初夏のビアライゼ同好会

 ビール注ぎの名人・松尾光平氏の営むビアホール「ビアライゼ'98(BIER REISE'98では、初夏の5月と年末12とにビール好きのための同好会」を

 毎年、年末の同好会には参加していたのだが、5月は何かと忙しく、ずっと参加する機会がなかったのだが、今回めずらしく「びいるじゃあなる」を作っていた同人仲間が、その日9日に皆都合がついたので、会場であるアサヒの本社ビルに足を運んだ。

 会費は7,000円と安くはない。ただ、場所代ということを考えるとやむをえないか。

 年末の同好会では、5種類のビールのラインド銘柄などがあって、けっこうそれが疲れたりするのだが、5月の同好会は果たしてどのような内容なのであろうか。


 

 浅草は吾妻橋のたもとに威容を誇るアサヒの本社ビル。

 中にはイタリア料理の店舗なども入っているので、一般の人間が自由に立ち入ることが可能である。

 

 

 22階のゲストルール入り口には、このような案内板が出ていた。

 

 この階にあるサヒスカイルームには何度か足を運んだことがあるが、ゲストルームに入るのはもちろん今回が初めてだ。

 

 中に入るとさっそくビールが振舞われる(ウェルカムドリンク?)。

 

 22階からの絶好の眺望を見ながら、早速乾杯(何に!?)。

 開会が3時なので、まだ明るい。

 

 

 

 開会の挨拶をするオーナーの松尾光平氏。

 ビアライゼは昨年の夏に場所を移転して新規オープンしたのだが、その直後に客足が落ちて、経営が厳しかったことなどが明かされた。

 しかし、現在は無事に持ち直したとか。よかったよかった。

 心なしか危機を乗り切ったことで、松尾氏の表情が柔和であるように思えた。

 

 

 

 食べ物はビュッフェスタイルで食べ放題。

 ご覧の通りのご馳走だ。

 

 トマトソースで煮込んだ豚の角煮風の料理が特に美味しかった。

 

 何かイベントがあるのかと思ったら、この5月の同好会は特に何もなし。皆リラックスして眺望を楽しみながら気楽にビールを飲むのみなのだ。

 

 まだ明るいうちからこんな風にして飲むのはいいもんである。

 

 まだ発売前の(26日発売だがこの日は9日だったので)アサヒの「ザ・マスター」の試飲缶がふるまわれた。

 

 飲んだ感想を遠慮なく言ってほしい、とアサヒの関係者(確か副支社長とか言ってたか……なんか偉い人)が言うので、恐れを知らぬ我々は本当に遠慮なく感想を述べまくった。

 

 このようにサーバーが設置され、自分でセルフサービスで注ぐ飲み放題である。

 

 ビール以外にもワインやウィスキーなど各種酒類がふるまわれたが、もちろん全部アサヒ系列の商品であった。

 

 この敷地内で仕込まれている地ビール「隅田川ヴァイツェン」も出てきた。

 アネックスビレストランでも飲めるが、少々割高なのが難であったこれを、今日は飲み放題で思いっきり飲めるというのは嬉しい話である。

 

 ピアノの生演奏も披露された。

 豪華な気分だなぁ!

 

 会の終わり近くになって何故かジェンカを踊り始める。これがこの会の定例なのか?

 

 皆酔っ払っているから陽気である。

 松尾光平氏(右から2番目)も参加。実に楽しそうであった。

 

 夕日に照らされた浅草の街が美しい。

 

 会の終了後、そのまま帰るのは何となく惜しい我々は、神谷バーに移動し、電気ブランのグラスを傾けたのであった。


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