無料カウンター   軟 弱 野 菜 栽 培 の 診 断 表 

 軟 弱 野 菜 栽 培 の 診 断 表 

<翻訳>                                            

1.日持ちが悪い
   @ NH−N過剰によるもの 
   A Ca欠乏によるもの
   B K欠乏によるもの
   C 微量要素の総合的な欠乏

・・・・
・・・・
・・・・
・・・・

Mo欠となり、その結果完全な蛋白質が出来なくなるため
細胞内の液が漏出するため
水分の調整が出来なくなり水分不足となるため
微量要素が不足すると酵素の働きが減退するため
   対策−@ 収穫後直ちに、根を養液栽培の培養液に2〜3時間浸す、この時の液温は必ず空間温度より5℃程度低く設定する。
      −A 水洗い後、クエン酸の0.1%液に浸し、素早く水を切って出荷梱包する。


2.苦味がある
   @ NH−N過剰

   A Moの欠乏による

・・・・
・・・・

Moが欠乏したため、植物体内にNO−Nが残留している
         (アンモニアの拮抗)=阻害
   (          同    上           )


3.葉の状況
   @ 葉の先端が褐色となっている。
   A 葉がどす黒くなる。
   B 葉を太陽に透かして見ると濃淡が出来ている。
   C 外葉が黄緑となっている。
   D 葉の周縁から赤色となる。
   E 葉が「へ」の字型に変形する。
   F 朝方葉の先端に結露しない。
   G 葉や葉柄に褐斑ができる。(葉の場合は、葉の表裏の同じ位置に褐斑が出来るのが特徴)
   G 葉に奇形(左右対称にならない)が出来る。
   H 葉に皺(しわ)が出来たり、縮みが出来る。
   I 葉は緑色であるが、葉脈以外は全体的に黄緑色である。
   J 葉の周縁から内に向かって、葉脈も含めて黄化している。
   K 葉の周縁が白化する。

・・・・・・・・ K 欠乏
・・・・・・・・ P 過剰
・・・・・・・・ Ca欠乏
・・・・・・・・ Mg欠乏
・・・・・・・・ S 欠乏
・・・・・・・・ B 欠乏
・・・・・・・・ B 欠乏
・・・・・・・・ B 欠乏
・・・・・・・・ Mo欠乏
・・・・・・・・ Mo欠乏
・・・・・・・・ Fe欠乏
・・・・・・・・ Mn欠乏
・・・・Cl過剰(食塩障害)


4.成長点の状況
   @ 萎縮する。
   A 萎黄病の症状となっている。

・・・・・・・・ B 欠乏
・・・・・・・・ Mo欠乏


5.根の状況
   @ 根こぶが発生し、細根がなくなり、太根だけとなっている。

・・・・・・・・ B 欠乏


6.病気の状況
   @ うどん粉病、さび病、灰色かび病が発生している。

・・・・・・・・ B 欠乏
   A べと病                  ・・・・・・・・ 第一原因はB欠乏、これに温湿度管理の不手際が重なると発生する。
                                  (短時間内に10℃以上の温度差があるときは密植せずに通風を良くする)



[ 対 策 ]

1項. 養液栽培の培養液の調整法

  硝酸石灰:950g    硝酸加里:810g
  硫酸苦土:500g    リン酸1アンモン:155g
  を別々に溶かして1トンの水に順次溶かして、そこにグリーアップを200cc加える。

  液の深さを5〜6cmとして、軟弱野菜の根を面積一杯に浸したときは2回で棄てる。


2項. グリーンアップ2000倍の葉面散布か1000倍にて潅注を行う。使用量は1ヶ月に20g/10a当り。


3項.

  @ 硫酸加里20Kg/10a当り
  A P酸が自然減するのを待つ。堆肥などPを含む有機物の使用は控える。ピートモスなどに切り替え。
  B Caは欠乏でも過剰でも発生する。とりあえずは塩化カルシウムの0.3%溶液で葉面散布(4〜5日おきに3回)。
  C 硫酸苦土又は塩化苦土の0.3%溶液の葉面散布(4〜5日おきに3回)。
  D Sは硫酸苦土によって補給されるので処置せず。
  E 〜 Jは2項と同じ処置を励行。   K 10a当り約50トンの潅水により流亡させる。但し、水捌けの悪い圃場では処置なし。


4項. 硼素(B)欠乏の特別対策法

  元肥として、10a当り硼酸1kgと、Mo欠乏対策として、モリブデン酸アンモニウム20gを約20gの熱湯(80℃以上)にて、ポリ
  バケツ内で溶かし、それを200g以上に希釈して通路も含めて、動噴で全面均等に散布して良く耕起する。但し、年間2回以
  内とする。但し、微量要素(グリーンアップ)を継続して使用の場合は必要なし。


5項. B欠乏

  2項に同じ。


6項. B欠乏

  2項に同じ。




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