たそがれ清兵衛 初めての時代劇 山田洋次
(2002.11.20 岡山松竹にて) 幕末の庄内海坂藩。平侍の井口清兵衛さんは、妻の病死 後、老母と2人の娘を養っています。下城の太鼓を合図に、 同僚の誘いも頑固と断り、家路を急ぎます。「たそがれ清兵 衛」と, 呼ばれるようになりました。家計のための竹細工の 内職をするためです。 ある日、幼ななじみの朋江を救ったことで、剣の腕をかわ れ、「上意討ち手」に選ばれます。運命や貧しさの中でも常 に冷静です。朋江に自分の気持ちを伝え、意に反する藩命 に向かっていく態度は、男性の心意気を見せられました。 果し合いの場面は、緊張感の連続と、気を抜いた会話で 「間」のもりあがりが絶妙でした。 計算されつくした不気味な迫力と、殺陣は賞賛です。 ホット心温まる, 忘れがたい作品になりました。 |
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監督:山田洋次、 原作:藤沢周平、 出演:真田広之、宮沢りえ、岸恵子、丹波哲郎、他 2002年 日本 毎日映画コンクールで 日本映画大賞、男優主演賞(真田広之)、女優助演賞(宮沢りえ)、その他、数々の賞を授賞。 |
愛する家族のために、貧しさにめげず頑張った清兵衛さん。侍の心意気を見せられました。時代は違ってもこうあるべきです。
山田洋次、初の本格時代劇。 藤沢周平、初の映画化。