三つの考え方

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  ・宇宙人は既に地球に来ているし、その痕跡もある。
  ・宇宙人は存在しているが、まだ見つかっていない。
  ・宇宙の中で知的生命体は我々地球人だけである。

今回は最初のものを考えます。

  UFOは宇宙人の乗り物である。

これも一種のパラドックスです。UFOとは「未確認飛行物体」の意味であり、宇宙人の乗り物だとするなら、それは「UFO」ではないです。

「UFO」の信者の方は「空飛ぶ円盤」という表現がお嫌いなようです。しかしケネス・アーノルドが1947年に不思議な物体を目撃し「空飛ぶソーサー(受け皿)のようだ」と表現して以来、UFOの一形態(解釈)として「空飛ぶ円盤」は適切な用語だと思うのですが。

UFOの中には現代の科学で説明できないものがあり、宇宙人の乗り物である可能性が否定できないのだから、宇宙人は存在する、というのは無茶な論法でしょう。それなら、唐傘お化けやツチノコだって、絶対に存在しないという証明がなされていないのだから全て実在する、ということになります。

宇宙人がニューメキシコ州ロズウェルに墜落し、残骸と遺体は米軍によって収容された、と信じている人がアメリカには多いようです。宇宙人に誘拐され、または招待され、宇宙船の内部を見たとする人の証言もかなりあります。しかしいずれも「証言」だけであり物的証拠は皆無です。ロズウェル事件では宇宙人の検死解剖のビデオは捏造であることが発覚したそうです。

地球には既に宇宙人がしばしば来ているが何かの理由で身を隠しているとか、地球は進歩した宇宙人、又は全能の神に管理されている(隔離説、動物園説、天地創造説等)と考えればパラドックスは解消しますが、それでは「信ずる」以外何も進展しませんし、面白くないです。

次は 「地球にはまだ宇宙人は来ていない」 という前提で考えます。

宇宙関係の画像は、NASA公開のものを使わせていただいています。

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