寿命はそれほど長くない

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人類は初めて空を飛んでから100年で月へ行きました。しかし更に遠くの宇宙へ飛び出す技術を開発するまで、生き残っているでしょうか?

統計学のひとつ、デルタT論法によれば、現在ある事項を見ていることに何も特別の意味がない場合、 その事項は、その時点までの年齢の39分の1から39倍の間継続する可能性が95%であるということです。 (ちょっと論拠が眉唾みたいなのですが・・・)

これを人類のこれまでの歴史、約18万年弱に当て嵌めると、人類の残りの寿命は4500年から680万年である可能性が95%であるということになります。 哺乳類の種の平均寿命は200万年程だそうですから、人類の寿命があと数百万年というのは妥当な推定かもしれません。

太陽の残り寿命から考えた地球上に人類が生存可能な期間は数十億年だとすると、これは非常に短い期間です。 もし宇宙人達の種の寿命が100万年よりずっと短いのなら、その生存期間の内にお互いが接触する可能性は小さくなるでしょう。

人類の寿命を決める要因は沢山あります。戦争、環境破壊、エネルギ枯渇等人為的なものから、 大火山の噴火による氷河期再来、巨大隕石落下、超新星爆発のガンマ線バーストなど、 これまでにも地球は生物の大量絶滅を何度も繰り返してきました。

その都度いくらかの生命は残るので、生命の自然発生を待つ長い長い時間は必要ないかもしれませんが、 また知的生命体を発達させ、宇宙移民を可能にするまでの期間には十分でないのかもしれません。

現在の進化論では、生命体にとって死が避けられないのと同様、種にも必ず絶滅が訪れるというのが一般的な見方だそうです。 その理由と時期は明確になっていないのですが。

宇宙人達も銀河へ乗り出す準備が出来る前に、様々な要因により絶滅してしまうのでしょうか。 次はフェルミパラドックスのまとめ、これまでの考察を基にした、僕なりの結論です。

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