する神父  (2004年 韓国作品)  

・・・神への愛か、彼女への想いか、人生最大の試練を前に、ギュシクのくだした決断とは・・・

  神父たる者、その心をキリストに捧げ、一人の女性を愛することなかれ

ギュシクは、神父になる儀式を1ヶ月後に控えた、マジメな神学生です。
あるミスが重なり、罰としての精神修業のため、田舎の教会に行かされます。

そこで、奔放なアメリカ帰りの娘、ボンヒと、運命の出会いをします。
神以外に愛したことのない無垢な彼には、次第に新鮮な恋心が芽生へはじめます。

しかし、生涯を神に仕えると決めた彼には、ゆるされるはずもありません。思いを内に秘めながら、
彼女と元、彼との再交際を温かく見守ってもいます。

聖職授任式の当日まで、「人を愛することは、神への裏切りなのか」と、ジレンマにかられます。
しかし、彼女の気持ちが自分にあることを知り、神よりも、一人の女性を愛することを選択します。

神への忠誠心と愛する女性への想いに揺らぐ、切ない涙の演技には、引き込まれますが、単なる
ラブストーリー以上の奥行きを感じさせ、見るものに感動を呼び起こします。

聖職授任式は、5階の高さを誇る、宮殿のようなクォン・ソンドン聖堂で、1200人のエキストラを集
め、神聖な儀式を忠実に再現し、すべて本物にこだわったそうです。
           
            17.9.15  シネマ・クレールにて   108分  108分
監督・・ ホ・インム 出演・・ クォン・サンウ    ハ・ジウォン   キム・インゴン   キム・インムン 他    

映画の撮影終了後、実際に洗礼を受けて、カトリック信者になったクォン・サンウさん。それほどの思いがこもったこの作品です。


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