お子さまを亡くされたお母さんのメールに「そんな風に見えないわ」と言われたと書いてありました。
相手は何気なく言ったのでしょうが「そんなふう」とは「どんなふう」なんでしょうか?
ガリガリにやつれて失意におおわれている そんなイメージなのでしょうか?
何気ない言葉にも 傷つく物です。これも一種の「子供を亡くした親のイメージの押しつけ」なのかもしれません。特に賢信が亡くなってから 元気にならなくてはいけないと言われ、一方で元気だと「そんな風に見えない」といわれ そんな中で混乱していく人もいるのではないでしょうか。
人間が一日にもっているエネルギーが100とします。
悲しみに暮れているときは悲しみはとても大きなエネルギーを使うのでエネルギーが80とられてしまうと 残りの20でその他のことをこなさなくてはいけません。(家事、寝る、育児、食べる、仕事等々)
すると 20しか残っていないので、できないことが出てきます。
できないことが出てくると 今度は「できない自分」に悩むことになります。
仮に悲しみに80 できない自分に10 とってしまうと 残りは10。ますます出来なくなって悩むことにエネルギーを使ってしまいます。
それが続くうちに「出来ない自分」にエネルギーを使うことが増え、「悲しみ」に使われるエネルギーが減ってしまい ますます亡くなった子供との距離が出来てしまいます。
だから「出来ない自分」「悲しむ自分」を大切にして欲しいと思います。
亡くなった子供のためにエネルギーを使いたいという気持ちを どうか大事にしてあげてくださいね。
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