42.彼岸をはさんで
私が帰省するのは年に2回、GWとお盆休みくらいです。
でも今年は、お盆が引越し直後にあたる為に延期して、
9月の連休、秋の彼岸ごろを予定してたところでした。
普通ならここで「無理してでも、お盆に帰っていれば良かった…」
と続けるのが妥当な線ではありますが、
「どうせなら、帰る予定の彼岸の連休ごろか、
せめて来週の連休がある週だったら助かったのに…」
親不孝な考えが暴走してしまいます。
これはきっと、最後まで好き勝手に生きた父の血が、
脈々と私に受け継がれてる証拠ですね〜。( ̄ー ̄;)
昼過ぎ着いた実家では、お通夜とお葬式の準備に追われてました。
祖父母は私が生まれる遥か以前に亡くなっており、
実家でお葬式を出すのは初めてです。
経験不足もあり、映画「お葬式」さながらの混乱ぶりでした。
(実は見たことないけど↑)
特に私は実家を離れて久しいので、地元のしきたり等が分かりません。
オタオタしながら言われた事をこなしていくだけの役立たずです。
この日、夜になって実家に到着したG3君から、
午前中に行われた1ヶ月補修の話を聞きました。
フローリング傷部分の張替え、コンロのつまみ、風呂場のコーキング、
そして上げ下げ窓の修理、すべて無事に終わり、
新しくなったフローリング部分のコーティングが残ってるけど、
今回は時間切れになったので、後日連絡してくるそうです。
上げ下げ窓は、やはりビスが直されてガタつきもなくなり、
閉めるのも全然楽になったというので、良かった〜!
補修は他の部屋でも行われており、G3君が覗いたところ、
1階では一部屋まるごとフローリングを張替えていたらしいです。
うちだけじゃなかったんだ…と安心してる場合じゃありません。
いったいどんな不具合があったのでしょうか?
非常に気になります。
(それとも「そこまでしてくれるんだ!」と喜ぶべきなのかな?)
初体験のお通夜とお葬式は、色々ありましたが、
ここでは割愛しときます。(そのうち少し外伝に書くかも)
ただ、お葬式が終わっても、私は実家から解放してもらえず、
G3君とエストを先に帰して、お手伝いに明け暮れたのでした。
実家には10日間ほど滞在しましたが、
帰省がこの時ほど長く感じたのは初めてです。
あ。今、気が付きました!
就職してから10日間も続けて実家にいたのも初めてでした。
長く感じたはずです。
膨大な雑事に追われる実家には悪いけど、
仕事があるのを理由に10日間で帰ってこられて、ほっとしました。
なにしろ父に似て(責任転嫁)、身勝手なもんで(開き直り〜)。
ほっとしたのもつかの間、
1ヶ月もしないうちに四十九日でまた帰省です。
というのも、四十九日はお葬式等と違い融通がきくので、
実際の49日より早め10月の連休に行う事となったからでした。
帰省する身としてはありがたいのですが、
立て続けのイベント(?)は、遺族にとっては心身ともに堪えます。
儀式が続く事で、バタバタと動き回らねばならないから、
一時でも悲しみが紛れる…、逆に言うと、
悲しみを紛らわす為にそういった儀式があるのだ、という説は、
聞いたことがあったし、きっとその通りなんだろうと思ってました。
でも、実際の当事者のハシクレとなってみると、
お葬式などの儀式と、それに伴う手続きの数々は、
時に、「疲れ切った遺族に、まだムチを打つんかい!」
と、何かに八つ当たりしたくなる衝動に駆られる事も多かったです。
(私に堪え性がないだけかもしれないですけど(; ̄ー ̄A )
そして、お葬式と四十九日で帰省して気が付いた事が。
賃貸住まいの時は広く思えた実家が、
今回は、逆にとても狭く感じたのです。
2階建ての戸建、庭もあり敷地も住居面積もそれなりとはいえ、
築20年ほど経っているし、仕方ないのですけどね。
まだ母がいるこの家は、実家には間違いないけど、
とっくの昔に私の帰る家ではなくなってました。
たとえ前の狭〜い賃貸であろうとも、
G3君とエストのいるところ。
それが私の帰るところ。
ちょっとカッコ良過ぎて恥ずかしいなぁーヾ(≧∇≦)〃
もちろん、新居にG3君とエストがいる今は、
身に付かないくらいの幸せで、
そのせいか、まだ「こんな所に住んでていいのかな?」
と感じるのも無理ないと思うのでした。