Danのポーカー辞書日本語版(吠太郎補注付)


Danの辞書オリジナル版のイントロダクションへ(従って英語)
日本語版利用に当たっての注意by吠太郎

アルファベットインデックス↓

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6, 7, 8, 65, 64, 74, 75, 76, etc.
low(ロー)で争われるゲームにおいては、ペアのないハンドは最も大きいカードで表現される。必要に応じて、大きいほうから2枚あるいはそれ以上のカードで表現されることもある。 例えば、8432A (ace to five lowballエース・トゥ・ファイブ ローボールを仮定) は、単に"an eight"(エイト) または"an eighty-four."(エイティフォー)と表現される。(84のハンドは一通りしかないので、843などと表現する必要がないことに注意). 一方、ショーダウンにおいて、あなたと相手が共に86であった場合、あなたが863であるのに対して、相手は864である(従ってあなたの勝ち)であるということを指摘する必要のある場合も出てくる。.5432A は普通 wheel(ウイール)と呼ばれる。 smooth(スムース)とrough(ラフ)も参照のこと。

If you don't bet your sixes, you might as well not even play.
(6ローをもっていてベットしないんじゃ、プレーしない方がまだましだよ)

78
Seven-card stud high-low with an 8 or better qualifierローハンドが8オアベターでクォリファイされるセブンカードスタッド)のことを78と呼ぶことがある。古いレコード盤をちゃんと再生するのに必要な回転数も丁度78/分なので、これも78と呼ばれることがある。(:いわゆるSP盤のことね)
8 or better
A commo high-low split(ハイロースプリット)ゲームにおいて、low (ロー)ハンドとしてqualifier(クオリファイされる)のは、通常ペアのない8以下のカードのみで構成されるハンドである。このことを8 or better(エイトオアベター)と呼ぶ。また、このタイプのハイロースプリットゲームそのものを8 or betterと呼ぶこともある。8を参照のこと。
Ace to five
low(ロー)で争われるゲームにおいて、 ace to five(エース・トゥ・ファイブ)とは straights(ストレート)やflushes(フラッシュ)を役として考えず、またAをローカードとして考えるというルールである。 従って、エース・トゥ・ファイブのゲームにおいて最も強い手はA2345である(wheel)(ウイール)と呼ばれることも多い。)deuce to sevenlowballも参照のこと。.
Act
順番が来たときに check, call, fold, open bet, and raise.(チェック、コール、フォルド、オープンベット、レイズ)のいずれかの行動をすること。actionも参照のこと。
Action
pot(ポット)にお金をいれること。actionの激しいテーブルとは、bets, raises, and re-raises(ベットやレイズ、リレイズ)、即ちbetting actionが頻繁にあるテーブルのことである。 通常カードルームにおいては、"I raise"(レイズ!)などのように、発声して自分の行動を宣言することが、(他に優先して)アクションと見なされる。(吠注:例えば、I raiseといっておきながら、Callの金額しかpotに出さなかった場合、raiseとして取り扱われるので、raise分の金額を出すようにdealerから指示されたりする)。

give actionとは、他のプレーヤーが勝ちそうなときにポットにお金を入れること。逆に、 receive actionとは、自分が勝ちそうなときに他の人にポットにお金を入れてもらうことである。receive actionすることのほうがgive actionすることより、 はるかにうれしいことである。

Actionはあるプレーヤーがactする順番であるという意味にも用いられる。

This table is too tight, let's go someplace where there's some action.
(このテーブルはタイトすぎるね。もうちょっとアクションのある所に行こうよ!)

Sure, I'll give you some action.
(分かった。アクションを入れてやるよ。)

Your action, sir.
(あなたの順番ですよ)
Add-on
tournament(トーナメント) によっては、ある時点で追加のchips(チップ)を買うことが出来るAdd-on(アド・オン)という制度を設けるている。通常アドオンは、 その時点でトーナメントに参加している全てのプレーヤーが権利を行使出来るので、 re-buy(リバイ)とは異なる。また、re-buyが終了する時点で、アドオンするかしないかをプレーヤーが決めるトーナメントが多い。(:実際にはadd-onとre-buyが曖昧になっている場合もある。)

I was in such bad chip position, I decided it wasn't worth paying for the add-on.
(チップポジションがものすごく悪かったので、アドオンするのに値しないなと判断しました)

【吠コメント】:一般に、上位複数名に賞金が出るトーナメントにおいては、チップポジションが悪いほど「実質的な」チップの価値が高くなるので、add-onは正しい戦術であることが通常である。また、例えば最初は$10の参加費で$100分のチップがもらえるのに対し、add-onのときには$10で$200分のチップがもらえるなど、add-onの方が、チップの安売りとなる設定をしていることが多いので、この点からもadd-onは正しい戦術となる。

Advertise
Advertising(アドバタイズ)とは、極めてloose(ルーズ)なプレーヤーである、あるいはweak(ウイーク)なゲームをしているとの印象を相手に与えるために、それほど強くないhand(ハンド)を,わざとshowing down(ショーダウン)することである。もちろんAdvertizeの目的は、強い手をもっているときに他のプレーヤーに降りずに勝負してもらう(receive actionしてもらう) ためである。プレヤーに対する最初の印象をアジャストして行くことはなかなか難しいので、 advertizeの効果は長持ちすることも多い。

hold'em (ホールデム)における典型的なadvertizeは、top pair with a weak kicker(K2のようにトップペアだけれどもキッカーが弱い場合), middle pair(ミドルペア), gutshot draw(カンチャンストレートドローが引けなかったもの)などである。 これらのハンド自体にはほとんど価値はないが、セッションの最初の内にこれらの手をショーダウンしておくと、後でマジ手が入ったときに勝負してもらえるのでトータルとして得をすることも多い。 もちろん、コールしてもらえる機会が増える可能性が最も高いテーブル、即ち, tight(タイト)なテーブルでadvertizeするのが理想的である。反対に、calling stations, (コーリングステーション)が沢山いるテーブルでは、advertizeは必要ないどころか、危険でさえあることもある。

より広義には, advertisingは他のプレーヤーがあなたにプレーに対する印象をコントロールするための全てのテクニックのことを意味する。

【吠コメント】:実際問題、advertizeは重要です。また、advertizeとは少し異なるかも知れませんが、ある状況において常に同一の行動を取る(例えばAKoが入ったら100%レイズする、89oであれば必ず降りる)というプレースタイルを取るべきではありません。この点が、確定的にhand毎の期待値を最大化するプレーをすればよいBlackjackやvideopokerと、live pokerとの相違点でもあります。また、yahoo pokerなどでも、初級テーブルで85oをshowdownすることと、上級テーブルで上級者が85oをshowdownすることは全く意味が異なる訳です。

Aggressive
raising and re-raising. (レイズやリレイズ)の多いプレースタイル。 loose (ルーズ)なプレーとは意味が違うので注意。 多くの上級者は、自分がプレーするカードに対しては極めて慎重であるが(初手を絞るということ)、一旦ゲームに参加すると決めるとaggressiveにプレーすることが多い。 An aggressive table(アグレッシブなテーブル)とは、 aggressive players(アグレッシブなプレーヤー)が支配的なテーブルのことである。.
All-In
プレーヤーが最後の残りchips(チップ)を pot(ポット)に入れたとき、そのプレーヤーはall-in(オールイン)であるという。 table stakes (テーブルステーク)でプレーしているとき(ほとんど全ての場合が該当)、 all-inしたプレーヤーは最後のベット以上の部分については、ポットのお金をもらう権利はない(side potサイドポット)。 しかし、 main pot(メインポット)については権利があるので、 フォールドしたとは見なされない。

It's a shame you had to go all-in with your straight flush, because you could've gotten two or three more bets out of those guys.
(ストレートフラッシュでall-inしなければならなかったとは、恥ずかしいプレーだなあ。だって、all-inしないで済んだら、もう2,3ベット分はあいつらから儲けることが出来た訳だし)。

After he raised my small opening bet, I put him all-in.
(あいつが,俺のオープニングベットに対してレイズした後、all-inに追い込んだよ)
Angle
angle(アングル)とは、技術的には問題が無いが、マナーとして倫理的に疑わしい、expectation (期待値)を増加させるためのテクニックの総称である。人によって、アングルは安っぽい不正手段であると捉える場合もあるし、欠く事の出来ない重要な戦術であると捉える場合もある。自分がレイズしようとするときにfold(フォルド)しようとするふりをして、(あるいはルール上許されている場合はout of turnでフォルドして、正規の順番が来たらフォルドしないでプレーし続けて)、他のプレーヤーのコールを誘うなどというのがアングルの例である。アングルを恒常的に用いるプレーヤーは、angle shooter(アングルシューター)と呼ばれる。
Ante
hand(ハンド)をプレーするごとに、ゲームに参加している全てのプレーヤーが強制的に払わなければならない小額のbet(ベット)。Anteのあるゲームでは、これらのベットが最初のpot(ポット)になる。 動詞として用いた場合は、このベットをpost(ポスト)することの意味になる。

Sir, you forgot to ante.
(もしもし、アンティを忘れてますよ。(:動詞として用いている例
))

No, that's my ante right there.
(いや、そこに僕ののアンティが出してあるよ)
Back Door
seven card stud(7カードスタッド)やTexas hold'em(テキサスホールデム)などで、最後の2枚のカードを使って出来た手のこと。例えば、hold'emにおいて、AhThをもっていて、flopがAd4c9hだとすると、この手はtop pair(トップペア)でもあり、 a backdoor flush draw(バックドアフラッシュドロー)でもある。back door draw(バックドアドロー)は、別にそんなに興奮したりするものではないけれども、時として逆転のドラマを演出することになる。また、最初に完成した手を基準にプレーしているときに、思いもかけずback door flush(バックドアフラッシュ)が出来てしまったりすることもある。

I couldn't believe he stayed around for that back door straight with no other outs.
(他にoutsもないストレートドローでアイツがプレーし続けていたとは、とても信じられなかった)

Back Into
最初にdrawing(ドロー)を目指していた役と違う方向のhand(役)が出来たとき、 backed into 〜という表現を用いる。例えば、 seven card stud(7カードスタッド)において、 自分の手がAA44であるので、フルハウスや4 of a kind(4カード)を目指していたのに、結局フラッシュが出来た,ときに、you backed into the flushなどと言う。
Bad Beat
何をもってbad beat(バッドビート)と呼ぶかという基準は人によって違う。一つだけ明らかなことは、負けなければbad beatにならないということである。 具体的に、どのようなものをbad beatと呼ぶかは難しい所であるが、恐らく以下の基準を一つ以上満たしている場合であろう。1:圧倒的に favorite(有利)な状況であったこと。2: どう考えてもfold(フォルド)するような状況ではなかったこと。3:どう考えても負けるような状況ではなかったので、後々何度も何度も話をしたくなるような 展開であったこと。4: 相手がミスプレーをしなければこちらが絶対勝っていた状況で負けたこと(かつ、ミスプレーをしたプレーヤーにものすごくラッキーな展開になったこと)。5:結果が分かるまで、とても負けたとは信じられないような展開で負けたこと。 6:同じテーブルにいた2人以上の経験豊かなプレーヤーが"ouch."(ひでえ負け方)と言ったこと。

例を一つあげる。 hold'em(ホールデム)において, AAをもっていて、flop(フロップ)がA55と開いたとする。相手のプレーヤーが98sをもっており、それがフロップの一方の5と同じスーツであったとする。そして、 ターン・リバーでstraight flush(ストレートフラッシュ)となるperfect(パーフェクト)カードを相手がキャッチしたとすると、 これは手痛いバッドビートである。 この場合55をもっていたプレーヤーがいたとしたら、もっと手痛いバッドビートである。

多くのプレーヤー、特に経験の浅いプレーヤーや、たまにしか遊ばないプレーヤーは(必ずしもそういうプレーヤーには限らないけれども)、自分のツキがいかに最悪だったかというストーリーを話したがるので、バッドビートという言葉は、"bad beat stories,"(バッドビートストーリー)という形で使われることが多い。そういうストーリーを聞くのを厭わなかったり楽しんだりする人もいる。しかし、 バッドビートストーリーを一つ聞くより、歯医者で8時間の root canal surgery(根管治療)を受けてる方がましだと思っている人も特に煮ても焼いても食えないベテランプレーヤーの中には多い。なぜなら、バッドビートストーリーを幾度となく、聞きまた見た経験が豊富で、そんなものには飽き飽きしているからである。 おっと、あなたのことを言ってるんじゃないですよ(^o^)。

"bad beat jackpot."(バッドビートジャックポット)という言い方もよく使われる。これは、あるタイプの バッドビートに対して、jackpots(ジャックポット)がもらえるものである。

After that bad beat I put on him, he went on tilt for about six months.
(あいつに食らわせたバッドビートの後、あいつったら6ヶ月間もティルトモードだったんだよ)

Bankroll
リスクテークしようと思う(また、それが可能な)お金の総額。 ポーカーバンクロールを他の資金と別扱いにしているプレーヤーは多い。あるゲームにおけるバンクロールは、 variance(分散)による浮き沈みがあってもパンクしないだけの大きさがあることが必要である。(←これは、 positive expectation(期待値>0)のゲームの場合)。 期待値<0のゲームで必要なバンクロールは、死ぬまでの間に全部が無くならない分だけが必要である。

プレーヤーのなかには、セッション単位で最大の許容マイナス金額を決めている人もいるが、これはセッションバンクロールを定めてプレーしているのと同じことである。バンクロールを「ポーカー全体のバンクロール」とするか、「1週間のポーカープレーのバンクロール」とするか、「1日のポーカープレーのバンクロール」とするかは、 あなたの資金マネージメントの方法によって変わって来るであろう。

To bankroll someoneという表現は、他のプレーヤーのギャンブル資金の一部あるいは、全部を提供するという意味である。実際には、他のプレーヤーをバックアップし、損失の一部を自分がかぶるけれども、儲かったときに逆に儲けの一部をもらうということになる。

【吠コメント】
ポーカー以外のpositive EVなゲーム、即ちBlackjackやVideopokerにおいては、そもそも「セッションバンクロール」という考え方をすること自体が誤りであり、positive EVである限りは賭けつづけるのが正解。もちろん、賭け続けることの可能な「ゲーム全体のバンクロール」を用意しておく必要がある。また、多くのプレーヤーは、バンクロールに関し、楽観的に過ぎる考えをもっていることが多い。破産のリスクを考えると、実は1回当たりの賭金(ポーカーならone Big Bet)の数百倍〜数千倍の資金が必要である。このあたりは私のHPのカジノゲームのリスクと時給比較を参照のこと。

Behind
最後のカードが配られるまで、プレーヤーはその時点でのベストハンドをもっているか、もっていないかのどちらかになる。もっていない場合、この状況のことをbehind(ビハインド)と呼ぶ。 chase(チェイス)も参照のこと。.

