全盲の金メダリスト・・・・・河合純一先生の半生を描く 映画「夢追いかけて」
教師、金メダル・・・・・夢は終わらない |
今年も憲法週間「市民のつどい」が、岡山市・岡山市教育委員会の主催で開催されました。
全盲の金メダリスト・河合先生の半生を描いた、映画「夢追いかけて」と、ご本人の講演会が行われました。
手話通訳とそれからスクリーンに同時筆記も行われました。
Touch a Dream 夢追いかけて 制作・・「夢追いかけて」制作委員会
![]() |
(2004・5・7 岡山コンベンションセンターにて) (上映時間 1時間58分) この映画は、静岡県浜名郡舞阪町から生まれました。先天性ブドウ膜決損症という目の病気 で生まれつきに、左眼の視力がなく、中学3年で残っていた、右目の視力も失いました。 5歳から続けていた水泳も、まっすぐに泳ぐ事が困難になり、1日、1万m泳ぐ事を、自らに課し ました。 水泳を断念しょうと思うとき、教師や家族、特にクラスの仲間の厳しく、温かい励まし を受け、障害を乗り越え再度、練習に励みました。また最も必要となる「点字」や「白杖」の勉強 にも精魂を傾けました。休みない練習と先生の指導のもと、パラリンピック水泳競技に出場する ことが出来ました。バルセロナ・アトランタ・シドニーと・・・。そして、金4・銀6・銅4を獲得するこ とができました。2004年に開催される「アテネ・パラリンピック」にも出場が決定されています。 17歳の初出場にはじまり、今回は29歳と伺いました。教鞭をとられながらの練習もたいへん であったろうと思います。 「夢は実現してこそ夢・・・」 先生は私達にそう語られました。 |
監督:花堂純次 原作:河合純一 出演者: 三浦友和 ・ 田中好子 ・ 河合純一 ・ 勝地涼 ・ 船越英一郎 ほか |
「夢は実現してこそ夢」 上映後、ご本人の講演がありました。 |
肩を借りて登場された先生は、小柄な方でした。こぼれるような笑顔で、はっきりと落ち着いた口調で解りやすくお話をされました。
母校の中学校の教師から、現在は, 早稲田大学大学院で勉強しつつ、アテネパラリンピックに向けての練習を続けておられます。
「夢を持つことのすばらしさを子供達にも是非教えてあげて下さい。人間が誕生する瞬間は、手を握ってでてきます。
それは、「夢」を握って母親の胎内からででくるのだと思います。」逆境にもめげず、ひたすらに「夢」に向かって全力
で邁進された河合純一先生の自らの尊いメッセージでもありました。
「人間は夢を追いかけるために生きている。みんな目標を持って頑張ってください」 |
・・・・ 後 記 ・・・・
素晴らしい / おめでとう / 河合選手
アテネ・パラリンピックで、金1、銀2、銅2の計5個のメダルを獲得されました。
県民栄誉賞も授与されました。おめでとうございました。
アテネ・パラリンピック(2004.9.17〜2004.9・28)は、史上最多の1360国・地域が参加しました。
日本は、271人の選手団で臨み、金17、銀15、銅20、計52個のメダルを獲得しました。
河合選手の競泳陣は大健闘しました。
今年の5月に、講演でお会いできました折り、にこやかな笑顔のなかにも、アテネへの闘志のほどが伺えました。
夢に向かって、これからもご活躍を祈っています。おめでとうございました。