明日の記憶


制作年数:2005年

日本映画 122分

監 督 : 堤幸彦
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出演
 
       
渡辺  謙

樋口 加奈子

坂口 憲二
吹石 一恵
水川 あさみ


第18回、山本周五郎賞受賞の小説が映画化されたものです


若年性アルツハイマー病とは、加齢に関係なしに訪れるということを、他人事ではないと実感しました。

先月、テレビドラマで、韓国映画「私の頭の中の消しゴム」をみたばかりで、その時の悲しい、思いがまだ
残っていたところでした。 国籍を問わず関心の深いテーマなんですね。

本人は、日々薄れかける記憶に絶望と恐怖を感じますが、それを支える妻の献身な看護には、感動と
切なさが伝わります。自分に置き換えると?故郷の親の心配と、自分達の心配にもつながり今の健康
をいつまでもと願わずにはいられない映画になりました。    家族でぜひ観ていただきたいと思います。


ストーリー


主人公(渡辺謙)は、広告代理店に勤め、部下に慕われる優秀な中年男性です。

ある朝、車のキーの置き場所がわからなくなり、妻と捜すという些細な出来事から、記憶が少しずつ薄
れていきます。

会議の予定や、今の自分の居る場所まで忘れていきます。  しかし、一人娘の結婚式までは、現職
に留まりたいと頑張りますが、自分の病名を受け入れ、職を辞します。 家庭も職場も、人生のすべて
が崩壊に繋がっていきます。

自暴自棄にもなりますが、妻にささえられ病魔と必至に闘い始めます。
あらゆることをメモに残すことにしました

記憶がなくなるまでにと、妻との思い出の場所へと一人ででかけます。捜しにきた目の前の妻に問いか
けます・・・・・
「どうかされましたか?」「貴女のお名前は?」・・・・・二人が橋を渡り続けるシーンで映画は終わります。

明日にむかって、明日の記憶の中を、二人は寄り添いながら、歩きつづけるのでしょう。


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