Even though I was probably behind, I decided to raise because I had a lot of outs.
(多分ビハインドだったんだろうけど、アウツ(引き目)が沢山あったからレイズすることにしたんだ)

Belly Buster
inside straight draw(インサイドストレートドロー)の別名。double belly buster(ダブルベリーバスター)も参照のこと。.
Bet
bet(ベット)とは、動詞で使われる場合、 pot(ポット)にお金を入れることであり、普通opening(オープニング)ベットのことを指す。一方、あるラウンドでの後ろのaction(アクション)はraise or a re-raise(レイズやリレイズ)であることが多い。 名詞として用いる場合は、あるターンにおいてプレーヤーがポットに入れた金額のことを指す。また、call(コール)するのに必要な金額を指すこともある。act(アクト)する順番であることを意味する場合もある。また特に、複数形で用いた場合には、ベットとレイズの回数を指すこともある。

Who bet? (meaning who opened)
(誰がオープンしたの?)

That's his bet.
(meaning that there is the money he wagered)
(これは彼がポットに入れたお金だよ)

What's the bet? (meaning how much to call)
(コールするのはいくら?)
Your bet. (meaning your turn)
(あなたの順番ですよ)
Let's make it two bets. (meaning I raise)
(レイズ!)
Bicycle Wheel
bicycle wheel(バイシクル・ウィール) (単に、wheelともbicycle)とも呼ばれる) はA2345のことである。通常これは 5ハイのstraight(ストレート)である。 low(ロー)で争うゲームの場合には、これが最も強いローハンドになることも多い。 (ace to fiveを参照のこと)。 high-low(ハイ・ロー)ゲームにおいても、これはnut low(ナッツロー)でありかつ、ハイに対してもストレートであるので、なかなか良い手であることが多い。 Kansas City Lowball(カンサスシティーローボール)においては、ウィールは23457でありこれがナッツローになる。steel wheel(スチールウィール)も参照のこと。.
Big Bet
後半のrounds(ラウンド)での最大ベットサイズが前半のラウンドより大きくなるストラクチャの limit(リミット)ゲームの場合に、big bet(ビッグベット)は、最も大きいベットサイズのことを指す。反対に.small bet(スモールベット)は最も小さいベットサイズである。 i従って5-10 hold'emの場合、small betsは$5でありbig bets は$10となる。 structure(ストラクチャ) とlimit(リミット)も参照のこと.
Big Bet Poker
Pot-limit (ポットリミット)とno-limit(ノーリミット)のポーカーは、 big bet poker(ビッグベットポーカー)と呼ばれることがある。 (これは、レートの大小に関わらずlimit (リミット)ゲームとの対比で用いられる ) 。即ちここで、"big"(ビッグ)というのは、ある意味ではポットの大きさに対する相対的なベットサイズの大きさであり、 動いている賭金の絶対値とは関係がない。
Big Blind
blind bet(ブラインドベット)を見よ。.
Big Slick
hold'em(ホールデム)において、hole(ホール)カードがAKであること。

I had big slick eight times last night, and didn't win one pot with it.
(昨日の晩は、8回もビッグスリックがきたんだけど、1回もポットを取れなかったよ(T_T))

Black
Black(黒)は、 $100 chips(チップ)の色として最もよく使われるものである。誰かが、「ブラックで賭けてる奴がBJテーブルにいるよ」と言ったら、それは少なくとも$100/handを賭けていることになる。 white, red, green.も参照のこと
Blank
誰に対しても役に立たないであろうカード

I was pretty sure she was on some sort of draw, so I didn't mind betting into her when the river was a blank.
(彼女はきっとなんらかのドローだと踏んだんだ。だから、リバーがblankだったときためらないなくベットしたんだよ)

Blind Bet (or Blind)
blind bet(ブラインドベット)、もしくは,blind(ブラインド)は、 カードを見る前にposted(ポスト)しなければならない強制bet(ベット)のことである。 Blindsは、 最初のポットを形成するためにantes(アンティ:参加料)の代りに用いられる。 Blindsは、stud(スタッド)や draw (ドロー)系のゲームよりも、hold'em (ホールデム)やomaha (オマハ)のように、 flop(フロップ)のあるゲームで良く用いられる。 典型的なhold'em(ホールデム)においては、 dealer button(ディーラーボタン)の左側二人がブラインドベットをしなければならない。 limit (リミット)ゲームにおいては、, ディーラーのすぐ左側のプレーヤーのsmall blind (スモールブラインド)はスモールベットの半分であることが多い。また、スモールブラインドのすぐ左側のプレーヤーの big blind (ビッグブラインド) はスモールベットと同額である。ブラインドをポストした後のベッティングは、ビッグブラインドの左側のプレーヤー (under the gun(アンダー・ザ・ガン)と呼ばれる)からスタートする。ゲームに参加するためには、少なくともビッグブラインドに対してcallする必要がある。新しいテーブルに参加するときには、 ブラインドが来るまで待つのも良いであろう。(:テーブルによっては、Big Blindでまで待つか、最初のゲームでBig Blindと同額の強制ベットを支払うかを選択する必要があるとしている所もある。勿論Blindが来るまで待つほうが有利である。その間に他のプレーヤーをじっくり観察すれば良い。)live blind, structure, およびstraddleも参照のこと。.

"Big blind"と"small blind" は、これらのベットを払うポジションにいる人そのものを指すこともある。

I didn't get a playable hand for over three hours, but I lost $135 in blinds.
(3時間以上もスタート出来る手が来なかったんで、その間に$135もブラインドでいかれたよ)

I tried to steal the blinds with a late-position raise, but the big blind raised me back.
(レートポジションからレイズしてブラインドスチールを敢行したけど、ビッグブラインドがレイズバックしてきたんだ。)
Bluff
弱い手(典型的にはbusted hand(バストハンド))でベットをすること。その目的は通常他のプレーヤーを,fold(フォルド)させることである。 bluff(ブラフ)を仕掛けたプレーヤーは普通showdown(ショーダウン)で勝つ見込みはほとんどない、しかし、他のプレーヤーも強い手をmade(作っていない)と思われる場合に、ブラフをすれば皆foldするであろうというのがその意図である。 limit(リミット)ゲームにおいては、 weak, tight (ウイーク・タイト)なプレーヤーに対してブラフをするのが有効であることが多い。彼等は、勝つ可能性のある手でも降りることがある。一方、コールをしすぎるプレーヤーに対してはブラフをするのは良いアイデアではない。彼等がブラフに対して、降りる可能性はあまりない。 pot-limit(ポットリミット)や no-limit(ノーリミット)においては、ブラフは重要な要素になってくる。なぜなら、これらのゲームでは ブラフに対してコールを決断する額をポットサイズに対してかなり大きくすることが出来るからである。 semi-bluff, represent, speeding, table cop, 及びadvertisingも参照のこと。
 
【吠コメント】:ここで述べられているように、ブラフなくしてポーカーはありえない重要な要素である。また、一般にもポーカー=ブラフというイメージがあるため、ブラフ過多となるプレーヤーが、特にマネープレッシャーのないネットポーカーやアミューズメントのポーカーでは非常に多い。しかしながら、ブラフは高級な戦術であり、まずはブラフをしない場合のプレーを身に付けることが初心者にとっては重要であると思う。ブラフはそういった基礎を習得した上のプラフアルファの部分である。
Board
lhold'em(ホールデム)のように、 flop (フロップ)のあるゲームにおけるcommunity cards(共通カード)や、 seven card stud(7カードスタッド)のようなstud game (スタッド系ゲーム)におけるup card(表向きにされるカード)のこと。 hole card(伏せられたカード)を1枚も使わない場合を"plays the board"というように表現する。
Boat
full house(フルハウス)の別名。. "full boat,"という表現も聞いたことはあるが、ちょっとナンセンスなので別項目としてはリストアップしなかった。
Bottom Pair
hold'em(ホールデム)あるいは、flop (フロップ)のあるゲーム において、フロップが3種類のranks(ランク)のカードであったとして、 一番下のランクのカードが自分のポケットカードとペアになった場合にこれをbottom pair(ボトムペア)と呼ぶ。

I figured bottom pair was enough since we were heads up.
(ヘッズアップだったので、ボトムペアで十分だと踏んだ。)

Bounty
tournaments(トーナメント)によっては、他のプレーヤーを飛ばしたプレーヤーが、飛ばす毎に小額のお金をもらえることがある。これがBounty(バウンティ)である。 特に、buy-in(バイイン)が小額のトーナメントで良く見られる。バウンティの額は普通かなり小額である。(なぜなら、参加者数-1 分のバウンティが必要となるから。)(:例えば$50ー$100程度のバイインのトーナメントでのバウンティは$5か$10程度である)。
Brick
blank(ブランクカード)、または 特にlow (ロー)や high-low (ハイロー)のゲームにおいて、counterfeits(自分の手が弱くなる方向に働く)カード。(:例えば、A2をもっているときに2がboardに落ちた場合など。)"Brick"(ブリック)という言い方は、7カードスタッドで良く使うのに対しhold'em(ホールデム)においては、"blank"(ブランク)という表現の方を良く使う。恐らく、brickはプレーヤー個別の問題であるのに対して、blankはプレーヤー共通の問題であるからであろう。
Broadway
エースハイstraight(ストレート)のこと。.
Bring In
bring in the betting とは、blind bets (ブラインドベット)やantes(アンティ)を除いて、最初のラウンドの最初のベットを行うことである。これを行ったプレーヤーは"bring it in."したと表現する。seven card stud(7カードスタッド)においては、ボードのカードが最弱のプレーヤーが強制的にbring it in(ブリングイン)しなければならないというルールの場合も多い。この強制ベットのことも bring-inと呼ばれる。
Brush
seating list(座席リスト)を管理しているcardroom(カードルーム)の係の人のことを brush(ブラッシュ)と呼ぶことがある。
Bug
通常、five card draw(5カードドロー)やdraw lowball(ドロー・ローボール)において用いられるjoker(ジョーカー)のこと。,high (ハイ)で争うゲームにおいては、bug(バグ)は Aか、straight(ストレート) 、flush(フラッシュ)を完成させるための1枚としてしか使えないことが通例である。.
Bullets
hole(ホール)に潜んでいるエースpair (ペア)。
Bump
raise(レイズ)すること。.
Buried
buried pair(ベリードペア)とは、seven card stud(7カードスタッド)において、 hole(ホール)、即ち最初の2枚の裏向きのカードで完成しているペアのことである。 Buried kings なら、holeにあるKペア、buried acesなら are holeにあるAペアということになる。
Burn
次に配られるカードに関する情報をプレーヤーが前もって知ってしまう可能性を出来る限り排除するために、予め決められたタイミングでデッキの1番上のカードを捨てること。(例えば、hold'em(ホールデム)においては、flop, turn, river(フロップ、リバー、ターン)カードを開ける前にburnを行う)。また捨てられたカードのことをburn card(バーンカード)と呼ぶ。一般的に、デッキからカードが使われずに捨てられた場合それらは全てburn cardと呼ばれる。
Burn Card
burn(バーン)の項を見よ。.
Bust
特に、tournament(トーナメント)において、持ちチップがなくなること。.

