dream's end come true world's end girlfriend
dream's end come true
■一日24時間、一年365日聴いても飽きないCD
 去年の夏に、友達のライブを見に行ってその時の、バンドとバンドの演奏との間にかかっていた曲で、「なんて心地よいのだ!!」と思い、その友達に頼んで彼のアルバムを調達してもらった。

 3枚送られてきたアルバム中で今のところ私はこれを一番よく聴いている。50分ほどの作品だけど、中に入っているのは4曲。このアルバム自体がキレイな曲の流れで出来上がっていて、これはもう、ホントすごい!の一言。
いつも会社に行くときにイヤホンで聴いているのだけど、一筋の物語を読み聞かせられてるような気持ちになってくる。
1曲の中に、暗・楽・高・低・狂・重・喜・軽・驚が組み込まれていて、聴いていると周りの景色は消えてしまい、その世界に入り込んでしまう。目を閉じて聴くとさらに効果的。
とは言え、しっかりしたボーカルが入っているわけではなく曲のほとんどは、インストルメンタル。なのに、ストーリーがしっかりしていて、きちんと心に入ってくる。
流れるように場面は移っていき、あっという間に50分が終わっている。ちょっとしたミュージックアワートリップ。
1、2、4曲目は10分弱、3曲目の「all imperfect love song 」は25分もある。どの曲もすごいスペクタル。
中でも私が一番気に入っているのがこの3曲目。
これはなんと表現したらいい曲なんでしょうか、25分の中でテレビゲームのロールプレイングゲームをしているような感覚??とでも言いましょうか。
とてもクラッシックな部分あり、ピコピコとゲームらしいところあり、張り詰めた後の沈黙、哀愁部分かなりあり。
そして七尾旅人のボーカル。ひたすら「愛をアノ子に、愛をアノ子に愛をアノ子に・・・」聴いていて「う〜〜〜む」とうなる部分であり、私が最も好きな部分。(いつの間にか「愛を」が「神?を」に変わってたりするのも好き)
そして、ジャズっぽい「愛をアノ子に」が終わるといきなり戦闘シーンのバックミュージックみたいなのがかかる。ゲームで言うなら、ゲームの最終部分、お姫様を助けるために悪魔と戦ってるところでしょうか・・・?そしてまたして始まる「愛をアノ子に・・・」のポップなコーラス。

50分の中にこれだけの味を詰め込めるなんて!
この音楽を作った人の音楽を作る部分、音楽を感じとる部分をのぞきこんでみたくなる。
それにもっともっと彼の音楽を聴いてみたくなるし、生で演奏しているのも見たくなる。
ここ最近、ここまで、知的欲求(と呼ぶのでしょうか)をくすぐられる音楽と出会えたことってない!
私のWorld‘end ライフは始まりました〜。これは多分一生モノです。
教えてくれた、アノ子、アッキイ、神様、ありがと!!

 (きく)

リリース 2002 The Lie Lay Land
おすすめ曲 all imperfect love song
これも聴くべき!!
world's end girlfriend /
The Lie Lay Land
★★★★★
Super Bad
レコードレビュー06
レコードレビュー04
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