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所在地:大阪府東大阪市東豊浦町
最寄駅:近鉄奈良線「枚岡」下車、国道308号線を東へ、約2.5KM
徒歩約45分 |
当山の創建は、今から約1300年前、天智天皇の御世(661〜72年)、役行者の開基になると伝わる。当時生駒山中に鬼賊が住み、人畜を殺傷していたので、役行者は彼らを捕らえ、その髪を切り弟子とし、慈光寺建立の使役とされた。行者は慈光寺建立の後も彼等を、義学、義賢と名づけて常随を許した。その由緒をもって髪切山(こぎりさん)と号し、修験道の道場として栄えた。
弘仁年間(810〜24年)弘法大師が当山に巡錫し、興廃した堂宇を修築し、十一面観音を安置し、真言宗に改めた。鎌倉時代には亀山法王の行幸もあり、大いに興隆したが、応仁から天正にわたる再三の兵火により堂等伽藍は烏有に帰した。1648年(慶安元年)に入山した亮海が1666年(寛文6年)に再興した。
額田の長尾滝の雙龍庵に隠棲中の慈雲尊者がしばしば当寺を訪れている。1812年(文化9年)に入山した鑁慶(ばんけい)の徳を慕い、法を学ぶものが数多く、当山は律宗として隆盛を極めた。
1947年(昭和22年)真言毘盧遮那宗に改められ現在に至っている。
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[参考資料] 『髪切山慈光寺』 慈光寺パンフレット
『現地案内板』 東大阪市作成 |
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お寺は集落のはずれにある。山門には「天然記念物指定時鳥(ほととぎす)名勝」の札がかかっており、古くより
ほととぎすの名所として知られている
「枚岡駅」から国道308号線
を東へ30分ほど歩くと、「慈光
寺」への分岐点の標識があり、
そこから15分程で着く。 |
本堂は1937年(昭和12年)の修営。本尊の大日如来が祀られている。
本堂とよく似た開山堂(旧本
堂)は1936年(昭和11年)
の修営。
役行者36歳の自作像を祀る。 |
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当山の鐘は鎌倉時代の1289年(正応2年)に造られ東大阪市では最も古い銅鐘とのこと
鐘の銘は非常に鮮明である。
これによると、1075年(承保
2年)に鋳造した鐘が小さいの
で改鋳したとある。 |
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河内三十三ヶ所観音霊場 |
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[2004年1月28日参拝] |
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