5. 土 壌 分 析 の 記 録 

( N・Kon. 農園 )
更新 : 2014年 2月 2日  .
(赤字の日付部)  .

 
圃場 NO.1

 ’13年度
 作物:ハウスとまと(品種 ***)
                                               分析者:住化分析センター
単位mg / 乾土100g ( ≒ Kg / 10a )
分 析 日
肥料投入量
酸度
(PH:Kcl)
アンモニア
(NH4-N)
硝酸
(NO3-N)
全リン酸
(P25
加里
(K2O)
石灰
(CaO)
苦土
(MgO)
可給態鉄
(Fe)
追 肥
標準値 6.0〜6.2 2〜3 30 50 50 320 30 2.7  
’13.11. 8 5.1  2.0  5.9  20.0  32.0 250.0  47.0 EC 0.325 塩素(Cl):0.7
 60 Kg
180 〃
 40 〃
200 〃
 20 g
  10,2 10.2  
 30.6
 
 
 21.6
  
 50.4
 
106.0
 
 
 
 
 
 
2.7
硝  安
過リン酸石灰
硫酸加里
炭酸石灰
微量要素
修正値   12.2 16.1  50.6  53.6 406.4  47.0 2.7  
腐植・・・2.6%。灌水用井戸水はpH 6.1で栽培します。
福島の農家です。キノコの栽培をしていました。その施設をそのまま利用してトマトの栽培を計画しています。今までは肥料など入れたことがありませんから、当然のこと土壌には養分が過少です。 分析をして不足した養分を加え標準値付近まで修正をします。ただし、測定誤差があるかも分かりませんので、分析初回の今回は少なめに加えました。この不足分は栽培過程で修正をしていきたいと思います。

写真−@                 撮影:’13年10月20日
とまと
写真−A 撮影:’13年10月20日
とまと
定植後の順調な生育は写真の通りです。。500KgのCaOとしたいところ、用心のため400Kgとしています。ですから、石灰欠乏が目立ちます(緑色が浅い)。しかし、新芽もいい感じで出てきています。以後のこの補正はBack Up液で修正することとします。 ところが、このハウスは二重カーテン設備が固定張りで開閉が出来ないと報告がありました。残念ながら、それではトマトに対する光量が不足し栽培は出来ません。そこで、とりあえず光量を計測して、報告をもらいました。
   ハウス中段付近 ハウス上段付近
100KLux 20〜30KLux 50KLux
120KLux 20〜30KLux 50〜60KLux
これでは少し無理です。快晴の日で20〜50KLuxつまり、50%以上のカットになっていますので、30(補償点)〜70(飽和点)Kluxが常に必要なトマトでは、改造の必要があります。 温度の保持は出来ていると思いますが、光量が足りないため徒長し節間が長くなっています(写真−A)。これでは病弱で、品質の良くないトマトになること必死です。

 
圃場 NO.2

 ’14年度
 作物:ハウスとまと(品種 ***)
                                               分析者:住化分析センター
単位mg / 乾土100g ( ≒ Kg / 10a )
分 析 日
肥料投入量
酸度
(PH:Kcl)
アンモニア
(NH4-N)
硝酸
(NO3-N)
全リン酸
(P25
加里
(K2O)
石灰
(CaO)
苦土
(MgO)
可給態鉄
(Fe)
追 肥
標準値 6.0〜6.2 2〜3 30 50 50 320 30 2.7  
’14. 1.21 5.2  2.0  6.5  14.0  85.0 230.0  50.0 EC 0.513 腐植 2.1
 40 Kg
200 〃
200 〃
 20 g
   6.8  6.8  
 36.0
   
 56.0
106.0
 


2.7
硝 安
過リン酸石灰
炭酸石灰
微量要素
修正値   8.8 13.3  50.0  85.0 392.0  50.0 2.7  
トマトの次作のために分析を致しました。その間、苗作りの研究も惜しみません。なかなか研究熱心です。人に聞いたり自分で試みたり、いろいろやっています。

写真−@                 撮影:’14年 1月29日
トマト
写真−A                 撮影:’14年 1月29日
トマト
写真−@の右側は出入りの資材屋さんに教わった通りにやってみました。鹿沼土5:腐葉土4:土1の割合で調合しました。 一方、左側は私の指示、ピートモス5:土5の配合です。その土は前回栽培した圃場の土です。養分は充分に残っているはずです(石灰欠が少し目立ちますので、BP液を2日ごとに5回かけること)ので、苗の育成ならこれで充分です。不足の場合はBP液を週1回でかければ十分です。 さて、右の苗に使った土は袋を開けるとアンモニア臭のようなカビ臭いにおいがしたはずです。確認をしてもらいました。カビ臭いと報告がありました。多分、軽度のアンモニアの害で生育不良になったのでしょう。 資材屋さんも、まわりの皆さんも難しく考えすぎです。土は根を支えているだけ!!これが土作りの原点です。売り込みに来るのも良いですが、ひとつひとつの圃場を理解しながら、アドバイスをすべきです。

 
圃場 NO.3

 ’14年度
 作物:ハウスダリヤ(品種 ***)
                                               分析者:住化分析センター
単位mg / 乾土100g ( ≒ Kg / 10a )
分 析 日
肥料投入量
酸度
(PH:Kcl)
アンモニア
(NH4-N)
硝酸
(NO3-N)
全リン酸
(P25
加里
(K2O)
石灰
(CaO)
苦土
(MgO)
可給態鉄
(Fe)
追 肥
標準値 6.0〜6.2 2〜3 30 50 50 320 30 2.7  
’14. 1.21 5.1  2.0  0.6  50.0  73.0 260.0  59.0 −−− EC 0.165
 60 Kg
260 〃
 20 g
  10,2 10.2    
138.0
   
 
2.7
硝  安
炭酸石灰
微量要素
修正値   12.2 10.8  50.0  73.0 398.0  59.0 2.7  
腐植・・・8.6%。灌水用井戸水はpH 6.1で栽培します。
上と同様、初回の分析ですから控えめに修正をしました。硝安は20Kg、CaOは400Kgです。少し不足すると思いますが、栽培途中でBP液を使用しながら修正します。三回目ぐらいから、土壌の本当のようすもわかると思います。


= 完 =



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