アナログVFO用 (AFC) TS-510 FT-101 共用±100Hz引き込み方式---3P---


---------- 基本的な構成は TS-510 系(メイン 1ページ)と同じです。 --------JA0DCZ-----2012.06.03-----


----------2ndMIXoscの変動も加味して修正する(4ページ) へ進む

キャーリアOSC, VFO, 2ndMIX 3周波数、読み込み方式修正(5ページ) へ進む


 ここで説明していない内容に付きましては、 TS-510系の(メイン 1ページ)又は、 FT-101 系の(2ページ)をご覧
下さい。


  ------注意--------- 但し、PIC は16F628A/648A 等に変える必要が有ります。----------注意------



 前回までに発表しました AFC を使っていましたが、どうしても±100Hz の引き込み方式と、offset 表示に3.5MHz と
7.0MHz の両方を表示したくなり、さらに PIC 1ヶで TS-510  FT-101 の両方に対応できた方が管理上の都合が良い
と思い、思い切って第3回目に取り組むことにしました。


  変更点は次の通りです。

1、まず、±100Hz の引き込み方式を採用しましたので、入力ポート数の制約もあり引き込み無しと±100Hz の引き
  込みの二つを切り換えるのみとしました。

2、SW1(Ra1) が Hで引き込み無し(4Hz step)  Lで±100Hz の引き込み(200Hz step)

3、SW2(Rb0) が Hでoffset 表示(7.0MHz)     Lでoffset表示 (3.5MHz)

4、PIC の4ピン(Ra5) が Hで FT-101 に対応。 Lで TS-510 に対応。


5、SW1,SE2の役割が少し変わりますが回路図に基本的な変更はありませんので、既に製作済みの方もそのまま利用
  可能です。

   また、ダイヤル操作に対する LCD 表示の追従を少しでも改善したくて PIC のクロックを20MHz に上げた Ver.も
  発表しましたので必要に応じてご利用下さい。----- 約 20 %程度レスポンスが良くなった感じです-----
  ---この場合は当然 Xtal も 20MHz に変える 必要が有ります。(プログラムは16F628A で作成)---


  その他

1、ダイヤルを目的の周波数に正確に合わせなくても200Hz stepで自分から最寄りの周波数に移動して行きます。

2、この時に、移動する早さは最大修正値の100Hzでおよそ45秒位です。修正中にQSO 開始してもピタリと合ってくれます。


  offset 表示に対応する機種について

1、TS-510 系と FT-101 系の内で、周波数関係が同じで有れば他機種でも正常に表示するはずです。

2、offset の表示周波数は 3.5MHz/7.0MHz で計算されていますので、他のバンドで使用する場合も3.5MHz/7.0MHz 台
  で表示されます。3.5MHz/7.0MHz 帯はそのまま直読、14M帯以上は7.0MHz を利用して100KHz 以下を読み取ります。
  注意しなければならないのは14M帯以上の場合、LSBとUSBの 3KHz差も考慮する必要が有ります。



  ------------ 機種別の設定内容について ------------

A, Ra5 を FT-101 に設定した場合

1、周波数ロックまでのチェック回数 = 引き込み無し=8 回  ±100Hz 引き込み=3 回

2、周波数ロックが外れるまでの許容幅 = 引き込み無し=±40Hz  ±100Hz 引き込み=±108Hz

3、周波数を修正するパルス幅 = 04h = 約 4ms


B, Ra5 を TS-510 に設定した場合

1、周波数ロックまでのチェック回数 = 引き込み無し=8 回  ±100Hz 引き込み=3 回

2、周波数ロックが外れるまでの許容幅 = 引き込み無し=±20Hz  ±100Hz 引き込み=±108Hz

3、周波数を修正するパルス幅 = 0ah = 約 10ms



  -------------------------- 調  整  方  法 ・ その他 ---------------------------


   基本的に TS-510 系(メインページ)と同じですので、メインページをご参照下さい。



    ---------------------- 電源電圧と FT-101 との接続について(再掲) -----------------------


1、電源電圧は基本的に定電圧の 5V と 12V が必要になりますが、CA-3140データシートを見ると4.0V以上な
  ら動作するようなので実機でテストして見た所、以外と低い電圧でも正常に動作しましたのでオペアンプの
  電圧を 12V から(6V〜12V)に変更しました。------ (2V 分安全を見込んでいます)
  5V で動作すれば、電源が一種類で済みますので 5V でテストをしてうまく動作すればそれで良しとして、動
  作が不安定ならば安定動作するまで電圧を上げて様子を見るという手もあります。
  入力側の+、−は 12V での動作も考慮してそのままにしています。----- (半分しらばくれている)

  参考に、 電圧を下げるとOP-amp の出力電圧が低下するのは元より、スウィング(ドライブ)能力も低下し
  ますので、 RIT に接続しない無負荷での動作は正常でも、RIT 回路を変更せずにそのまま接続すると元の
  RIT 回路制御の電圧に引っ張られて出力電圧のスウィングが上手く行かない場合があります。

