19世紀初めの文化を文化、文政という年号にちなんで化政文化(かせいぶんか)と呼んでいます。この化政文化は元禄文化が京、大阪で栄えたのに対して、江戸が中心の文化です。元禄文化同様に町人中心の文化ですが、元禄文化が明るい文化であったのに対して化政文化はやや皮肉っぽく、ユーモアに満ちている点が特徴といえます。
小説で有名なのが十返舎一九(じっぺんじゃいっく)の「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」が有名。弥次さん・喜多さんという2人組みが旅をする笑い話ですね。また、滝沢馬琴(たきざわ ばきん)の「南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)」などは今読んでもとても面白い。確か苗字に「犬」が付く8人の犬士が集まり戦うっていうストーリー。刀から水が出る宝刀などが登場し手に汗握るストーリー展開!ただし、28年かけて書き上げたというだけあって超長いので大体途中で挫折する・・・。
また、俳諧では小林一茶(こばやし いっさ)や与謝蕪村(よさぶそん)。
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