大阪再発見の表紙に戻る
史 跡
ロゴをクリックすれば
一覧表に戻ります
積川神社へ
正成一族の足跡へ
楠木正儀奉納の灯篭 所在地:岸和田市積川 積川神社内
最寄駅:南海本線「岸和田」OR「和泉大宮」下車、
南海バス「牛滝山」行きで「積川神社前」下車
積川神社の境内に建てられている「積川神社御由来略記」に当社保有の社宝の数々が書かれているが、その中の1つに『楠木正儀寄進の石灯籠』が載っている。
 参拝した当日は境内に全く人気が見られず、灯籠がある場所を確認するすべがなかったが、本殿の前に1対の古い石灯籠が確認された。
 境内にある他の灯篭をチェックしたがそれらしきものは見当たらず、本殿の前には直接入りことが出来ないため、拝殿の横からのぞき見するのみであったが、たぶんこれが『楠木正儀寄進の石灯籠』と思われる。
 「積川神社御由来略記」にはこの灯籠が寄進された年月には触れておらず、積川神社と楠木正儀との直接の関わりもよく分からないが、南北朝内乱の中でこの地域も戦場となり、1350年(正平5年)には当社に程近い神於寺に南朝方の軍勢が立て籠もっている。また1352年(正平7年)には久米田寺の近くの加守郷(現上松町、下松町あたり)が戦場となり、時代の流れに翻弄されている。
 当社に伝わる灯籠は、南朝方の重臣であった正儀が戦勝祈願のために奉納したものか。

[参考資料] 『積川神社御由来略記』 現地説明碑
積川神社本殿前の正儀奉納の灯籠-1 積川神社本殿の前に建つ1対の石灯籠。
石灯籠のアップ写真。
灯籠はかなりの年代もので、遠くから見た限りでは刻まれている文字など風化しており、判読はできなかった。
積川神社本殿前の正儀奉納の灯籠-2
積川神社鳥居 積川神社拝殿
積川神社は牛滝街道に面してある。 灯籠はこの拝殿の後ろ側にあった。

史跡-131/TTL-552

1つ前に戻る このページの上に戻る 表紙に戻る

Copyrightc2015.Yoshi Planning.All rights reserved. 写真及び文章の無断使用は禁止します。