  対策は、 RIT 回路を OP-amp 制御のみに変更する。 OP-amp と RIT の接続抵抗を少し大きくしてみる。
  OP-amp 電源を正常動作するまで上げる。------------ その他、皆様の技術と知識でカバーして下さい。
  (私の現在使用しているFT-101では OP-amp 専用制御の 5V で正常動作しています。--- テスト続行中)

  但し、安定度は 12V 動作の方が安定しているように思えますので、テストして最終的に決めてください。

2、FT-101 はクラリファイヤーの性質上いくらうまく調整しても送受信の切替時に周波数が微妙にズレてしま
  い更に、送受信の切替時の一瞬 VFO 電源が OFF されてこの二つの現象に AFC はとても付いて行けま
  せん。
  そこで、クラリファイヤーの動作を停止したり、 VFO 電源が瞬断されないように回路変更する必要があり
  ます。
  上記に加えて、VFO の負荷が送信と受信で異なっている事で、微妙な周波数変動を引き起こしています。
  基本的には、ちゃんとしたバッファーを経由して AFC と接続する必要が有りそうです。
  変更方法は、回路図(.pdf)や VFO 周辺の画像を参考にしたり、皆様のより良いアイデアを駆使して安定に
  動作する方法を用いて下さい。

  以 上 JA0DCZ  松田



一番下から必要なファイルをダウンロードしてご利用下さい。


TS-510 offset 7MHz --- LCD 表示画像

画像0



FT-101 offset 7MHz --- LCD 表示画像

画像1



回路図.pdfファイル

回路図.pdf


回路図.gifファイル

TS-510 と FT-101 共用化したVFO 安定化.gif回路図



afc11a と afc11b に関する File は内容が古いので削除しました。------------------------------ 2015.08.15

次の Ver. afc12a / afc.12b をお使い下さい。


--------Ver.up 情報 --- 周波数変動の検出方法を見直し、引き込み動作を高速化他を改善 ----- 2013.05.01
改善の内容

1、周波数変動の検出方法を見直しました。
2、00Hz へ引き込み時に不具合の発生する周波数に対して改善しました。
3、00Hz へ引き込み動作を高速化しました。

MPLAB v8.63で作成したソースファイル.asmです。----------------------------------.asm 公開 2015.08.15

afc12a_10Mhz648ATsFtHispd.asm

afc12a_128Mhz648ATsFtHispd.asm

afc12b_20Mhz648ATsFtHispd.asm


afc12ah_128Mhz648ATsFtHispd.asm ---注意 TS-xxx専用です FT-101では使えません-- 公開 2015.08.28



MPLAB v8.63でコンパイルした.EXEです。(File 容量が 16F628A に収まっていますので 16F628A にも焼けます)

afc12a_10Mhz648ATsFtHispd.HEX -------------------------------------------.hex 公開 2013.05.01

afc12a_128Mhz648ATsFtHispd.HEX ------------------------------------------.hex 公開 2015.08.28

afc12b_20Mhz648ATsFtHispd.HEX -------------------------------------------.hex 公開 2013.05.01


afc12ah_128Mhz648ATsFtHispd.HEX ---注意 TS-xxx専用です FT-101では使えません-- 公開 2015.08.28





TS-120V (TS-130)専用のリクエストに対応させて頂きました。--- 2015.08.13

 --- 注意 ---  但し、VFO の動きが逆方向の為 TS-120V (TS-130) 専用で、FT-101 への切替はできません。


MPLAB v8.63で作成したソースファイル.asmです。

afc13a_10Mhz648ATs120.asm

afc13ah_128Mhz648ATs120.asm -------------------------------------- 公開 2015.08.28

afc13b_20Mhz648ATs120.asm


MPLAB v8.63でコンパイルした.EXEです。(File 容量が 16F628A に収まっていますので 16F628A にも焼けます)

afc13a_10Mhz648ATs120.HEX

afc13ah_128Mhz648ATs120.HEX -- メインダイヤルで周波数を変えているとき、LCD の表示の変化
する速度(レスポンス)が下の 20MHz 程ではないですが、かなり改善されますのでお試し下さい。---公開 2015.08.28

afc13b_20Mhz648ATs120.HEX ----- メインダイヤルで周波数を変えているとき、LCD の表示の変化
する速度(レスポンス)が大幅に改善されますのでお試し下さい。







JA2--- OMの製作例をご覧下さい。---------------------- ご本人の了承を得ています。

TS-120 と液晶表示器及びカウンター表示の様子







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私は、全くのアマチュアですので、質問に十分お答えが出来ない場合も多く予想されます。
私の知識を超える高度な質問には、回答時にその旨をお知らせしますので、更なる質問はしないで下さい。
なお、都合によりアドレスを変更したり、健康状態に依ってはアドレスを閉鎖しますのでお許し下さい。


--------@------   JA0DCZ(松田)




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