セアドア・ルーズベルト
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1901年にマッキンリー大統領が暗殺されると跡を継いだのは副大統領だったセオドア・ルーズベルトでした。在任は1901〜1909年です。
セオドア・ルーズベルトは主にラテンアメリカに向けて棍棒外交といわれる政策を行います。棍棒外交なんてちょっと怖いですね。具体的な内容としては、対外債務で苦しんでいたベネズエラへの内政干渉を行ったり、ドミニカを保護国化したり、さらにキューバの憲法を修正させてキューバも保護国化していきます。
また、パナマ運河の建設を始めたのもセアドア・ルーズベルトの時代です。下の図を見てもらえればわかると思いますが、当時海路を使うとなると南アメリカの端っこまでいってUターンしてこなくちゃならないという超遠回り。そこでパナマ運河をつくりワープしちゃおうという頭のいい考えですね。
とはいえ、この地はコロンビアの土地。アメリカが勝手に運河をつくるわけにもいきません。そこでセアドア・ルーズベルトは1903年にパナマをコロンビアから独立させてしまいます。う〜ん、なんという豪腕!そしてパナマ運河の敷設権を手に入れるのです。
また、このセオドア・ルーズベルト。実は、日本もお世話になっています。そう、日露戦争です。
日本には資源がないので戦争が長引くと不利になってきます。そこで、日露戦争でも優勢な内にさっさと講和条約に持っていき有利な条約を結びたい・・・。しかし、ロシアがなかなか負けを認めてくれなかったのです。そこで、仲介役となってくれたのがセアドア・ルーズベルト。普通は、戦争に負けた国が勝った国に出向いて条約を結ぶわけなのですけど、この時は仲介役のアメリカのポーツマスにて条約が結ばれたのでポーツマス条約となっていますね。
ちなみに、セオドア・ルーズベルトの跡を継いだ大統領はタフトです。彼は、ドル外交というものに力を入れていきます。まぁ、ちょっと平和的になった感じですね。今までの武力による支配拡大からお金で侵略していきましょうという考え。借款を申し出て、その代わり内政に関与していくという政策でこれによりカリブ海諸国の経済はアメリカにより牛耳られることになっていきます。
<米西戦争
>第一次世界大戦へとアメリカ参戦
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