H 絵画技法と耐久性


* 500年以上の耐久性をもたせ、色の退化を防ぐ


* 膠を使う


 


 


基底材の良い支持面とは 吸収性がなく、筆の跡を残せる肌理があり、 絵の具の乗りが良く、渇きの良いものが必要である。 


市販のキャンバスは 吸収性が強く適切ではないのは明らかです。

普遍性に欠け、
2030年で簡単に弛んでしまう作品をよく見かけました。


 


ヨーロッパでは 忠実な画家は 市販のキャンバスを使うとき 裏に卵の白身を塗ることから始めるのです。

これは 裏面からの湿気、乾燥などの影響を避けるためのものです。

日本でもそうなくてはなりません。


 


私は パネルの作成で始まり、それに麻地を張ることから始めるのです。

すなわち、手造りキャンバスです。


 


基底材として最初にする作業は 乾燥や湿気を防ぐために膠を塗る。そして、アクリル絵の具を 5回程度塗布する。


油膜のツルツルを防ぐために、その都度ヤスリをかけることが必要です。

最後に、膠を塗る。これは 次に塗る油絵の具の油が 基底材に浸透をしない為です。

パネルが破損しても油絵に影響がないように防ぐ。修復の時、膠を溶かすことによって、修復が スムーズになることなのです。



油絵に 膠を使用した作品では 1000年以上の作品が 発見されたようです。

膠は 油絵制作にとって 耐久性や油の利点の効用について 最も重要な材料だと思います。

より、普遍性ある作品制作の向上のため レーベンス、レンブラント、デユーラーの技法を念頭に置き、又は参照しております。


作品全体の様相では 透明、不透明の力強いコントラストを強調しております。


黄金分割や専門家の見栄の構図等を活用し、且つ カンデンスキーの構図と画面の重さの構図を参考にしております。

色彩の組み合わせの理論とか、色彩学者の著書等は 多くあり、十分かと思いますが、マチエールの問題の適性置について、苦労せざるを得ないのです。

これからの課題なのかもしれません。


                            以 上



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