ポリス
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前回は、ミケーネ文明やクレタ文明に代表されるエーゲ文明のお話でしたね。このエーゲ文明は紀元前1200年頃には滅亡するわけですけど、実はその後は紀元前8世紀ごろまでギリシアがどんな状態だったのかわかっていません。この空白の時代は、暗黒時代などとも呼ばれています。
この暗黒時代の後、紀元前8世紀頃のギリシアの地には多くの都市国家が成立したことがわかっています。この都市国家のことをポリスというよ。
強大な帝国が築かれるわけではなく、小規模な都市国家です。有名なところではアテネ、スパルタ、テーベかな。
このポリスの中心部にはアクロポリスと呼ばれる外敵を見張ることのできる丘がありました。そして、その周辺部には人々が集住するようになります。この集住をシノイキスモスといいます。
アクロポリスには都市と人々を防衛する拠点であると同時に、守護神を祭る神殿なども建てられ信仰の対象ともなっていきます。
う〜ん。日本人に我々には覚えづらいカタカナが出てきましたね。アクロポリスとシノイキスモス。ついでにもう1つ。アゴラも付け加えておきますね。アゴラはアクロポリスの周辺に設けられた広場のことです。
アクロポリス |
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各ポリスには、独自の政治がありましたが、共通点も多くあります。言語は、ギリシア語で共通ですし、ギリシア神話の神々も共通で信仰していました。
では、このポリスのひとつアテネについて次は学んでいきますよ。アテネは他のポリスと比べても圧倒的に規模が大きく学生さんではテストでの出題率も高いですからねぇ。
おっと、その前に簡単ですが、ギリシアの覇権の推移を見ておきましょう。
簡単にいうとアテネ→スパルタ→テーベの順で覇権が移っていきます。
BC5世紀後半にペロポネソス戦争によってアテネからスパルタへ覇権が移りますがレウクトラの戦いでスパルタの覇権にも終止符が打たれ、次いで覇権を握ったのがテーベです。しかし、戦乱が続くことはギリシア全体としても大きなダメージとなりBC338年に北方のマケドニアによってギリシアは征服されちゃうんです。
なんのこっちゃ?って感じですよね。大丈夫。もっと詳しく説明していきますからね。
では、アテネの説明に入りますよ〜。
>アテネの民主政発達史
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