I busted in the second round, when my rockets lost to 87 off suit.
(第2ラウンドで、AAが87oに負けて、バストしてしまったんだ)

Busted Hand
ポーカーにおいて、ワンpair(ペア) ほどの強さもない手。(即ち、2のペアに負ける程度の手)。straight(ストレート)や flush(フラッシュ)のdraw(ドロー)に失敗した手は、 busted straight, busted flushのように表現される。
Button
button(ボタン)とは、テーブルにおける特定のposition (ポジション)を示すための印で、丸いプラスチック製の円盤で出来ていることが多い。 普通は"the button"と言えば、ディーラーボタンのことであり、ディーラーポジションあるいはディーラーポジションにいる人のことを指す。 カードルームがゲームに参加しない専属のプロのディーラーを用意してくれる場合、,ボタンの場所はディーラーポジションでプレーするプレーヤーを表すことになる。(ディーラーポジションの人は、カードを最後に配られ、またプレーする順序が固定のゲームでは、最後にアクションを決めることになる)。このプレーヤーは "on the button."であるというように表現される。他のボタンの例としては、 big blind button(ビッグブラインドボタン)が挙げられる。これは、ブラインドを post( ポスト)する順番であったときに、離席していたことを表す。ゲームに戻って来たときには、そのときの自分のポジションに依らず、ブラインドをポストする必要がある。(:このタイプのブラインドもoptionの権利があるのが通例で、レイズすることも出来る。)

(理由は謎だが、Maryland 州においては、 dealer buttonは通常より一つ左の位置に置かれる。従って、on the buttonの位置にいた場合、 最初のblind(ブラインド)をポストすることになるし、以下のラウンドでは最初にアクションを起こすプレーヤーとなる。私の知る限り、 Maryland州が唯一の例外である 。)

I wouldn't have called with that hand, except that I was on the button.
(ボタンのポジションじゃない限り、こんなハンドではコールしなかったよ)

Buy
buy a pot(ポットを買う)とは、他のプレーヤーがほとんど call(コール)出来ないほど十分大きいbet(ベット)をすることである。

flop (フロップのある)ゲームにおいて、"buy the button"(ボタンを買う)とは、 プリフロップで、自分より後ろのposition(ポジション)のプレーヤーがfold(フォルド)するようにraise(レイズ)することである。 自分よりbutton(ボタン)に近いプレーヤー、即ち自分より後ろのプレーヤーが全員フォルドすれば、 ボタンが「買えた」ことになる。もちろん、自分がボタンに近い位置にいるときほどこの作戦はうまくいくことが多い。

【吠コメント】
もちろん、この作戦はCold Callとlimp inの差が分からないプレーヤーが沢山いるようなテーブル、言い換えればプリフロップのアクションに関係なく、フロップを見に行くようなプレーヤーがいるようなテーブルでは使うことが出来ない。一方、常識的にtightなテーブルであれば、ボタンの一つ前程度の位置で、普通はlimp inするような手をたまにbuy buttonしてみることは成功することが多い。また、buy buttonすること自体十分価値のある戦略である。hold'emにおいては、それだけポジションが重要であるということである。

Buy-In
ゲームに参加するときに、ゲーム用にリスクテークしたと見なす金額がbuy-in(バイイン)である。 ring game(リングゲーム)においては、購入したchips.(チップ)の額と言っても良い。 多くのリングゲームにおいいては、常識的に必要なバイイン額よりも小さい額が、最小限のバイインとなっている場合が多い。 tournament,(トーナメント)においては、 最初のチップを購入するのに必要な金額がバイインである。. 動詞として使う場合、 "buy in" とは最初にチップを購入することを指す。

I wanted to play in the bigger game, but the buy-in was too high.
(もっと大きいゲームに出たかったけど、バイインが高すぎたよ)

Call
Call(コール)するとは、現在のbet(ベット)に対して、賭金を合わせることである。例えば、 $10のベットと $10のレイズがあった場合、コールするのに必要な額は $20となる。コールするのは、降りないための最も安価な(かつ最もpassive(パッシブ))な方法である。 cold call, flat call, 及びitも参照のこと。
Calling Station
calls(コール)をしすぎるプレーヤーをcalling station(コーリングステーション)と呼ぶ。このタイプのプレーヤーは、こちらがmake hands(いい手を作ったときに)、pay you off(弱い手でついて来てくれるし)、反対にいい手をもっているときには、その有利さを最大限活かすことが出来ないことが多い。 ( passive(パッシブ)を参照のこと)。一方で、, calling stationは backdoor(バックドア)をはじめとする 、普通では考えられないdraws(ドロー)に成功することが多いので、特に多数のcalling stationsがいるときには、イライラさせられることも多い。

Most of the players at the table were tough, but it was worth playing there because of the two calling stations.
(そのテーブルのプレーヤーの大半はなかなか厳しい面子だったんだけど、2人コーリングステーションがいたので、プレーする価値があったんだよ)

Cap
limit(リミット)ゲームにおいて、 cap(キャップ)とは1回のベッティングround (ラウンド)で許される raises(レイズ)の最大数である。 3,4ベットを上限としている所も多いが、この取り決めについてイライラするような揉め事になることもある。キャップがあることによって、プレーヤー同士が結託することが難しくなるという利点がある。ディーラーによっては、ポットがキャップされたときに気取った言い方をすることもある。(例えばcapucinoなど←単なるサムギャクとしか思えんが。。)。最後のレイズをすることを"cap the betting"または "cap it."などと表現する。(:cap it!は良く使われる表現なので、覚えておいたほうが良いであろう)

After I made the loose call in early position, much to my dismay the pot was raised, reraised, and capped.
(アーリーポジションから、ちょっとルーズにコールしてみたんだけど、そのあとレイズ、リレイズと入り、とうとうキャップまで行ったからまいったよ。)

Cardroom
Cardroom(カードルーム)とはポーカーをプレーする部屋、またはこの部屋の運営を行う組織のことである。ポーカーが行われる多くのカジノでは、専用のポーカー用の部屋をもっているし、専用の部屋がない場合でも、ロープで仕切られたカードルーム専用の区画が儲けられている。ポーカーが合法化されている地域においては、カジノの一部としてではない、ほとんどポーカー専用のポーカールームがあることも多い。カードルームを特徴づける物は tables, floorpeople, the brush, chips, などである。.
Cards Speak
Cards speak(カードスピーク)とは、ハンドの価値が自分のカードによってのみ決まるというルールである。この場合,ポット(の一部)を取るために、自分のハンドのランクを正しく申告する必要はない。 カードスピークの反対が、自分のハンドのランクを申告しなければならないdeclare game(デクレア・ゲーム)であるが、これは通常安いレートのホームゲームで採用されるルールである。
Case
あるrank(ランク)の4番目(従って最後の)カード。

I knew he was bluffing because I had folded the case 7.
(俺がフォルドした手に残り1枚の7があったから、あいつがブラフだったというのは分かってたよ)。

Catch
カードがいい流れで来たとき、"catching cards"という表現を用いるが、「信じられないツキだね」という感じのニュアンスのある表現である。従って、例えば誰かが、"nice catch"(ナイスキャッチ!)と言ったとき、その言外の意味は "上等だよ。ポットをもってきな。このトーシロ野郎!"という感じから " outdrew(アウトドロー)されたようだね。 仕方ないか"という感じ程度までの幅がある。
Chase
behind(ビハインド)のとき、取りえる選択肢は1. ポット争いに参加しない( check and fold (適当にチェック&フォルドする),2. steal (スチール)を敢行する、3. 手が発展するまで降りずに頑張る。の3つがる。そのうちの3.のこと、即ちある手が出来るまで頑張ることをチェイスと呼ぶ。例えば chasing a flush(フラッシュをチェイスする)の様に表現する。chasing(チェイス)という言葉は、 pot odds(ポットオッズ)がおいしくないときに使うことが多い。
Check
あるベットround(ラウンド)で、自分の前に誰もbetting(ベット)をしなかった場合、チェックすることが出来る。これは$0のベットに対して calling(コールする)のと同じ意味であり、またベットの権利を後ろに譲るということでもある。あるラウンドで全てのプレーヤーがチェックした場合、checked around(チェックアラウンド、チェックで回る)と呼ぶ。結果としてfree card(フリーカード)が全てのプレーヤーに与えられることになる。

ポーカーchips(チップ)のことをchecksと呼ぶこともある。この言い方は ヨーロッパ、特に英国で使われる。(:米国でも割と使われていると思う。カジノ用語集も参照のこと)

I checked with the intention of folding on the turn and the river, but no one ever bet.
(フォルドしようと思って、ターン、リバーでチェックしたんだけど、とうとうだれもベットしなかったよ)

Check-Raise
check-raise(チェックレイズ)とは文字通り、ある betting round(ベッティングラウンド)で、checked(チェック)した後に raise(レイズ)することである。チェックレイズは例えば、single bet(ワンベット)が先に入っていたら、folded (降りる)だろうけれどもチェックで回ってきたらopen(打ってくる)プレーヤーをtrap(引っ掛ける)ために用いられる。

チェックレイズはserious poker(シリアスポーカー)が行われているほとんど全ての所で認められているが、 ローレートのゲームでこれを禁止しているcardrooms(カードルーム)も少しはある。ホームゲームでは、シリアス度がマチマチなので、チェックレイズを認めるか否かも色々である。

I noticed he liked t lot, so whenever I had a good hand I check-raised him.
(奴がposition bet (ポジションベット)が好きだということに気づいたので、いいハンドをもってるときは毎回チェックレイズしてやったよ。)

【吠コメント】
特にHold'emのように、全てのラウンドで打つ順番が変わらない場合、ポジションの有利不利がかなり出てくる。チェックレイズは、アーリーポジションにいるプレーヤーが少しでも、ポジションが不利であることを補うための手段でもあるので、巧い人同士が打っているときに、どういう状況でチェックレイズが出て来るのかを観察することは面白いし、また上達への道でもある。

Chip
ポーカーチップは、ポーカーテーブルにおいて現金の代りに用いられる丸い小さい円盤状のものである。カジノで使われるチップは、粘土製の本格的なものが多いが、ホームゲームにおいては安いプラスチック製のものを用いることも多い。チップを現金の代りに用いることによって、数え易く、また扱い易いなど様々の利点がある。チップの色はカジノによってマチマチであるが、$1を白、$5を赤、$25を緑、$100を黒色にしている所も多い。「rack of white(白のラック)を頂戴」と言った場合、 $100分の$1チップを買い求めていることになる。
Chip Race
tournaments(トーナメント)において、リミットが上がって行くと、 低いデノミのチップは整理される。( color upも参照のこと)。 端数のチップは、単に切り上げ、切り捨てされるよりも、端数分の合計と同じ額のチップ額が、同じテーブルの1人のプレーヤーに与えられることが多い。 チップがもらえるプレーヤーの典型的な決め方は、各プレーヤーに端数チップと同数の数のカードを配り、最も高いカードが配られたプレーヤーとするという方式である。(吠注:この場合、同じランクのカードの中ではスーツは、S,H,D,Cの順に強い。High card by suits winsと呼ばれる方式である)。)
【吠コメント】Awk氏等の報告によると、最近では、よりツキの要素を少なくするために以下の方式が取られることも多い。1.カードの配り方は上記の方法と同じ、2.各プレーヤーに配られたカードの内、それぞれ最も強いカードのみを選び、その強弱により順位をつける。3.与えられるチップがN枚であるとすると、上位N人にそれぞれ1枚づつチップが与えられる。即ちこの方式であると、端数は切り上げか、切り下げるだけになる。
Chop
blinds(ブラインド)をポストしたプレーヤーに戻して、次のゲームに移ること。 これはhold'em(ホールデム)において、誰もブラインドに対してコールしなかった場合に起こることがある。多くのカードルームではflop(フロップ)が開いたときにのみ、rake(レーキ)を徴収することが多いので、これを避けるために、 プレーするのではなくチョップに同意すると言うわけである。 action(アクション)が多いテーブルにおいては、チョップしてさっさと次の「面白い」勝負に移るためにチョップが成立ことも多い。

Wanna chop?
(チョップしない?)

Okay.
(いいよ)
Coffeehouse
主に他のプレーヤーの読みを誤らせるなどを狙いとして、自分がプレーしている手について語ること。 倫理的には非常に悪いことであるが、(もし本当のことを常に語っていたら)非常な人格者であるということになるので、人によってcoffeehouseに対する考え方は異なってくる。table talkも参照のこと。.
Cold Call
Cold calling(コールドコール)とは、2 bet(ベット)以上に対して calling(コールする)ことである。例えば、 あるプレーヤーAがベットし、プレーヤーBがraises(レイズ)し、プレーヤーCがこれにコールしたとするとプレーヤーCは、2ベットに対してコールしているのでコールドコールということになる。コールドコールは、Aがベット、BがコールCがレイズ、Aがコール、Bがコールした場合のBのように、1ベット分づつ2回に分けて、2ベット分ポットに入れたコールとは意味合いが全く違ってくる。

I knew he had at least trips when he called two bets cold.
(彼が2ベットに対してコールしたので、少なくとも3カード以上の手だなということが分かった。(:この例文のように"call 〜cold"と、call=動詞、cold=副詞という言い回しも良く用いられる))

【吠コメント】ノーレートや、low limitのHold'emにおいては、pre-flopにおいて、limp inすることと、raiseに対してcold callすることの差の分かっていないプレーヤーが意外と多い。もちろんこれは、自分の手のみを基準にして、この手ならフロップを見る、この手ならフロップを見ないというような、判断しかしていないためであるが、このような打ち方をしていては、もちろん負け組であるし、calling station同様、ポーカーのゲーム性を損なう打ち方でもある。勿論raiseが入っていたらflopを見に行く基準は当然厳しくすべきである。逆に言えば、low limit hold'emにおいては、QQ-TT程度のペアをraiseで入っても後ろがそれに反応して降りないのでむしろlimp inして安価にflopを見に行った方が良いということになる。(←所謂Lee Jones的考え方。もちろん種々の状況次第)
 更に言うと、巧いプレーヤーがCold Callしたというのは、実は非常な危険信号であり、特にno-limitなどでは後々の打ちまわしに細心の注意を払う必要がある。

