井岡寺には現在の本尊十一面観音を始め、いろいろな仏像彫刻、絵画、工芸品などが
各時代に渡り所蔵されています。 (建造物、石造物の一部は諸表のページにあります。)
一部非公開ですが少し紹介します。
名 称 | 時代(世紀) | 法 量 | 備 考 | 画像 |
十一面観音 | 平安中期 | 65.5cm | 立像一木地方作 本尊 | |
勢至菩薩 | 鎌倉初期 | 45cm | 座像 来迎形 市指定S53..02.28 | ○ |
薬師如来 | 鎌倉初期 | 58cm | 座像 江戸時代修理 | |
不動明王 | 鎌倉中期 | 93.5cm | 立像 不動院(学頭)本尊 市指定S53.02.28 | |
阿弥陀如来 | 鎌倉時代 | 37cm | 座像 円光坊本尊 | |
地蔵菩薩 | 室町? | 76cm | 立像 杖林坊本尊 | |
神像 | 室町? | 21.5cm | 立像 岡大権現 | ○ |
釈迦如来 | 室町時代 | 18.0cm | 立像 釈迦院本尊 | |
文殊菩薩 | 1847頃 | 10.3cm | 座像 大学坊本尊 | |
愛染明王 | 1847頃 | 25.0cm | 座像 威徳院本尊 | |
大日如来 | 1847 | 29.3cm | 座像 不退坊本尊 銘あり | |
両童子 | 1772 | 53.0cm | 立像 不動脇侍福田法橋 市指定S53.02.28 | |
開山像 | 1772頃 | 76.0cm | 座像 福田法橋 | |
両大師 | 1750頃 | 41.0cm | 座像 弘法大師、興教大師 | |
仁王像2体 | 1860 | 三日町住長蔵 平成修理 | 表紙 | |
掛け仏2面 | 1460 |
径45;36cm | 青銅、木 銘文あり旧文部省重要美術品 | ○ |
如意輪観音 | 室町時代 | 13.0cm | 座像、青銅 | |
聖天 | 室町時代 | 9.1cm | 上杉氏寄進 青銅 | |
聖観音 | 室町時代 | 18.5cm | 立像、鉄仏 | |
誕生仏 | 1846頃 | 20.0cm(?) | 青銅 | ○ |
阿弥陀如来 | 1690 | 石仏 墓地内 関西から移入 | ○ | |
馬頭観音 | 江戸 | 石仏 仁王門横、酒井氏乗馬墓標? | ||
聖観音 | 江戸 | 石仏 石原氏墓、寺僧墓地内 | ||
聖観音 | ? | 石仏 庭園中 砂岩で摩滅 | ||
愛染明王画像 | 鎌倉時代 | 41.5× 85.7 | 市指定S.60.10.01 | ○ |
孔雀図 | 室町? | 55.5×126.3 | ○ | |
遊興図屏風 | 江戸時代 | 6曲1隻 観桜図 | ○ | |
遊興図衝立 | 江戸時代 | 90.5×74.3 | 一面 観桜図 | ○ |
不動明王画像 | 江戸時代 |
39.7×113.5 | 雪渓 | ○ |
天井画、板戸絵 | 1926 | 石川拝山 | ○ | |
最上義光寄進状 | 1612 | 寺関連分、八通 市指定H 6.10.20 | ||
枝垂桜 | 1600頃 | 庭園同時期 市指定S58.05.01 画像はこちら | ○ |
その他仏像、法具、書画、工芸品類
阿弥陀如来石仏 元禄3年 関西方面から運ばれてきたものと思われる。 ピンク系の花崗岩で本御影か・・・。 本堂前の馬頭観音は更にピンクが濃く 岡山県万成石かとも思われますが。 | |
孔雀に牡丹 かなり腕の立つ絵師のもの 室町から江戸初期かな〜 | |
愛染明王 鎌倉時代 良品 | |
風俗(観桜)図屏風 江戸初期 六曲一隻 | |
銘があり当寺では 年代がわかっているものでは一番古い。 長禄4年(1460年) 掛け仏 | |
勢至菩薩 来迎形の阿弥陀三尊仏の 残された一体 中尊阿弥陀如来は 江戸期に薬師如来に改修され 観音菩薩は亡失 鎌倉初期 | |
雪渓 自称雪舟の弟子、江戸時代 不動明王 作者雪渓について | |
江戸時代、上の屏風と似ている 上の対のかたわれの改修かと思ったが 人物の描き方、大きさなどから別物 こちらの方が古いか 風俗(観楓)図衝立 | |
誕生仏 江戸末期の作品であるが とてもいいもの 大きさも誕生仏としては かなり大きい。 | |
岡大権現神像 「筆のあまり」に 「長持ちの中に煤けたる岡大権現の神像あり」 とある。 聖徳太子像にも見えるが? 最近まで何気なく考えていたが 「長持ちの中」「筆のあまり」なぜ? というのは、 長持ちにしまってあるのは神仏分離で神社が必要ないと判断、 寺にくれた物だろう位に考えていた。 しかし、「筆のあまり」は江戸時代の編集。 神仏分離と言っても神社側が明治政府から 「佛と離縁しなさい」と云われ別れたのであって 未だに私達佛徒は「神分」として日本の神を敬いお経をあげています。 当山鎮守は岡大権現。 |
文化財とは。
文化財とは、私たち人類が地球に誕生して以来、長い年月を経てつくられてきた文化的遺産であり、具体的には、遺跡、寺社仏閣、仏像、民俗芸能等がこれに該当します。
また、人類がつくり出したものだけではなく、鉱物、動物、そして自然といった、地球そのものがつくり出した記念物もこれに含まれます。
これらは、一度失ってしまったら二度と取り戻すことのできない、かけがえのない財産です。
私たちには、これらの文化財を尊重し、そして、私たちの先祖が残した大切な宝物として、保存していく責任があります。
国や地方自治体は、文化財の中でも特に重要なものを法律や条例で指定することにより、私たちの貴重な共有財産である文化財を守るように努めています。
埋蔵文化財とは
埋蔵文化財とは、土地に埋もれている有形の文化財を指します。地面だけではなく、水中に没しているものも含まれます。
それらが所在する場所は「周知の埋蔵文化財包蔵地」として認定され、通常「○○遺跡」と呼称されています。
その範囲や内容は、長い年月をかけて堆積した表土を、発掘調査により取り除いて初めて明らかになります。
埋蔵文化財は、文字などによる記録が残されていない時代の歴史を知るための唯一の資料です。
また、様々な記録が残されるようになった後の歴史について、その真偽を実証するものとして、
さらには、文献などの記録だけでは収集し得ない多くの情報を得るためにも重要な役割を担っています。
したがって私たちは、遺跡や遺物といった埋蔵文化財を重んじ、祖先が残した貴重な足跡を唯一伝えるものとして、子々孫々守っていく責務があります。
以下外部リンク
○鶴岡市文化財保護条例
http://reiki.city.tsuruoka.yamagata.jp/reiki_honbun/ar24302771.html
○鶴岡市文化財保護条例施行規則
平成17年10月1日 教育委員会規則第46号
http://reiki.city.tsuruoka.yamagata.jp/reiki_honbun/ar24302781.html