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所在地:岸和田市積川
最寄駅:南海本線「岸和田」OR「和泉大宮」下車、
南海バス「牛滝山」行きで「積川神社前」下車 |
積川神社の創建は崇神天皇の御世と伝わるが、詳細は不詳。「延喜式」神名帳にその名が見える。
現在の規模からは想像がつかないが、かっての積川社は大鳥社、阿那社(和泉穴師)、聖社、大井関社(日根)と共に和泉国の5社に1つであり、平安時代の頃はかなり神威の持つ神社であったようである。
中世においても積川社は正一位で泉南郡45社の筆頭の地位を占め、和泉国内の「五社大明神」の一つに数えられていた。
天正の頃まで社領600石を有していたと伝わるが、江戸時代になると社運は振るわず、1805年(文化2年)火災で宝庫や社務所などが焼失した。
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[参考資料] 『積川神社御由来略記』 現地説明碑
『日本歴史地名体系』(大阪府の地名編) 平凡社 |
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牛滝街道に面して建つ鳥居。
正面の階段の向うに、一段高い場所に拝殿が見える。 |
社伝によると、白河上皇が熊野詣の折り、八木郷額原で当社を遙拝し、傍らの鳥居の「正一位 積川神社」の額を自ら書き換えたと伝える。
この鳥居に架かる扁額がどうやらその謂れのある額らしいが、本物なのか、レプリカなのか、現地には説明の類は無かった。大阪府指定文化財。 |
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拝殿は此の付近の神社に比べてもそれほど大きくない。 |
積川神社の本殿。国指定重要文化財。
この本殿は1602年(慶長7年)豊臣秀頼が片桐旦元に命じ、大修理を加えたと伝わる。
祭神は坐摩5神(生井、栄井、綱長井、阿須波、波比岐)を祀る。ともに井水、土地の守護神である。 |
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境内には氏子の人が寄贈した神社の由緒を刻んだ立派な石碑があった。 |
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[2007年2月10日参拝] |
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