Color Up
テーブルにあるチップの数を減らすために、chips(チップ)を高いデノミのものに換えること。tournaments(トーナメント)においては、プレーヤーが少なくなればなるほるど、少数のプレーヤーに全てのチップが集まるし、forced bets(強制ベット)の額もどんどん大きくなるので、定期的にcolor up(カラーアップ)を行うことになる。(ブラインドが$10000のときに$25チップでプレーするのは意味がない)。 chip raceも参照のこと。
Come Hand
勝てる手になるためには、何らかの進展が必要なハンド。drawdrawing handも参照のこと。.
Community (Cards)
全てのプレーヤーに共通に使われる表向きのカードのこと。 Flop games(フロップゲーム)では5枚のcommunity cards(コミュニティーカード)がある。
Connector
特にpocket(ポケット)で、連続するランクの2枚のカードのこと。(例えば7と8など)。もしスーツも一緒なら、suited connectors(スーテッドコネクター)と呼ぶ。
Counterfeit
flop games(フロップゲーム)において、最初は素晴らしいハンドであったものが後から出手来たカード(特に、プレーヤーがもっているのと同じランクのカード)が出てくることによって、強くなくなってしまうとき、そのハンドはcounterfeitedされたという。例えば、 J9 をもっていて、フロップT87だと、その時点ではnuts(ナッツ)をもっていることになる。しかしターンで9が落ちると、 Jを持っている人は皆同じランクのストレートになり、また QJ をもっている人がより強いストレートになる。更にリバーでJが落ちると、もっと激しくcounterfeitedされた状態になる。即ち、あなたの手はplaying the board(プレーイングザボード)の状態であり、Qを持っている人には負ける。 Counterfeiting(カウンターフィット)は、high-low split omaha(オマハハイロー)において、良く見かける。例えば、A2JQをもっていてフロップが678だとすると これはナッツローであるが、ターンでA か2が落ちたとたん、ナッツローはカウンターフィットされる訳である。もはやこの手はnut low(ナッツロー)ではないばかりではなく、恐らく 勝てない弱い手であろう。
Cowboy
Kingの別名。特に複数形で用いることが多い。
I had cowboys six times last night and didn't win a pot with them.
(昨晩Cowboysが6回も来たのに、1度もポットを取れなかったよ)
Crack
強い手、特に強いpocket cards(ポケットカード)で負けたときcracked(クラックト)という表現を用いる。

I've had rockets cracked twelve consecutive times.
(AAで12連敗したよ(T_T)。)

Crying Call
pot(ポット)を取れないことはほぼ確実だと思ってcall(コール)すること
【吠コメント】リバーでは勝率10%であると踏んでも、オッズが十分持てば当然コールである。また、low limit等レベルの低いホールデムでは、crying call確実と思ってcallすると、開けてビックリこちらが勝っていることが結構多い。(従ってcrying callにはならない)。これは、低いレベルのポーカーほど、riverでのミスベットが多いためでもある。Riverで特にheads upの時には勝率50%以上のときに打つという考えは間違いであり、こちらのbetに対して相手がcall (or raise)してきたという条件の元での勝率を考える必要がある。
Cut
カードをshuffled(シャッフル)して配る前に、 deck(デッキ:52枚分のカードのこと)を真中あたりで分けて、上下を入れ替えるのが通例である。これを cut the cards(カードをカットする)と言う。ハウスディーラーがいるカードルームでは、ディーラーがカットを行う。ホームゲームにおいては、通常ディーラーの次のプレーヤーがカットを行う。
Dead
dead card(デッドカード)とは自分の手の役に立つカードが場に出てしまって、使えないことを指す。 例えばseven card stud(7カードスタッド)において、hole(ホール)にあるKペアは他の2人のプレーヤーのdoor cards(ドアカード)がKであったとするとその強さは、他のKが見えていない場合に比べ弱くなってしまう。

dead hand(デッドハンド)とは、pot(ポット)を獲得する権利のないハンドのことである。 (即ち、mucked(マック)されたハンドや、なんらかの理由によって無効であると判断されたハンドのこと).

Dead money(デッドマネー)とは既にfolded(フォルド)したプレーヤーによって、.pot(ポット)に入れられたお金のことである。

Deal
deal(ディール)とはあるhand(ハンド)から次のハンドに移るときに、カードをプレーヤーに配ることである。(吠注:handの意味は日本語と少し違うので、要チェック)。これを行う人はdealer(ディーラー)と呼ばれる。ほとんどのパブリックcardrooms(カードルーム)において、ディーラーはこのために雇われている。(もちろんゲーム進行全般を行う)。プライベートゲームにおいては、プレーヤーが順番にカードディールを行うことが通例である。

"To be dealt" はカードが配られたという意味である。その逆に、カードが配られなかったことを" To be dealt out"または "dealt around"などと表現する。

Dealer Button
buttonの項を見よ。.
Dealer's Choice
ディーラーが、ゲームを選択できる形式のゲームのやり方。 本来、1round(1周)単位で、選択ゲームを換えて行く方式の方が、合理的であるが(多くのゲームはpositional advantage(ポジションによって有利不利がある)ことに注意)、 毎hand(ハンド)ごとの選択という形式にしている場合も多い。
Declare
Declare games(デクレアゲーム)とは、ポットの権利を主張するために、自分のハンドのタイプを予め宣言しなければならないゲームのことである。 high-low split(ハイロースプリット)のゲームにおいて、showdown(ショーダウン)の前に high(ハイ)、 low(ロー)あるいは両方のいずれかであることを宣言するのが典型的な例である。(通常、両方(high low)を宣言した場合、highもlowも勝たなければ、ポットを得る権利はない)。デクレアゲームは、ほとんどホームゲームにおいてのみプレーされている. 殆どのカードルームにおいてはcards speak(カードスピーク)のルールが通常である。
Deuce
2はdeuce(デュース)と言われることもある。 例えば、22277はdeuces full of sevensと言っても良い。
Deuce to Seven
low(ロー)で争われるポーカーにおいて、 deuce to seven(デューストゥセブン)とは、単純に最強のローが最も弱いポーカーの手であるというゲームのことである。具体的には、flush(フラッシュ)になっていない75432を最強のローとするということである。デューストゥセブンのlowball(ローボール)はKansas City(カンサスシティ)あるいはKansas City lowball(カンサスシティローボール)とも呼ばれる。ace to fiveも参照のこと。
Dog
underdogの項を見よ。.
Dominate
あるスタートハンドAが、他のスタートハンドBを負かす可能性が非常に高いとき、ハンドAはハンドBをdominate(ドミネイト)しているという。例えば、 hold'em(ホールデム)において、 AK はK2をドミネイトしている。なぜなら、 K2が勝負出来る形になったとしても、ほとんどの場合にAKの方がより強い手になるからである。もちろん2がヒットすれば事情は変わって来る。
【吠コメント】上の例で、例えば2がT52のフロップでヒットしたとしても、bottom pairであり、勝負出来る形にはならないことにも留意されたい。(例えこの形で勝てたとしても、期待できるポットの大きさは小さい。
特にコミュニティカードを使うhold'emは、別名をThe game of dominationと呼ぶ位、dominateの概念は重要である。だからこそAXoやKXoなど(tightなテーブルではAToでも)最も危険なdominated handであり、幸いにAがヒットしたとしても、キッカー負けが必定な訳である。(Aがヒットしたのが一人であったとしても、no-kickerの状態なので、ポットを大きくすることは出来ず、その意味でも期待値が低い)。pre-flopをtightにプレーすることの一つの意義は、dominated handをつかまないことでもある。dominateの概念は、pre-flop以降、特にflopにおいても用いる。pre-flopでdominating handであったものがflopでdominated handになることもあるが、この急激な状況の変化を察知して、flopをプレー出来る感性は非常に重要である。(ほとんどLee Jones的な解説になってる(^^;))
Door Card
seven card stud(7カードスタッド)において、各プレーヤーに最初に表向きに配られるカード。
Double Belly Buster
double belly buster(ダブルベリーバスター)とは、 2つのinside straight draws(インサイドストレートドロー)のある手のことである。例えば、 79TJKは8か、Qがあればstraight(ストレート)になる。 ダブルベリーバスターはopen-ended straight draw(オープンエンドストレートドロー)とほぼ似たような手であるが、前者の方が気づかれにくいという長所がある (例えば、上の例において 7が後のstreet(,ストリート)から出てきた場合、他のプレーヤーは9TJKという gutshot(ガットショット)の方に注意が行き、Qは警戒するが8に対する注意を忘れてしまう場合がある)。
【吠コメント】
逆に言えば、初心者はダブルベリーバスターを見落としがちなので注意が必要である。例えば、上と同じ展開をHold'emで説明する。JK持ちでflopがT92と開いたとすると、この段階ではQのgutshotであるので、通常ならbetに対してcallしづらい所であるが、(幸いに)checkで回ったとする。次にturnが7だったとする。ここで、誰かがbetしたときに、「gutshotなのでfold」してしまいがちであるが、実はダブルベリーバスタなので、オッズがもてば十分call出来るという訳である。
Draw
draw(ドロー)という言葉は、いろいろな文脈で少しづつ違った意味で使われるが、通常自分の手がより強くなるという期待の元に、更なるカードを得る(見る)という感じの状況で使われることが普通である。

Draw game(ドローゲーム)とは、ゲームのある時点で自分のカードを、全てあるいは何枚か捨てて新しいカードをもらえるタイプのゲームである。 従って、Drawing two(ドローイングツー)と言えば、2枚のカードを交換するという意味になる。 "The draw"(ザ・ドロー)というのは、ドローが許されているタイミングのことである。"play some draw?"(ドローポーカーしない?)と聞かれたら、普通はfive card draw(5カードドロー)のことを指す。

他のゲームにおいては、 drawing(ドローイング)というのは、まだ何枚かのカードが配られたり開かれたりするときに、自分の手がより強くなる可能性に賭けてゲームを降りないという意味である。(自分の手が(現状で)最強であるとの読みで降りないことの逆になる)。 まが、drawは自分の手が、強くなったときの方向を表現するときにも使う。例えば、4枚のsuited cards(同スーツのカード)をもっていれば、 "a flush draw"(フラッシュドロー)というように表現する。自分の手がより強くなる可能性に賭けてゲームを降りていないとき"on a draw"という言い方も使われる。また"drawing to〜"という言い方も使われる。 例えばlowball,(ローボール)において、 K7642をもっていて1枚のカードをdraw(交換)するとき、, you are drawing to a (ragged) 7(7ロー) という言い方をする。

open-ended straight draw, inside straight draw, draw out, draw dead, drawing handも参照のこと。.

I had to stay in the hand, I had a great draw.
(降りないで頑張るしかなかった。いいドローがあったからね)

I was sure he was on a draw, so when the river was a blank I felt comfortable betting with bottom pair.
(奴が引きにきていることは確実だった。だからリバーがブランクでも、ボトムペアで自信をもってベット出来たよ。)
Draw Dead
draw(ドロー)に成功したとしても、確実に負ける手でドローしていたことをdraw dead(ドローデッド)と言う。自明な例として、hold'em(ホールデム)のターンで、KQsの fourflush(4フラッシュ)かつノーペアという手をもっているのに対し、 誰かがA5sかつAがペアになっているとき you're drawing dead(あなたはドローイングデッドである)というように表現する。たとえフラッシュを完成させたとしても、そのときには相手はより強いフラッシュになっているという訳である。
Draw Out (on)
draw out on〜=outdraw 〜である。

When I called his all-in bet, I didn't realize he had made trips, but I was lucky enough to draw out on him with my backdoor flush.
(アイツのオールインベットにコールしたとき、まさか3カードが出来てるとは思わなかったんだ。でも、ラッキーなことにバックドアフラッシュでアウトドローしたよ(ホッツ))。

Drawing Hand
勝つためには、主にdraw(ドロー)が前提となる手がdrawing hand(ドローイングハンド)である。例えば、 hold'em(ホールデム)の Suited connectors(スーテッドコネクター)(例えばQhJh)はドローイングハンドである。なぜなら、強い手 (straights(ストレート)やflushes(フラッシュ))になる可能性が高い手であるが、flop(.フロップ)で完成することは希だからである。
Drop
fold(フォルド)= drop(ドロップ)である。

ある金額負けるときにもdrop〜という表現を使う。(ポーカーにおいては、本当にお金をカーペットの下にdropする訳じゃないけど。。)

drop(名詞形)は、 house(ハウス)の手数料分のお金を表すこともある。 (rakeも参考のこと).

I bet again on the turn and three more players dropped.
(ターンでまたベットしたら、更に3人フォルド
したよ)

I dropped $600 in ten minutes. Guess omaha isn't my game.
(10分間で$600も沈んだよ。どうもオマハはマイゲームじゃないらしい)
I never play there, they drop 15% of every pot.
(あそこでは絶対遊ばないよ。だって、毎ポット15%も手数料取るんだもん)
Equity
pot(ポット)の大きさと勝つ確率に基づいた、理論的なポットの分け前。例えばポットが$100で、勝つ確率がN%であるとすると、equity(エクイティ)は、$Nとなる。ポットが$200であれば、エクイティ $2Nである。
Expectation
Expectation(期待値)とは variance(分散)が0だとした場合の、儲け(あるいは損失)の額である。あるいは、分散が0でない場合には、非常に多数のセッションの結果をならした場合の平均的な儲け(損失)である。 positive expectation(正の期待値をもつ)ポーカープレーヤーとは、対戦する平均的な相手に対してポーカースキルが上回っているため、短期的にはマイナスになることがあっても、長い間には勝ち組に回るプレーヤーのことである。 negative expectation(負の期待値)をもつポーカープレーヤーとは、 もちろんテーブルでご一緒したいプレーヤーのことである。

期待値は状況によって変化することには十分注意したい。.ならしてみればpositive expectationのプレーヤーであったとしても、あるテーブルにおいては必ずしもそうはならないであろうし、心理的にあるいは別の理由であっても、特別の状況にあるときにもそうはならないであろう。.positive expectation bet(正の期待値をもつベット)とは、(個人的な感覚も入るであろうが)似たような状況が何度もあったときにトータルとして、儲けになるようなベットのことである。

Expectation(期待値)は "expected value," (訳すとこれも期待値)とほぼ同様、実質的には同じ意味である。正確な数学的な意味を掴むためには次の例を参照すると良いであろう。もし、$100のポットを獲得できる可能性が50%(従って、獲得できない可能性が50%)あったとすると期待値は$50である。但し、確実に常に$50獲得出来る訳ではないことに注意したい。この例はvariance(分散)の説明にもなっている。

