歴史年代ゴロ合わせ暗記  

歴史年代ゴロ合わせ暗記近代ヨーロッパの歴史ルネサンス期の科学と三代発明


 

ルネサンス期の科学と三大発明


 ルネサンスの3大発明といえば、「
火薬、羅針盤、活版印刷術」ですね。とはいえ、実は、これらはいずれも中国では、すでに発明されていたんです。だから、正確には、発明じゃないんです。改良ってとこですかね。

 では、まずは
火薬。これはすでに元にて実戦に活用されていました。「蒙古襲来絵詞」なんか見ればバッチリ出ているのがわかりますね。



 これをヨーロッパでは、発展させて「火砲」として発明されたんです。この火薬や火砲の登場でヨーロッパでは、騎士の価値を低下させることにもなります

 次に
羅針盤。これも中国にて宋の時代には磁石を水に浮かべて使う湿式羅針盤というのがありました。羅針盤は、イスラム世界を経てヨーロッパに伝わってきたんですけど、ヨーロッパの大航海時代を後押しすることになります。だって、羅針盤がないと海じゃ怖くてしょうがないですからね。辺り一面、水平線なんてことになったら、もうどっちいったらいいかわかんない。だから、昔は、沿岸航路で船をだしていたんですけど、羅針盤の発明で思い切って大海原に航海に出よう!っていう男たちの背中を後押しすることになったんです。

 そして、
活版印刷術。これも起源は宋です。これがヨーロッパに伝わるのは15世紀の中頃。ドイツのグーテンベルクという人が改良を加え大きな進歩を遂げることになります。

 この活版印刷術は、宗教改革に大きな役割を果たすことになります。なぜって?それまでの聖書は写本。つまり、人が手で写して書くんですね。う〜ん。めんどくさい。しかも、手間が掛るから値段も高くて庶民には手が出せない。だから、聖書に触れることのできる人なんて、ごく一部の人に限られていたんです。まぁ、そもそも字が読める人なんて、それまでは殆どいませんでしたけどね。それが、中世後期になると商工業が発展して市民の中にも文字が読み書きできる人も増えてきたんです。そのタイミングでの活版印刷術の改良!

 これで、宗教改革の際にルターのドイツ語訳聖書などの大量印刷を可能にして宗教改革に大きな役割を果たすことになるんですねぇ。

 
ルネサンス期の科学

 では、次にルネサンス期の科学についても見てみましょう。

 16世紀の前半に「
地動説」を唱えた人がポーランド人のコペルニクス。それまでは、天動説が信じられてきました。細かいこといえば、この天動説の始まりは2世紀にギリシア人の天文学者プトレマイオスによって唱えられてから・・・。つまり、1000年以上ずーと天動説が信じられてきたんです。

 このコペルニクスの著書は『
天体の回転について』ですが、彼の生前には発表されませんでした。だって、地球が他の天体の周りを回っているなんて言ったら大変なことになっちゃいますからね。

 その証拠にコペルニクスの説を受け継いだジョルダーノ・ブルーノは地動説を唱えて宗教裁判にかけられ、火刑に処せられています。

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