"Drop The Line"も良くも悪くも親父絡みのアルバムだ。プロデュースもほとんどがジョージ・クリントンで曲も提供されている。去年出たP-Funk All Starsのアルバム"How Late Do U Have 2B B4 UR Absent"にワイセツ息子も参加しているけど、なかなかメインを張れないね。もう40越してるだろうに…。彼ともども両方のアルバムにキーボードで参加しているアンプ・フィドラーももっと売れてもいいのになぁ。まぁ、ジョージ・クリントンの目の黒いうちは無理なんでしょうな。
ブーツィー・コリンズやマイケル・ハンプトン、ゲイリー"おむつ"シャイダー(プロデュース)でまわりを固めてるんで、音はもちろんP系。いや、他にも若いP系連中がいるんだけど、いかんせん70年代黄金期の彼らがクレジットされてると正直安心しちゃうもんね。JIS規格みたいなもんで。これだから若手がブレイクしにくいんだね。だけど、親父譲りの個性的へたうまへなへな情けな声はそっくりだね。若いから、しわがれた感じはないけども。
おすすめは2曲目のシングルにもなった"Hoodlums Who Ride"。イントロの印象的なフレーズは超有名サンプリングネタ、インストオルガンソウル"The Mohawks"の"The Champ"という曲。メイン・ソースをはじめ、ガイ、デ・ラ・ソウル…などが使っている。他にも特に4、10、11曲目がええね!
最近、親父は心を入れ替えたのか、すっかり丸くなり規則正しい生活を送っている。会社を辞め、独立した俺が家族一番のギャンブラーなのかも知れない。 (
1号)