I finally stood up when I realized that it wasn't just back luck, I was a negative expectation player at the table.
(つきがないんじゃなくて、このテーブルでやっていても負の期待値だということがわかって、やっと席を立ったよ。

【吠コメント】
「期待値」は文脈によって、2つの意味で使われることに注意されたい。例えば$100を賭けたときに平均的なリターンが$101であったときに、これを$1(あるいは1%)の期待値と表現する方法と、これを$101(101%)と表現する方法がある。ビデオポーカー等における"pay out率"という言い方は、後者の期待値を意味していることになる。数学的な定義では後者の方が正確ではあるが、前者の場合、期待値が0よりおおきければ「儲かる」、即ちある行動(例えばcallすること)が正当化されるのに対し、期待値が0より小さければ「損する」ということになり、感覚的に分かりやすいので、前者の表現も良く用いられる。
 特にポーカーにおいては、例えば自分が(例えば1時間のプレーで)賭けた賭け金の総額を算出することは困難であるので、後者の期待値をゲーム結果から推定することは現実的にも難しい。例えば$10−$20で、1時間辺り平均的に$15の利益があれば、後者の意味の期待値では「1時間あたりの期待値は$15」と言えるが、前者の表現は出来ないわけである。このような事情もあり、特にポーカーにおいては前者の表現が使われることが多い。
 特に良く使われるのが、"positive EV"(pos. EVという省略形も使われることが多い)という言い方である。advertiseの項でも書いたが、pos EVな行動であるかどうかは、マクロな視野で判断する必要がある。どう考えても負けている手をcallして、showdownすることはそれ自体はnegative EVであるが、advertiseの効果により、後々の儲けにつながりトータルとしては、pos EVであることも多い。もちろんtableにいるplayerの質によって、advertiseの効果があるかどうかは変わって来るので、慎重に見極めをする必要がある。(もっとも、これには経験が必要であり、私などには適正な判断はまだまだ出来ていないと思う)。分かりやすく言えば、「えさをまく」プレーをしたときに、「えさ代」以上の魚が後で(これもまた、確定的ににではなく「期待値として)釣れるかどうかを真剣に考える必要があるということである。

Expected Value
期待値のこと。expectationの項を参考のこと。(:本項、吠が追加した)
EV
Expected Valueの省略形。(:本項、吠が追加した)
Family Pot
テーブルにいるプレーヤーが全員pot (ポット)に参加したとき(hold'em(ホールデム)において全員が flop(フロップ)を見にいったとき等 )、これを family pot(ファミリーポット)と呼ぶ。
Fast
To play fast(プレイファーストする)とはaggressively.(アグレッシブ)にプレーすることである。 この反対がplaying slow(スロープレーをする)である。 speedingも参照のこと。.
Favorite
ある状況において最も勝つ可能性の高いハンド。 hold'em,(ホールデム) においては、AA は常にpre-flop(プリフロップ)での favorite(フェボリット)である。 フロップが775,であれば、75をもっているプレーヤーは圧倒的なフェボリットである。

I knew he was on the flush draw, so I figured I was still a favorite.
(奴がフラッシュドローであることは分かってた。だから、依然こっちが有利だと踏んだのさ)。

Felt
ポーカーテーブルの表面は、種類はともかく felt(フェルト)で出来ていることが多い。フェルトで出来ていない場合もポーカーテーブルの表面を指すのにfeltという言葉を使うことも多い。 あっという間にchips (チップ)がなくなったプレーヤーのことを"down to the felt."という様に表現する。
Fill Up
full house(フルハウス)を完成させること。 trips(3カード)からでも two pair(2ペア)から完成させた場合でもこのように言う。.
Fish
下手なプレーヤー。カモ。沢山のお金を吐き出してくれるプレーヤーのこと。Fish-ness(フィッシュであるかどうか)は、ときとして「相対的」に考えなければならない。 即ち、「fishがそのテーブルにいなかったら、あなたがfishである」は常に当てはまる格言である。 providerも参照のこと。

I love playing at that fish pond.
(fishが一杯
いる池でプレーするのが大好きさ)

Fishhook
ジャックのニックネーム。複数形で用いることが多い。
Damn these fishhooks, they keep getting me into trouble.
(このジャックの野郎!。いつもトラブルハンドになっちまうよ。)
Five Card Draw
恐らく最も有名なpoker(ポーカー)ゲーム。しかし、プライベートではないカードルームではもはや殆ど行われていない。 プレーヤーはまず5枚のカードを受け取る。ここ1回目のround of betting(ベッティングラウンド)があり、その後各プレーヤーは必要に応じて何枚かのカードを draw(引く)。 (ハウスルールに依っては、どういう状況で何枚のカードが引けるかを決めている所もある。その後2回目のベッティングラウンドに入り、必要であれば最後にshowdown.(ショーダウン)を行う。
Flat Call
flat callとはプレーヤーが「 raise(.レイズ)をせずに」call(コール)したことを強調したいときに、使うコールの言い回しの一つである。 smooth call.も参照のこと。

When he flat called me on the flop and on the turn, I put him on the flush draw.
(彼がフロップとターンでレイズもせずにコールしたんで、フラッシュドローだと踏んだんだ。)

Floor
floorpersonを参照のこと
.
Floorman
floorperson.(フロアパーソン)の男性形。
Floorperson
カードルームにおいては、floorperson(フロアパーソン)は、こまごまとしたカードルームの進行に係る諸事全般を行っている。例えば、プレーヤーを席にアサインする、新しいテーブルを開く、言い争いに結論を出すなどである。要するにカードルームがスムーズに運営されるように気を配っているわけである。floormanとかfloorという言い方も良く使われる。(注:もめごとがあったときに、「フロア!」と叫んで責任者を呼ぶ行為は非常に多く見られる。必須の言い回し。)

Floor, get some live ones in these empty seats!
(フロア!。空いた席にカモを連れて来てよ。)

Flop
hold'em(ホールデム)やomaha(オマハ)をはじめとする多くのゲームは5枚のcommunity cards(共通カード)を用いて行われる。このうち最初の3枚は同時に配られ、これをflop(フロップ)と呼ぶ。 フロップのあるゲームをflop games(フロップゲーム)と呼ぶこともある。

"flop a hand"とはそのハンドがフロップで出来ることである。 "see the flop"は文字通りフロップを見に行くこと。

I missed my pre-flop raise, and lost the hand when the big blind made a gutshot on the river.
(プリフロップレイズしそこなったあげくBig Blindにリバーでカンチャンストレートを作られて負けちゃったよ)

I flopped a fourflush and made my hand on the turn.
(フロップで4フラッシュ、ターンで完成させたよ)。
Flush
全てのカードの suit(スーツ)が同じである役。2つのフラッシュを比べるときには、同時にもっていないもっともランクの高いカードが強いフラッシュの方を強いと見なす。.例えば、ハートの AK873は ダイヤのAK872よりわずかに強い。
【吠コメント】AK873のフラッシュの場合、Ace high flush。KJ643のフラッシュの場合King high flushなどという言い方をする。通常cards speakなので自分の手をdeclareする必要はないが、dealerが間違う場合もたまにあるので、このような言い回しは本場でプレーするときのために必ず覚えておいた方が良い。
Fold
自分の手を放棄すること。通常call(コール)するつもりだった額(もちろんチェック=$0コールも含む)より大きい額のbet(ベット)を誰かがしたときに決断する。fold(フォルド)の意思表示は通常カードをmucking(マック)することによって行う。
Forced Bet
文字通り、 強制的に出さなければならないbet(ベット)のこと。 blind bet(ブラインドベット)やbring-in(ブリングイン)がその典型例である。
Fourflush
同じsuit(スーツ)のカードが4枚揃っている状態。これ以上のカードが配れない場合や (draw(ドロー)がもうない場合)、fourflushはあまり意味がない。

top pair and a fourflush, I thought my raise was a good idea.
(トップペアかつ4フラッシュだったので、レイズしたのはいい考えだと思った。)

Four of a Kind
同じrank(ランク)のカードの4枚揃いからなる役。quads(クヮッズ)とも呼ばれる。例えば、 88882を持っていたら、quad 8'sというように表現する。
【吠コメント】quad Aces, quad tensのような言い回しは必ず覚えておくこと。特にランクをあらわす数字が複数形になることに注意。
Free Card
bet(ベット)に対してcall (コール)する必要なく次のカードを見ることが出来たとき、それをFree Card(フリーカード)と呼ぶ。 (即ち checked around(チェック回り)になったとき次のカードがフリーカードになる)。一般的には、何らかの進展が必要なときには、フリーカードをもらえた方が都合が良いし、 現状で自分が一番強い手になっているときにはフリーカードを与えることを阻止した方が良い。
【吠コメント】現状、例えば「一番」強い手になっている確証がない場合でも、フリーカードを相手に与えることは危険である。少なくともトップペアがあればweak kicker, no kickerでも「打つべし」であることも多い。この程度の手でslowplayを決め込みturnで初めて打つプレーヤーもいるが非常に危険である。一方、4フラッシュのような状況で自分がlast to act, チェックで自分まで回ってきたときには、自分もcheckで回せばfree cardが引けるが、状況によってはここでbetした方が、期待値的にも特になることがある。どういう場合にそうなるかは自分で考えてみよう。
Freeroll
少なくともpot(ポット)の一部がもらえることが確定しており、かつ他のプレーヤーを outdraw(アウトドロー)して、ポットを独り占めに出来るチャンスもあるとき、"freerolling(フリーロール) on them"のように表現する。 hold'em(ホールデム)においては、これは相手と自分が同じハンドをもっているが、自分がより強いハンドへのドローの形にもなっていてポットを独り占め出来る可能性のあるときに起こる。 例えば自分が AhKhもち、相手がAdKdもちで、flop (フロップ)が As6h4hのとき、これは相手に対してフリーロールの状態である。なぜなな、自分にはflush(フラッシュ)の可能性がある一方、相手にはアウトドロー出来る可能性がないからである。

Freeroll tournaments(フリーロールトーナメント)とは、特に参加費や初期buy-in(バイイン)のないトーナメントトーナメントである。フリーロールトーナメントは、カードルームの宣伝の一環として行われることが多い。また、トーナメントによっては、参加するために何時間かのプレーをするなどの条件が必要なものもある。

Freezeout
re-buy(リバイ)が許されないtournament(トーナメント)の形式。freezeout(フリーズアウト)をheads-up(ヘッズアップの) pot-limit(ポットリミット)やno-limit(ノーリミット)のゲームに使ってみるのも良いであろう。なぜなら、スタックの量をあらかじめ決めておくことが出来るし、トーナメントと同様に任意のデノミのチップを使うことが出来るからである。

We decided to play a series of no-limit hold'em freezeouts to show who was the better player.
(どちらが良いプレーヤーであるかを決めるため、ノーリミットホールデムのフリーズアウトを(ヘッズアップで)何回もプレーしてみることにした。

Full House
同じrank(ランク)のカードが3枚+別のランクのカードが2枚の形である役。 AAA33は"aces full of threes"または、略して "aces full."などと呼ぶ。 "fill up"とは フルハウスのdraw(ドロー)から フルハウスを完成させることである。フルハウスの別名としてboat(ボート)とも呼ぶ。

I figured even if my trip sevens were no good, there was a decent chance I'd fill up.
(7の3カードでは全く駄目だとしても、フルハウスになる可能性は十分あると踏んだんだ)

Go
to goを見よ。
Gutshot
inside straight(インサイドストレート) ドローのこと。
Green
Green(緑)は$25 chips(チップ)で最も良く使われる色である。誰かがグリーンチップを大盛りのstack(山) をベットしたとしたら、連中は $25チップを恐らく、20枚程度賭けているものと思われる。white, red, blackも参照のこと。.
Hand
hand(ハンド)とは、 shuffles(シャッフル)の間に起こる全てのことを指す。即ち、カードが配られる所から始まって、bet(ベット)が行われ勝者が決まり、pot(ポット)が勝者に差し出されるまでの展開全般である。(注:この意味での"hand"は日本語には訳しづらいが、日本語で「ゲーム」(1回ごとのゲーム)と言っていることに近い)。 "play a hand"(プレー・ア・ハンド)とは、カードを配られるという意味にも、少なくとも最初のベットに対してコールする意味にも使われる。どちらの意味であるかは文脈で判断されたい。

ハンドはまた自分が持っているカードのことを意味する。6枚以上のカードを使うゲーム(例えば、 seven card stud(7カードスタッド)やTexas hold'em(テキサスホールデム)),においては最強の役になる5枚のカードのことになる。

参考のために、ポーカーのハンドを弱い順にならべておくと: no pair; pair; two pair, three of a kind, straight, flush, full house, four of a kind, straight flush.となる。

ときとして 単に"a hand"と言っただけで、 "a good hand"(良いハンド)や"a playable hand"(プレーに値するハンド)の意味を含んでいることもあることを注意しておく。

I've played (been dealt) two thousand hands in a row without making a flush.
(2000回playして(カードを配られて)、この間1度もフラッシュになってないよ。)

I haven't played (seen the flop with) a hand in hours.
(もう何時間もplayしていない(フロップを見ていない)よ。)
I didn't get a hand for the next six hours.
(次の6時間手が入らなかったよ)
Lemme see your hand.
(おまえの手を見せてみな。(注:例えば、フラッシュをrepresentしているプレーヤーに対して、コールするときに「ブラフじゃないんだろうな!」という意味で、"Let me see your hand!"とか、"Show me your Flush!"とか叫びながらコールする人はたまにいます。)
You can't break up with me, I've got hand.
(勝てるのかな。こっちはいい手もってるぜ!)
And you're gonna need it.
(で、おまえもこれくらいの手が必要だってことだよ)
Heads-Up
2人のプレーヤーでの勝負。

