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所在地:大阪市北区与力町 栗東寺
最寄駅:地下鉄谷町線・堺筋線「南森町」下車、天神橋筋を北へ、二つ目の辻(寺町東通)を東に入る |
葛子琴は江戸時代中期の儒医で混沌詩社を代表する漢詩人。1739年(元文4年)大坂に生まれた。本姓は葛城、名は張、通称橋本貞元、字子琴、号は螙庵、御風楼、小園など。
葛城氏は代々尼崎青山藩に仕えていたが、祖父真相の代に致仕し、大坂に移住。父貞淳は医師で、信望の厚い人であったが、彼が幼い時に亡くなったので、父の門人碓井逸翁に育てられた。
菅甘谷、兄楽郊に儒学を学び、漢詩を吟じる。 京に出て医学を修業、大坂にて開業、同時に片山北海の混沌詩社に加入した。
頼春水は「子琴の人となりは、恬淡、人に接して甚だ謙虚。詩名高く都下の賞会に子琴なくしては楽しからず、世人は交わりあるを光栄とした」と評している。
1784年(天明4年)45歳で没する。墓は栗東寺(北区与力町)にある。
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[参考資料] 『大阪人物辞典』 三善貞司編 清文堂出版社 |
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栗東寺の正面入口。 |
栗東寺の全景。外観からはお寺には見えない。塀に埋め込まれている石標に「寶樹山栗東寺」とある。 |
葛子琴の墓標は剥離脱落しており、判読不能である。傍らに建つ「葛子琴先生墓所」の石標でそれと確認出来るのみである。 |
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