ジャイナ教
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インドの地で仏教と同時期におこった宗教は?そう、答えはジャイナ教。紀元前5世紀の話です。
しかし、仏教に比べてジャイナ教は日本人にはなじみが浅い・・・。というより、知らないって人が多いですよね。
では、簡単にジャイナ教について学んでいきましょう。
ジャイナ教とは、ヴァルダマーナが説いた宗教です。この人の尊称がマハーヴィーラ(偉大なる勇士)といった意味合いですよ。
このジャイナ教の名前の由来は、悟りを得た勝利者のことを「ジナ」というのでジャイナ教と呼ばれています。そのままジナ教とも呼ばれていますけどね。
ジャイナ教の特徴としては、極端な苦行、禁欲、不殺生を勧めています。特に、不殺生は辛い・・・。だって、牛だってブタだって鳥だって殺さなければ食べられないですものね。私たちも日常、意識していないかも知れませんが、毎日、動物を殺して食べているわけです。(だから、スマホやテレビに熱中しながら食事をしちゃダメだよ。ちゃんと味わって、感謝して食べなきゃね。)
しかし、ジャイナ教の人たちは動物は肉や魚はもちろん口にしちゃダメ。卵だってダメ。野菜はいいけど根っこをとってしまうと枯れてしまうので根っこはダメ。根っこがダメってことは大根やにんじん、ジャガイモもダメってことです。きびしいでしょ。
さらに断食もあります。これは、ジャイナ教では非常に重要とされている修行。断食して、死ぬようなことがあっても、それはすばらしいとされています。
このジャイナ教は、紀元前5世紀ごろ。つまり、始まったばかりの頃は、インドの商人たちの間で広まることになります。武士にはなかなか広まりません。だって殺しちゃダメって教えですからね。
ジャイナ教は、きびしい過ぎるともいえる教えの為、仏教のように広まることはありませんでしたが、現在でもインドでは450万人ものジャイナ教徒がいるといわれています。
これらの人々は現在ではコンピュータ関係や出版、金融などで働いている人が多いようです。漁業や酪農は難しいですし、農業ですら微生物や地中の動物を殺してしまう可能性がありますから、そういった可能性のない職業を選ぶしかない訳です。しかし、メリット?もあるんです。ジャイナ教では嘘もついてはいけないということになっています。だから、金融や出版業界などでは、非常に彼らは人気が高いんです。顧客からの信頼がすごい!嘘つかないんですからね。ですから、ジャイナ教徒の人では非常に裕福な人も多いといわれています。
<仏教の始まり
>マウリヤ朝の成立
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