We decided to play a heads-up freezeout to settle the argument.
(争いに決着をつけるためヘッズアップのフリーズアウトで勝負することにした。)

I raised on the turn and managed to get it heads-up.
(ターンでレイズして、なんとかヘッズアップに持ち込んだ。)
【吠コメント】状況にもよるが、数人のプレーヤーが残っている場合には、たとえ自分がunderdogである可能性が高いとしても、head's upに持ち込んだ方が良い場合が多い。これが"Raise of Fold"の理由の一つでもある。(Just callingが正解である状況は少ない)
Help
Help(助け)が必要だと誰かが言ったら、それはpot(ポット)を得るためには、手に進展が必要だということである。あるいはもう数時間だけポーカーを楽しむために、ペースメーカーがもってくれと祈っているのかも知れない。どちらの意味かは文脈で判断されたい。(吠注:後半はベタなアメリカンジョークです。:-))
High
high hand(ハイハンド)とは単に最も良いハンドのことである。 high-low split(ハイロースプリット)のゲームの場合には、 ベストハンドを持っているプレーヤーを"win the high"(ハイハンドに勝つ)などと呼ぶ。seven card stud,(7カードスタッド)においては、もっとも強いup cards(アップカード)をもっているプレーヤーが "high"と呼ばれる。4thストリート以降では、通常このプレーヤーが最初にact(アクト)するプレーヤーとなる。
High-Low Split
ハイロースプリットのゲームにおいては、pot(ポット)の半分が最も良い手、残り半分が最も悪い手のものになる。ローを決める基準はまちまちである。(lowの項を参照のこと)。スプリットゲームは、ローハンドが「8オアベター」であるなどの、qualifier(クォリファイヤー)付で行われることも多い。即ち、この場合ローハンドはペアのない8以下のカード5枚で構成されなければならないということである。ハイロースプリットは、Omaha(オマハ)やSeven Card Stud(7カードスタッド)で争われることが多い。

ハイローの一方の勝者が1人で、もう一方の勝者が複数である場合、 ポットの半分は1人の(例えばハイの)勝者に分配し、残りの半分は複数の(例えばローの)勝者で均等に按分することに注意されたい。

Hit
flop(フロップ)をhit(ヒット)するとは、フロップがなんらかの形で自分のポケットカードとうまくマッチするということであり、通常ペアが出来ることを言う。この逆がflopをmiss(ミス)するである。draw,(ドロー)に対しても、これを成功したらhit、失敗したらmisswという表現を使うこともある。 river(リバー)での ドローをミスしたプレーヤーのbluffs(ブラフ)が 、called(コール)されたときに、 "I missed,"(ドロー失敗だよ)と、ブラフベットが全くの無理筋ではないことを正当化するためにつぶやくようなパターンも良く見られることである。

The reason I bet with overcards was because I didn't see how anyone who called my raise could've hit that flop.
(オーバーカードだけでベットしたのは、私のレイズに対してコールしたプレーヤーがあのフロップをヒットするとは思えなかったからだよ
【吠コメント】プリフロップのレイズに対して、cold callすることの意味を知っているレベルのプレーヤーに対しては、このような考え方が出来るが、low limitやノーレートのポーカーでは、開けてビックリなカードをもっているプレーヤーも多いのでなかなかベットしにくい所ではある。しかし、check回りでon the buttonならば、もちろんposition betを敢行してみる価値は十分あるところであろう。(一般論として)

Hit and Run
特に、プレーしていた時間が短いプレーヤーがビッグポットを取ったら、さっさとテーブルを去るような場合に、 hit and run poker(ヒットアンドラン)ポーカーというように表現する。この言い方は、ビッグポットを取っていなかったら、もっと長時間プレーしていたであろうということが一応の前提となる。
Hold'em
Texas Hold'em.の項を見よ。
Hole
seven card stud(7カードスタッド)における最初の2枚のdown cards(ダウンカード)。例えば、これが両方ともJであれば a pair of Jacks "in the hole." のように表現する。pocketも参照のこと。.
Horsing
scooting(スクーティング)の別名。即ち、 ポットを取った後、その中の小額を他のプレーヤーに渡す慣習。
House
cardroom(カードルーム) (そのマネージメント、経営者等々)とhouse(ハウス)は同義である。ハウスはpot(ポット)から rakes(レーキ)を行い、 ハウスにはハウスルールがあり、誰かがその中に入ってきたら" they're "in the house."と言うことも出来る。full houseも参照のこと。.
Implied Odds
Implied odds(インプライドオッズ)とは pot odds(ポットオッズ)と同様の概念であるが、インプライドオッズと言った場合には、実際には、それに相当するお金はまだ入っていない。 極端な例になるが、ベットに対して最初にcall(コール)するプレーヤーがもし、自分より後ろの8人のプレーヤーがコールすることがほぼ確実だと予想出来る場合 (かつraise(レイズ)しないと予想出来る場合)、非常に大きな インプライドオッズになっていると言える。同様に、flush(フラッシュ)を完成させたときに、何人かのプレーヤーがそれでも pay you off(ついて来てくれる)と想定出来る場合には、実際のポットより大きいポットを想定してプレーをすることが出来る。一般的に言えば、 インプライドオッズとは、表面的なオッズではない、何らかの推定が必要なオッズのことである。
【吠コメント】
実際、Loose passiveなテーブルにおいては、フロップで4 flushとなったときにbetすることがbet for valueで正解になることも多い。一方、タイトなテーブルでは、主にsemi bluffという意味から4 flushをベットすることが正解であることも多い。ではどういう状況で、チェックが正解になるのか、いろいろと考えてみるのも良いであろう。
In the Air
伝統的なtournament (トーナメント)のスタートの合図は、トーナメントディレクターが、ディーラーに「カードをin the airにstarts when the tournament director (or whoever's running things) instructs the dealers to get the cards "in the air." This just means to start dealing.
Inside Straight (Draw)
inside straight draw (インサイドストレート(ドロー))とは、5枚のカードのうち、(両端ではない)真中のカードが1枚欠けている形のstraight(ストレート)ドローである。 4578はインサイドストレートであり4567はアウトサイドストレートである。 one-gapper(ワンギャッパー)あるいは、gutshot(ガットショット)とも呼ぶ。.
Insurance
big bet poker(ビッグベットポーカー)においては、ゲームの途中の段階でポットに入れた金額が既に大きすぎて、つらいような場合が起こりえる。このようなときの浮き沈みの激しさを和らげるため、負けた場合にそなえてinsurance(保険)を掛けることが行われることがある。実際の勝負では、ポットが取れるかどうかは不明な訳であるが、この結果そのものを他の人に売る代わりに、結果に対するmathematical equity(数学的なエクイティ=期待値) 分の金額(危険引受け料として、少しディスカウントすることも多い)を、相手からもらうという取引にすることが通常である。例えば、自分がflush(フラッシュ)をもっており、相手がthree of a kind,(3カード)をもっているととすると、フラッシュをもっているプレーヤーのポットに対するエクイティは、「実際のポットの金額」×「相手がフルハウスにならない確率」となる。ポットが大きくて、かつ結局ポットが取れなかった場合のリスクを無くしたければ、誰かお金をもっている人に、、インシュランスを受けてくれるように頼むことになる。例えばポット$1,000であり、相手がフルハウスにならない確率が80%であるとすれば、自分は$800をもらう代わりにインシュランスを引き受けたプレーヤーは、$1000のポットを80%の確率で取るか、$0になるかという形になる。
【吠コメント】
ポット単位でのインシュランスは、随分チキンな感じもするが、トーナメントの場合は、1年間にこなせる数も少ないし、入賞した場合としなかった場合の収益がものすごく異なってくるので、メジャートーナメントプレーヤーの場合、お金をもっている人にリスクを引き受けてもらう取引をしている場合もある。またトーナメントプレーヤー同士でも、このような取引をしている場合がある。
Isolate
自分と、ある特定のプレーヤーだけのヘッズアップに持ち込むためにraise(レイズ)をすることをisolate somebody(アイソレート)と表現する。

I raised to isolate him, but ended up getting three callers.
(彼をアイソレートするためにレイズしたんだが、3人のコーラ―がついてきてしまった)。

It
そう。"it"(イット)はポーカー用語である。 "It" はある round(ラウンド)において、bet(ベット)された最大の額のことを指すのが普通である。だれかが$5で opens(オープン)し、次のプレーヤーが$10のraises(レイズ)をしたとすると、 it=$15になる。これをmake it $15とも表現する。all-in(オールイン)プレーヤーの場合以外は、次のラウンドのカードを見るためには、"it"で表されている金額と同額を何らかの形でポットに入れることになる。"It"はコールするのに必要な額を示すこともある。同じラウンドで誰かが$5ベットし、他の2人のプレーヤーが$5づつレイズしたとすると、 "what's it to me?" (いまいくらですか)と聞いてくるプレーヤーも出てくる。これに対する正しい答えは、「ちゃんと見とけよ!」である。(吠注:もちろん、$5ベットした人に対しては、$10がitになる。)
Jackpot
bad beat(バッドビート)が悪くないときっていつであろうか?それはもちろん、 jackpot(ジャックポット) ポーカーをしているときである。多くのカードルームにおいては、ある種のバッドビートに対して、多額のジャックポットを用意している。ルールはまちまちであるが、最も典型的なものは aces full (AAAXXのフルハウス)以上の手 ( quads(4カード)以上の手の場合も多い)で負けた場合である。 hold'em(ホールデム)の場合には、両プレーヤーが共に、2枚のポケットカードを使った手であることが条件になることも多い。他にもいろいろと条件がつく場合も多いので、プレーする前にジャックポットがもらえる場合ともらえない場合を十分確かめておくのが良いであろう。通常 「負けた」プレーヤーの方が配分額が大きい(50%程度など)。「勝った」プレーヤーが次に大きい額(25%程度など)をもらい、同じテーブルの残りのプレーヤーにジャックポットの残りが配分されることも多い。(注:これをenvy bonusと呼ぶこともある)。ジャックポットは、 ハンド毎のjackpot drop(ジャックポットドロップ)によって積み立てられることが普通である。その額は、丁度スモールブラインド分にすることもある。(吠注:ポットの5%などというのもある。) ローリミットゲームのジャックポットは数万ドルにもなることがあるなど、しばらくジャックポットが出ないとかなりの高額になることもある。

ジャックポットに対する賛否は分かれている。 プレーヤーの中には、 極くわずかでもbad beats(バッドビート)の可能性があるときに、それを必ず追求するような無茶苦茶なプレーヤーに腹を立てるし、またポットからジャックポットのために差し引かれる余分なお金にも理不尽なものを感じる人もいる。 tしかしながら、ジャックポットが普及していることは確かであり、またポーカールームを賑わすための仕掛けとしてこれ以上のものがないことについては議論の余地はないであろう。

ポーカーのジャックポットは最近 Californiaで違法となった。 宝くじは合法なのに。。。

Yay, I hit the jackpot.
(そう!ジャックポットを引いたよ。)

Jam
特にno-limit(ノーリミット)において、最大限のbet(ベット)またはraise(レイズ)をすることをjam(ジャム)と呼ぶ。
Joker
joker(ジョーカー)を加えてプレーするゲームもあるが、serious poker(シリアスポーカー)において使われることはそれほどない。ジョーカーは、普通wild card(ワイルドカード)として使われる。bugも参考のこと。.
Kansas City
Kansas City,(カンサスシティ)、あるいはKansas City lowball,(カンサスシティローボール)とは、deuce to seven(デュウーストゥセブン)で争われる low (ロー)ゲームである。
Kicker
straight(ストレート)にもflush(フラッシュ)にもなってない形のhand(手)において、 unpaired(ペアになっていない)もっともランクの大きいカードのこと。 言い換えれば手の強さに対して、自分のランク以外では無関係なカードのこと。例えばAA743ともっていれば、 a pair of aces with a 7 kicker(エースペア、キッカー7)ということになる。ストレート、フラッシュ、full houses(フルハウス)のように5枚のカードで作る役においては、キッカーはないことになる。 community cards(コミュニティカード)を用いるゲームにおいては、キッカーは非常に重要である。なぜなら、2人のプレーヤーが似たような強さの手になることが多いからである。例えば、A8 をもっているプレーヤーAとA7をもっているプレーヤーBがいて、ボードが AK642だとすると、AはBを out-kicked(アウトキック)することになる。.なぜならAの手はAAK86であるのに対し、 Bの手はAAK76だからである。でも、AもBも under the gun(アンダーザガン)で53oでプレーするようなタコプレーヤーに負けることは負けるのだが。。。。
【吠コメント】逆に言えば、キッカーの重要性を知らないプレーヤーは飯の種である。
Kill
"kill" game(キル・ゲーム)とは、プレーヤーがエクストラのベットを行うことによって、ある特定の1ゲームのlimits(リミット)を大きくするルールのゲームのことである。エクストラのベットを行うプレーヤーのことを "killer"(キラー)と呼び、またこの状態になっていることを"kill pot."(キルポット)と呼ぶ。キルを行ったプレーヤーは、エクストラベットを行った額分だけ "killed the pot"(ポットをキルした)と言うように表現される。具体的ななキルの運用方法ルは、場所とゲームによってまちまちである。

例として、私(Dan)がプレーした3つのキルゲームのルールを紹介する(全てSan Diegoのカードルーム(:ということはVijjasで打ったんだろうなあ。(笑))。kill hold'em game(キルホールデム)においては、2連勝したプレーヤーは、次のゲームにおいて小額のブラインドを強制ベットさせられると共に、そのゲームのリミットは倍になる。kill high-low split game(キル・ハイロースプリット)においては、ある額より大きい額のポットを scoop(スクープ)した場合、 次のポットを強制的にキルさせられる。draw game(ドローゲーム)においては、最初の2枚のカードを見た段階で、誰でも好きな額だけキルすることが出来る。以上は例に過ぎず、詳細はカードルームによってかなり異なる。

Large Bet
big betを見よ.
Leak
ポーカーに勝ったプレーヤーは、カジノの中の他のゲームなど他のギャンブルで(スポーツブック、クラップス、ゴルフetc)でお金を擦ることも多い。これをleak(リーク)と呼ぶ。
【吠コメント】どちらかというと、BJ playerはトータル収支にうるさいのでleakするようなことはあまりないが、poker playerってcrapsなんかでleakする人が多いみたい(あくまで伝聞)。
Limit (Limit Poker)
Limit poker(リミットポーカー)とは、ある round(ラウンド)において、bet(ベット)やraise(レイズ)出来る上限の額が決まっているゲームのことである。 リミットゲームは、リミットゲームは、ラウンド毎にベット(レイズ)額が固定されているものと、ラウンド毎のベット額の上限と下限が定まっている(下限〜上限までの金額なら任意) spread limits(スプレッドリミット)のゲームに大別される。例えば、 5-10 hold'em (ホールデム)においては、最初の2ラウンド(pre-flopとflop)のベットとレイズは$5に固定され、後半2ラウンド(turnとriver)のベットとレイズは $10に固定されていることが普通である。

ポーカーゲームは、 low-limit(ローリミット)、 medium-limit(ミディアムリミット)、 high-limit(ハイリミット)とリミットによって分類されることもある。ローリミットは 2-4, 3-6, 5-10、ミディアムリミットは10-20, 20-40, 30-60ハイリミットは50-100以上というのが典型的な分類である。

より広義には例えば pot-limit(ポットリミット)、スプレッドリミットなどのように、"limit"という言葉は、ある時点でベットできる最大額のことを指すこともある。structureも参照のこと。.

