1.日持ちが悪い @ NH4−N過剰によるもの A Ca欠乏によるもの B K欠乏によるもの C 微量要素の総合的な欠乏 |
・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・ |
Mo欠となり、その結果完全な蛋白質が出来なくなるため 細胞内の液が漏出するため 水分の調整が出来なくなり水分不足となるため 微量要素が不足すると酵素の働きが減退するため |
2.苦味がある @ NH4−N過剰 A Moの欠乏による |
・・・・ ・・・・ |
Moが欠乏したため、植物体内にNO3−Nが残留している (アンモニアの拮抗)=阻害 ( 同 上 ) |
3.葉の状況 @ 葉の先端が褐色となっている。 A 葉がどす黒くなる。 B 葉を太陽に透かして見ると濃淡が出来ている。 C 外葉が黄緑となっている。 D 葉の周縁から赤色となる。 E 葉が「へ」の字型に変形する。 F 朝方葉の先端に結露しない。 G 葉や葉柄に褐斑ができる。(葉の場合は、葉の表裏の同じ位置に褐斑が出来るのが特徴) G 葉に奇形(左右対称にならない)が出来る。 H 葉に皺(しわ)が出来たり、縮みが出来る。 I 葉は緑色であるが、葉脈以外は全体的に黄緑色である。 J 葉の周縁から内に向かって、葉脈も含めて黄化している。 K 葉の周縁が白化する。 |
・・・・・・・・ K 欠乏 ・・・・・・・・ P 過剰 ・・・・・・・・ Ca欠乏 ・・・・・・・・ Mg欠乏 ・・・・・・・・ S 欠乏 ・・・・・・・・ B 欠乏 ・・・・・・・・ B 欠乏 ・・・・・・・・ B 欠乏 ・・・・・・・・ Mo欠乏 ・・・・・・・・ Mo欠乏 ・・・・・・・・ Fe欠乏 ・・・・・・・・ Mn欠乏 ・・・・Cl過剰(食塩障害) |
4.成長点の状況 @ 萎縮する。 A 萎黄病の症状となっている。 |
・・・・・・・・ B 欠乏 ・・・・・・・・ Mo欠乏 |
5.根の状況 @ 根こぶが発生し、細根がなくなり、太根だけとなっている。 |
・・・・・・・・ B 欠乏 |
6.病気の状況 @ うどん粉病、さび病、灰色かび病が発生している。 |
・・・・・・・・ B 欠乏 |
[ 対 策 ]
1項. 養液栽培の培養液の調整法
硝酸石灰:950g 硝酸加里:810g
硫酸苦土:500g リン酸1アンモン:155g
を別々に溶かして1トンの水に順次溶かして、そこにグリーアップを200cc加える。
液の深さを5〜6cmとして、軟弱野菜の根を面積一杯に浸したときは2回で棄てる。
2項. グリーンアップ2000倍の葉面散布か1000倍にて潅注を行う。使用量は1ヶ月に20g/10a当り。
3項.
@ 硫酸加里20Kg/10a当り
A P酸が自然減するのを待つ。堆肥などPを含む有機物の使用は控える。ピートモスなどに切り替え。
B Caは欠乏でも過剰でも発生する。とりあえずは塩化カルシウムの0.3%溶液で葉面散布(4〜5日おきに3回)。
C 硫酸苦土又は塩化苦土の0.3%溶液の葉面散布(4〜5日おきに3回)。
D Sは硫酸苦土によって補給されるので処置せず。
E 〜 Jは2項と同じ処置を励行。
K 10a当り約50トンの潅水により流亡させる。但し、水捌けの悪い圃場では処置なし。
4項. 硼素(B)欠乏の特別対策法
元肥として、10a当り硼酸1kgと、Mo欠乏対策として、モリブデン酸アンモニウム20gを約20gの熱湯(80℃以上)にて、ポリ
バケツ内で溶かし、それを200g以上に希釈して通路も含めて、動噴で全面均等に散布して良く耕起する。但し、年間2回以
内とする。但し、微量要素(グリーンアップ)を継続して使用の場合は必要なし。
5項. B欠乏
2項に同じ。
6項. B欠乏
2項に同じ。