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7号 ねぇ、ダメ親父ですよねぇ。過去の過ちに対しても罪悪感はなかったと思いますよ。 |
2号 人間は自分に都合の悪いことはどんどん忘れていくようにできてるんです。だからエルヴィスもそんなダメ親父のために自分の人生を棒に振ってはダメなのです。 |
1号 エロ牧師さん。それじゃエルビスはどうしたらよかったんでしょうか? |
2号 だから父のことは忘れて、自分は自分の人生を歩めといってるでしょ。 |
7号 あれって、昔傷つけた女の息子を受け入れる事で、お兄さんが無事に戻ってくるって思ったんじゃないんでしょうか。ってことはやはり懺悔しきれてなかったってことですよね。 |
1号 表向きはそうなんでしょうね。でも、結局は自分の都合でそうしたんじゃないでしょうか? |
7号 といいますと? |
2号 なんの都合? |
1号 親父が教会で告白したとき、何人か出て行きましたけど、かなりの人は立ち上がって拍手してましたよね。あれが何かエルビスをだしにしてたように思えてね。 |
7号 なるほど、確かにあの父親はそういうところありますよね。息子の演奏も「あんなの客に受けない」って怒ってたし。 |
1号 そうそう。自分の気持ちを歌ったのにね。 |
2号 だから言ってるでしょ、もうダメな人をせめてもしょうがないのです。 |
7号 でもその時のエルビスにもビックリですよ、マレリーが横にいてるのに平気な顔して。 |
2号 あの親父とはかかわらず自分は自分の道を歩んだほうがいいのです。 |
1号 エルビスはあの時が最高潮やったんですよ。人前で家族って認められて。 |