I didn't want to give him a chance to draw out on me, so I bet the limit.
(あいつにアウトドローさせたくなかったんだ。だからリミットまで目一杯ベットした。)

Limp
ゲームの最初におけるforced bet(強制ベット)に対してflat call(フラットコール)すること。

Three players limped in ahead of me, so I decided just to call.
(僕の前に3人limp in(リンプイン)してたんだ。だから自分もコールに留めたんだよ。)

Live
"live player"(ライブプレーヤー)あるいは、"live one"(ライブワン)とは、かなりの速さで負けてくれるプレーヤーのことである。floorpeople(フロアピープル)に空席を埋めるようにお願いするときに、「ライブプレーヤーにしてね」なんて言う人も多い。(吠注:flolopersonの文例を参照のこと)

"live" を他の意味で使っている場合については、live blind, live card, live handを参照のこと。.

Live Blind
blind bet(ブラインドベット)は誰もレイズしていないときに、ブラインドベットをpost(ポスト )したプレーヤーがレイズをすることが許されている場合、" live blind"(ライブブラインド)と見なされる。 straddle(ストラドル)も見よ。
Live Card
live card(ライブカード)とは、まだ見えていないカードのことである。例えばseven card stud(7カードスタッド)においては、 フラッシュを draw(引きに行っている)プレーヤーは、残り何枚の同じスーツのカードがlive(ライブ)であるか(即ち、他のプレーヤーの表向きのカードに同じスーツのものが何枚あったか)を意識する必要がある。 この文脈でのlive hand (ライブハンド)とは沢山のouts(アウツ)がライブである手である。(一つ下のlive handも参照のこと)
Live Hand
live hand(ライブハンド)とはポットを獲得する権利の残っている手のことである。 (即ち、mucked(マック)されたり、その他なんらかの理由で無効とされていない手)。7カードスタッドにおいては手が伸びるためのカードが沢山残っているハンドをlライブハンドと呼ぶ( live cardを見よ。).
Lock
lock(ロック)とは少なくとも pot(ポット)の一部分は獲得出来ることが確定している手のことである。例えば high-low split(ハイロースプリット)ゲームにおいて、 lock low(ロックロー)とは最も強いlow(ロー) の手である。 nutsも参照のこと。
【吠コメント】例えば、Omaha High lowにおいてボードが246Jのとき、A35ともっていればriverで何が落ちてもcounterfeit(この辞書で意味を確認のこと)されないのでlockであると言える。
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Loose
Playing loose(ルーズにプレーする)とは、標準より多数のハンドをプレーし、またなかなか降りないことである。要は自分のお金に対してルーズなことである。 loose table(ルーズテーブル)とは、いわゆるloose players(ルーズプレーヤー)が多くゲームがルーズになっていることである。ルーズであることは必ずしも悪いことではなく、 極端にtight(タイト)なプレーでは、特にレベルの高いゲームではルーズなプレー同様カ勝組に回ることは出来ない。 ルーズであることと、 aggressiveness(アグレッシブである)ことを混同してはいけない。

loose call(ルーズなコール)は、お勧め出来るプレーではないし正解とは言えない。

He was playing so loose, it seemed like he was in every pot.
(奴は無茶苦茶ルーズにプレーしてており、全てのゲームに参加している感じだった。
【吠コメント】ルーズにプレーするにしても、just callingというプレースタイルは一番負けるうち方であり、アグレッシブさを持ち合わせる必要があるということである。
 実戦では、低いレートのポーカーであると毎ポットから5%〜10%の手数料がrake(レーキ)として引かれることにもかなりの注意が必要である。即ち、レーキなしのポーカー(net poker,練習ポーカー、tournament等)で、ルーズプレーヤーAとタイトプレーヤーBの時給が同程度であったとしても、ルーズプレー(potを取る回数は多くなる)では、結果的に多くの手数料を払うことになり、レーキのあるポーカーを打った場合のAとBの時給は全く異なってくる。(前にdoyle氏が例を示していたけれども、実はレーキの効果はかなり大きいです)。
 一方、「1時間につきいくら」という形で場代を払う形式のテーブルもある。この場合は、上記のようなプレースタイルによる影響はないので、ルーズにプレーしたい場合は、場代方式のテーブルの方が良いかと思う。(ラスベガスだと場代方式が多くなるのは、高めのレートのテーブル。この辞書の"rake"の項も参照のこと)

Low
「多くの」ポーカーゲームにおいて、ベストハンドが勝ちとなる。「多くの」と断ったのは、必ずしも全てのゲームにあてはまる訳ではないからである。ある種のゲームにおいては、ワーストハンドがポットの1部分あるいは全てを獲得出来る。 Draw lowball(ドローローボール)や、razz(ラズ)などは、ローのみで争われるゲームの例である。 Omaha(オマハ)やseven card stud(7カードスタッド)の変則版であるhigh-low split(ハイロースプリット)では、ローハンドがポットの半分を獲得出来る。 ローハンドの評価の方法は主に2種類ある。 deuce to seven(デューストゥセブン)のゲームでは、最強のローハンドは、75432となる。但し、flush(フラッシュ)になっていないことが必要である。ace to five (エーストゥファイブ)のゲームにおいては、straight(ストレート)やフラッシュの役は考えない。また、Aは2より弱いものとする。従って、最強のローハンドはA2345, 即ちwheel(ウィール)となる。
Lowball (or Draw Lowball)
low (ロー)のみで争われる 5カードドローポーカー。(従ってローがポット全額を獲得する)。
Main pot
table stakes(テーブルステークス)のゲームにおいて、あるプレーヤーがall-in(オールイン)したとき、そのプレーヤーはmain pot(メインポット)、即ちオールインした額と釣り合う分のみのベットからなるポット分しか権利がない。それ以上のベットに対しては、side pot(サイドポット)が作られ、残りのプレーヤーだけで争われることになる。

Unfortunately, since I was all-in pre-flop, the main pot was very small.
(残念なことに、プリフロップでオールインだったのでメインポットはものすごく小さかった。)

Make
"make a hand"という表現は、ポットが取れる位に強い手を作ったという意味で使われることがある。

I didn't make a hand for two hours, but then I went on a major rush.
(2時間も手にならなかったけど、その後本格的なカッパギモードに突入した)

Maniac
maniac(マニアック)とは、 極め loose(ルーズ)でaggressive(アグレッシブ)なプレーヤーであり、どんな手でもraising(レイズ)することも多い。テーブルにマニアックがいると、かなりvariance(荒れた勝負)になることが多い。

With all the maniacs at the table, I decided to just wait for the nuts and let the money come to me.
(テーブルがマニアックだらけだったので、ナッツだけを待って儲けることにした)

Middle Pair
hold'em(ホールデム)において、フロップが異なる3つのrank(ランク)のカードであり、その中の真中のランクのカードが自分のホールカードとペアになった場合、 middle pair(ミドルペア)をもっていることになる。

I'll often raise with middle pair and an overcard.
(オーバーカードありのミドルペアでたまにレイズするよ)

Miss
hitを見よ。.
Monster
ものすごく強くてpot(ポット)を取れることがほぼ確実な手をmonster(モンスター)と呼ぶ。(注:hold'emなら通常4カード以上かな。)

It's often a bad idea to slowplay unless you make a monster.
(モンスターじゃない限り、スロープレーするのは良くないことが多い。)

Muck
ディーラーの前にある捨てられたカードの山(名詞)、あるいはこの山にカードを入れ(てそのゲームに対して無効なカードにす)ること(動詞)

The house rule is that as soon as the cards touch the muck, they are ineligible to win the pot.
(ハウスルールでは、カードがマックに触った瞬間にポットを獲得する権利がなくなるということになっている)

After I mucked my hand, I realized that I should have called the bet.
(マックした後に、コールしとけば良かったと気づいた)
No-Limit
no-limit(ノーリミット)とは、文字通りbets(ベット)とraises(レイズ)のサイズに制限のないゲームのことである。但し, table stakes(テーブルステークス)のゲームにおいては、自分の前にあるチップの量が自動的にその上限になる。
Nuts (or Nut -)
The nuts(ナッツ)は、与えられた状況の元での最強の手のことである。hold'em(ホールデム)のようなflop games(フロップを使うゲーム)においては、community cards(共通カード)があるために、ナッツは全ての人から見て、ほとんどの場合同じ手になる。これに対する例外は、自分のhole cards(ホールカード)によって、より良い手を作ることが不可能になっている場合である。例えばboard(ボード)がAAK52であれば、ナッツは第3者からみればAAであるが、AKをもっているプレーヤーは実質的にはナッツをもっていることになる。 (もちろんA25が同スーツでないことを前提としている).ホールデムにおける再弱のナッツはtrips(3カード)である。 "Nut xxx"という言い方は、ナッツがstraight(ストレート)やflush(フラッシュ)など特定の役になっている場合に使う。例えば、 ボードがスペードのAK2であれば、 the nut flush(ナッツフラッシュ)はスペードのQ+任意の他のスペードになる。 (吠注:言うまでも無く、ボードにペアが出来た場合のナッツは4カードである。)
Odds
二つの確率の比であり、特に、ある手が完成する確率と、完成しない確率の比に使うことが多い。 従って、手が完成する確率が25%であれば、オッズは 3 to 1(3対1) である。ポーカーにおいては、pot odds(ポットオッズ)と、手が完成するオッズを比較することは極めて重要である。
【吠コメント】
ポーカーに限らず、カジノゲームでの配当や確率の表現にX to Yという形とX for Yという形がある。X to Yは、Yの賭金に対して、元金以外にXの配当をつけますよという意味であり、X for YYの賭金に対して、元金込みでXの配当を返しますよという意味である。マシンゲームでは、ペイアウトはX for Yの形で示されていることがほとんどである。これに対し、スポーツブックやテーブルゲームにおいては、X to Yの形の表現形式が主流である。
 Forの場合はYが1の場合がほとんどであり、X for 1は、単に「X倍」となる。 (日本の公営競技のオッズの表現方法と同じ)。X to Yの場合は、日本語では「XY」と訳されることが多いが。いわゆる倍率に換算すると(X +Y)/Yとなる。米国人はX to Yの表現に慣れ親しんでいるが、日本ではこの表現形式は滅多に使わないので注意が必要である。例えば、以下の表現などにも注意。
you are 3 to 1 favorite against him=youの勝率が75%himの勝率が25%。
you are 3 to 1 (under)dog against him=youの勝率が25%himの勝率が75%。
Off-suit
特に、hole cards(ホールカード)が同じスーツでないことを指す。単に、 "off."という省略形で使われることも多い。

I'll play KT off suit occasionally, but never in early position.
(KTオフスーツはたまにプレーするけど、アーリーポジションからは絶対やらないよ)

Omaha
Omaha(オマハ)はhold'em(ホールデム)と同様、flop(フロップ)を使うゲームであるが、主に2つの相違点がある。 第1に、各プレーヤーには2枚ではなく、4枚のカードが配られる。第2にhand(手)は、必ず(4枚のうちの)2枚の pocket cards (ポケットカード)とtable(テーブル)にある5枚のコミュニティーカードのうちの3枚のカードの合計5枚を使って作らなければならない。 従って、 ボード上に4枚のsuited cards(同スーツのカード)が出たとしても、 flush(フラッシュ)を作るためには、ポケットの2枚のカードが同スーツである必要がある。(:ポケットから 1枚、ボードから4枚使うという使い方は許されない)。従ってまた、ポケットが4枚のAであったとしても、これだけでは単にAのペアにしかならず、かつ手がこれ以上強くなる可能性も低いということになる。 オマハのhigh-low(ハイロー)ゲームで、 8オアベターをローのqualifier(クォリファイヤー)とするものは特に盛んである。
One-Gap
inside straightの項を見よ。.
Open
open(オープン)あるいは、open betting(オープンベッティング)とは、単にあるround(ラウンド)において最初のbet(ベット)をすることである。

When everyone checked to me, I figured it was okay to open with middle pair.
(皆がチェックしてきたので、ミドルペアでオープンしても悪くないと踏んだ。)

Open-Ender
一つ下のopen-ended straight drawを見よ。
Open-Ended Straight (Draw)
straight draw(ストレートドロー)は、4つの連続するランクのカード(かつ4枚ともAではない)の形になっているときopen-ended(オープンエンディド)と呼ぶ。 この4連続より一つ上のカードがきても、下のカードがきてもストレートが完成することに注意。 double belly busterinside straightも御世。.

