地元の人々との様々な交流体験ができる施設です。
気軽に利用でき、楽しめ、また地場産業の発展や継承の拠点として情報を発信していける施設となることができればと思います。
下駄箱とスロープ
多目的便所サイン
敷地利用計画と外部空間構成
静かな山林にある校舎は、白い外壁の下見板と赤い屋根が山の緑に映え美しく、校舎と体育館の全体の構図が安定感さえも感じさせ、今の建物を可能な限り残しました。
校舎以外として校庭はもちろん、体育館やプールなどは既存のまま利用し、また車椅子でも作業ができるベンチ栽培ハウスなど、屋外で自由に楽しめる体験農場も徐々に整備を図っていく計画です。
玄関吹き抜け
平面設計と内部空間構成
1階は、誰もが不便なく利用できるようにユニバーサルデザインを取り入れた設備とし、管理・宿泊ゾーンと体験・研修ゾーンに分かれ、機能的なプランとなっています。内装などをリニューアルする予定です。
2階は、全体が宿泊ゾーンです。1階が現代の機能を繁栄した設計とするならば、2階は極力建設当初の状況を残し、内装なども法的制限以外はそのままとし、いわばタイムスリップゾーンとして計画しています。1階と2階を繋ぐ車椅子用のエレベーターは謂わば”タイムマシン”と言えるでしょう。
誰もが心の中に懐かしさとその風景が蘇ることができる空間を提案します。