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史 跡
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法明寺へ



安堵の辻 所在地:大阪市東成区見真実深江3丁目
最寄駅:地下鉄千日前線「新深江」下車、深江稲荷神社の前の道を北へ、約150m程行き、右手(東)に入る。
法明寺から東北へ約200m程行った所にお地蔵さんが祀られている小さな祠があり、安堵の辻と呼ばれている。
 法明寺に残されている『安堵の御影縁起』によると、1348年(貞和4年)の春,、紫雲が現れ、その雲の中から尊い僧が姿を現わし、法明上人に向って「私は播磨の国に住む沙弥教信である。私が死んで480年になる。あなたは深く念仏を申されたお陰で来年の6月16日の朝、極楽へ安らかに旅立つことが出来るでしょう」と言うと姿が消えてしまった。
 上人は「これはきっと仏様のお告げに違いない」と喜び、お告げ通りに、翌年のその日に遷化されたという。法明上人が沙弥教信と出逢ったところがこの辻だったので、この辻を「安堵の辻」と呼ぶようになった。
『安堵の御影縁起』西願が、沙弥教信と法明上人が話しているところを描いている。
現地説明板の中では西願は法明上人の弟としているが、これは佐太来迎寺を創建した弟子の西願の誤りでないかと思われる(単に弟子の子を書き落としただけかもしれない)。
また、法明上人が遷化した日を6月16日としているが、法明上人の墓地に東大阪市と大念仏寺が各々立てている説明板には6月13日とあり、こちらの日付が正しいと思われる。

[参考資料] 『現地説明板( 安堵の辻の由来)』 
    現地の解説板には、原典は 『深江の誇り』 元深江小学校校長 森田弘著(法明寺伝記より)とあった。
安堵の辻に祀られているお地蔵さん民家に囲まれるようにある。この場所は土地の人にも認知度が低いと見えて、50mほど手前で聞いても知る人はおらず、探し回った挙句、宅急便のおじさんに聞き、やっとのことでたどり着いた。
深江南3丁目には町の一角にお地蔵さんが祀られている場所が多くあった。
右は深江稲荷神社に隣接して祀られていたお地蔵さん。
深江稲荷神社に隣接してあるお地蔵さんの斜め向かい側にあったお地蔵さん。 安堵の辻に向かう途中、間違って逆の辻に入った所にあったお地蔵さん。

史跡-168/TTL-694

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