Gallery 7-20a
FLOWER COMMUNICATION
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花材: 山吹の実
花器: いろはにほへと文様杯
(高さ3.8cm 直径5.3cm)
花咲きて 實は成らねとも 長き気(け)に
念(おも)ほゆるかも 山振之花(やまぶきのはな)
柿本人麿歌集 第10巻 1860
万葉集の花: 山振(やまぶり)
現代名: 山吹(やまぶき)
山水にささやく
山吹の実です。2010年7月には青い実がついていました。一粒は2mm〜3mm弱の
大きさで、四粒並んでいます。既に落ちてしまっている実もありました。
<一重咲きの実は9月ごろに熟しますが、結実の率は低いそうです。八重咲き
には実が付きません。>
<花の名前は、2メートル程に成長するしなやかな枝が、風に揺れるさまから、
「山振(山ぶり)」が転訛して、「山吹(やまぶき)」になったそうです。>
Miniature ikebana
小さな山吹の実に合わせて
おちょこを花器にしました。
柿本人麿は、山吹を万葉仮名で「山振」と詠んでいます。山振(やまぶき)は
風が吹くと、しなやかな枝が山を動かしているように見えることから付いた
名前だそうですが、花どきであったなら、山は黄金色に動いたのでしょうか。
見てみたいものです。