I had an open-ended straight draw. Really.
(オープンエンドのストレートドローだったんだよ。ほんとだよ)

Open Pair
open pair(オープンペア)とはseven card stud(7カードスタッド)において、公開されているpair(ペア)、即ちup cards(アップカード)だけで構成されるペアのことである。
Option
live blind(ライブブラインド)を払ったプレーヤーは、誰もraise( レイズ)しないまま自分の所に順番が回ってきたときに、レイズする権利がある。このとき、ディーラーは注意を喚起するために、"your option"などと言うことも多い。 (吠注:単にoption?と聞くディーラーの方が多いと思う)。straddle(ストラドル)の項も見よ。.
Out
out(アウト)とは、自分の手が強くなるカードのことである。 (そのカードによって、ほぼ勝てると見込めるものに限ることが多い)。.hold'em(ホールデム)においては、open-ended straight draw(オープンエンドストレートドロー)は8 outsとなる。(ストレートを完成になるそれぞれのrank(ランク)のカードが4毎づつある)。しかし、ボードに2枚のsuited card(同スーツのカード)があり、誰かがそのスーツのフラッシュドローだったとすると実質的なoutsは6となる。

With all that money in the pot and fifteen outs, it seemed like a good idea to call the raise. Except that I was drawing dead on both the flush and the straight.
(あれだけ大きいポットで、かつ15もアウツがあったからレイズに対してコールするのは良い考えのようにも見えたんだ。でも、フラッシュに対してもストレートに対してもドローイングデッドだったんだよ(T_T))。

Outdraw
draw(ドロー)に成功することにより、相手よりも良い手を作ること。
Outrun
outdrawを見よ。.
Over Button
ゲームによっては、プレーヤーが"over" buttons(オーバーボタン)を使うことがある。これをもつことは、より高いlimits.(リミット)のゲームをしたいという意思表示であり、 あるゲームに参加している人が全員オーバーボタンをもつと、リミットが上がる。
Overcall
bet(ベット)に対して、一人がcall(コール)した後、更にコールをすること。 Player A がベットし、, player B がコールし、, player Cがオーバーコールするという形になる。
Overcard
flop games(フロップを使うゲーム)において、board(ボード)に出ている全てのカードより高いランクのカードのこと。例えば、.AJをもっており、フロップがJ92であったとすると、top pair with an overcard(トップペア+オーバーカード)をもっていることになる。 フロップがT92であれば、2枚のオーバーカードのみをもっていることになる。
Overpair
flop games(フロップを使うゲーム)において、ボードに出ている全てのカードより高いランクのpocket pair(ポケットペア)。AAをもっており、フロップがK62だとすると、 いいオーバーペアをもっていることになる。
Paint
ジャック、クイーン、キングのいずれか(即ち絵の描いてあるカードのこと)。

Let's see some paint.
(ペイント来い!)

Pair
同じrank(ランク)の2枚のカード。 例えばAAKJ3の形は、ペアをもっていることになる。top pair, middle pair, bottom pair, two pairも参考のこと。.
Pass
fold(フォルド)と同義。.
Passive
Passive(パッシブ)とはあまり bet(ベット)やraise(レイズ)をしないプレースタイルのことである。tight(タイト)は必ずしも同じ意味ではない。典型的なloose-passive(ルーズパッシブ)プレーヤーは、ほとんどどんな手でもcall(コール)するが、ものすごく強い手でしかレイズしてこない。 (calling stationを見よ)。 passive table(パッシブテーブル)とは、多数のパッシブプレーヤーのいるテーブルであり、その結果pre-flop(プリフロップ)のレイズがほとんどないことなどの特徴が出てくる。.
Pat
draw game(ドローゲーム)において、 pat hand(パットハンド)とは、1枚もカードを交換しない手のことである。 例え lowball(ローボール)で、 J7542は pat jack(パットジャック)であるが、7へのドローにもなっている。.

The other day I made pat straights twice in a row.
(こないだ、出来合いストレートが2連発で来たよ。)

Pay Off
相手の手がこっちより強いことがほぼ確実なときに、bet(ベット)に対してcall(コール)すること。 もちろん、普通はわざわざこんなことをするのは、単なる親切心以外のなんらかの理由がないと行うべきではない。 Weak(ウイーク)プレーヤーは、他のプレーヤーよりも pay you off(ペイオフ)してくれることが多い。

I was pretty sure he had the flush, but with all that money in the pot I figured it was worth paying him off to be sure.
(彼はほぼ確実にフラッシュをもっているとは分かってんたんだ。でも、あれだけポットが大きいと確認のためにペイオフしとくのも意味のあるプレーだと思ったんだよ。)

Perfect
hand(良い手)を作る可能性が一通りしかないとき、 perfect cards(パーフェクトカード)が必要になる。2枚のカードが必要なときに"perfect"の表現を使うことが通常である。 例えば8JQをもっているとき、straight(ストレート)に対して2枚のパーフェクトカードが必要である。catch perfect(キャッチパーフェクト)とは、パーフェクトカードをヒットすることである。
Pineapple
hold'em(ホールデム)の変則版ゲームであり、各プレーヤーは最初3枚のカードをもらう代わりにある時点(通常pre-flop(プリフロップ)のベットラウンドの前か、直後、フロップが開いてベットを開始する前かフロップでのベットが終わった後)で1枚のカードを捨てるものである。
Play
ポーカーゲームでplay a hand(ハンドをプレーする)とは、少なくとも最初のround of betting(ベッティングラウンド)に参加することである。 seven card stud(7カードスタッド)においては、bring-in,(ブリングイン)ベットに対してコールすれば、hold'em(ホールデム)においてはbig blind(ビッグブラインド)に対してコールすれば、"play a hand"と言っても問題はないであろう。誰かが「もう何時間もプレーしてないや」といったら、別に彼らがwalking(席をはずしていた)訳ではなく、「プレーに値するカードがずっと来ない(T_T)と」なげいているのである。 そういう人を励ます必要はありません。

"make a play"あるいは "put a play on〜"という表現は、自分のカードに応じてワンパターンのアクションをするのではなく、これを振ることによって相手のエラーを誘い込むという意味である。具体的にはbluffing(ブラフ)によって、相手を振り落とすことを指す場合も多いが、逆に自分が強い手のときに相手のコールを誘うことも指す。より一般的には、相手の行動を自分の好ましい方向に誘導するためのプレー全般を指す。

Play Back (at)
"play back at〜"とは敵ののopening bet(オープニングベット)に対してraise(レイズ)することである。
Play the Board
hold'em(ホールデム)のようにflop games(フロップを使うゲーム)において、自分のベストハンドが 5枚のcommunity cards(共通カード)であるとき、 "you're playing the board"(プレーザボード)というように表現する。この状況での最善の結果は、コールしてきた全ての人とポットを山分けするに過ぎない。しかしながら、もし他の誰の手もボード以上の手になってないと判断した場合、ベットすることも悪くは無い。例えばボードがThJhQdKdAdであれば、誰かがプレーザボードより強い手であるためには、ダイヤを2枚もっていなければならない。
【吠コメント】例えばThJhQdKdAsなどのように、まれにボード=ナッツとなっている場合がある。このときにも、相手が間違ってfoldする確率が少しでもあるのであれば、ベットしても差し支えない。但し、レーキ分を考えると損なのでほどほどにしておくべきである。(ややエチケット違反)
Pocket
hold'em(ホールデム)において、各プレーヤーに裏向きに配られる2枚のカード、あるいは, seven card stud(7カードスタッド)において各プレーヤーに「最初に」裏向きに配られる2枚のカードをpocket(ポケット)または hole cards(ホールカード)と呼ぶ。.ホールデムプレーヤーは"pocket cards"という言い方の方を好むのに対し、スタッドでは"hole cards"という言い方の方が普通である。 pocket pairも参考のこと。
【吠コメント】ちなみにブラックジャックでは、hole cardということが普通。
Pocket Pair
同じrank(ランク)の2枚のpocket cards(ポケットカード)
Poker
Poker(ポーカー)といっても、1つのゲームではなく、多数のゲームがある。誰もが満足するような「ポーカーゲーム」の定義はないけれども、多くのポーカーゲームにおいてはhands(手)の強さや、 betting in rounds(ベットラウンドの方式)などで共通する要素が多い。ポーカーはcardrooms(カードルーム、カジノの中にあることも多い)と、プライベートなホームゲーム(多くの州で違法)の両者で広範に行われている。カードルームで行われているポーカーは、stud games(スタッドゲーム), draw games(ドローゲーム), flop games(フロップゲーム)に大別されるが、ホームゲームではもはやポーカーとは言えないタイプのゲームも含めて実に多種多様なゲームがプレーされている。ホームゲームでプレーされるゲームの種類は数百あるいは数千にもなるであろう。カードルームで良くプレーされるゲームはTexas Hold'em(テキサスホールデム)、 Seven Card Stud(7カードスタッド)、Omaha(オマハ)、 Razz(ラズ)、 Lowball(ローボール)、 Pineapple(パイナップル)である。
Position
Position(ポジション)とはテーブルにおけるプレーヤーの位置、特にある特定の betting round(ベットラウンド)において、.bet(ベット)を行う順番のことを指す。最初の方の順番でact(アクト)するプレーヤーはearly position(アーリーポジション)、真中あたりの順番でアクトするプレーヤーはmiddle position(ミドルポジション)、最後の方にアクトするプレーヤーはlate position(レートポジション)であると言う。レートポジションであれば、他のプレーヤーの行動を見てから自分の行動を決めることが出来るので、常に有利である。従って、後ろのポジションになればなるほどゲームに参加する基準を緩めるプレーヤーが多い(:かつ大切なことである)。ゲームによっては( ほとんどのflop(フロップ)ゲームや、 draw (ドロー)ゲーム)、ポジションはベッティングラウンドに依らず固定であり、ディーラー (即ちon thebutton(ボタンの位置にいる)プレーヤー)は常に最後の順番となる。.

また、" to have position on someone"という表現は、あるゲームにおいて(あるいはシートチェンジしない間ずっと)特定のプレーヤーより後ろのポジションである という意味である。hold'emのようなポジション固定のゲームだけではなく、7カードスタッドのようにポジションが場に出たカードによって変化する場合でも、ほとんどの場合、 自分のすぐ右にいるプレーヤーよりは、後からアクトすることがほとんどであるので、"have positon on him"であると言える。

I didn't think he could've made the straight because he would've had to be playing 65 in early position. Shows what I know.
(アーリーポジションから65をプレーしてないとストレートにならないんだから、彼がストレートだとは考えられないよ。この読みが正しいかどうか、ショーダウンに注目だな。)
【吠コメント】このようにhold'emにおいては、positionが4回のベットラウンドでずっと固定なので、他のタイプのゲームよりも、スタートハンドに対する基準はポジションによってかなり劇的に変化する。にも関わらずポジションの重要性を認識していないプレーヤーが(ラスベガス辺りでも)それなりに多いので、これを知っているだけでもかなり有利である。もっとも、時にはアーリーポジションから驚くような手でスタートしてみることも、「ワンパターンなプレーヤーである」というレッテルを貼られないためにも極めて重要である。但し、驚くと言っても後のベットラウンドで処理に困るようなAXo,KXo.QXoというようなタイプのハンドではなく、例文にあるような67sの辺りまでだとは思う。

Position Bet
position bet(ポジションベット)とは、 自分のhand(手)の強さを利用してベットするのではなく、 position(ポジション)が有利であることを利用してベットすることである hold'em(ホールデム)においてbutton(ボタン)の位置のプレーヤーは、もし誰もopens(オープン)していなかったら、.それだけでもsteal(スチール)十分の体制である。
Post
post a bet(ベットをポスト)するとは、 pot(ポット)に自分のチップをいれること (通常、自分のベットであることが明確に分かるように自分の前の場にチップを置くことになる)。ポーカーにおいては、blind(ブラインド)のような強制ベットを置くときに"post"という言い方をすることが通常。
Pot
pot(ポット)とは、テーブルの中央に集められた賭金のことであり、これが(レーキ分を除いて)勝者に与えられる。folded(フォルド)していいプレーヤーは "in the pot."(インザポット)であると表現する。また最初のベットに対して(少なくとも)コールしたプレーヤーは"enter the pot"した表現する。
Pot-Limit
bet(ベット)、raise(レイズ)の上限がpot(ポット)と同額であるゲーム。レイズの場合、ポットの大きさはコールに必要な額も含めて考える。従って、$100のポットに対して誰かが$100のベットをした場合、コールのための$100(ここまででポットの大きさが$300になる)と、$300のレイズ分を含めて$400までの金額をポットに入れることが可能である。
Pot Odds
pot(ポット)の金額と、 ベットに対してcall(コール)するのに必要な額の比。pot odds(ポットオッズ)が大きければ大きいほど、(その他の条件が同じであれば)、コールするべき確率は高くなる。なぜなら、ポットオッズが大きれば大きいほど、勝率が低くてもそのコールはpositive expectation(長い目で見れば、得をする)ことになるからである。.

I knew it was a longshot, but with all that money in the pot and a draw to the nuts, I had no choice but to call.
(ロングショット(勝てる可能性は少ない)のは分かっていたけど、ポットも大きかったしナッツドローだったので、コールするしか道はなかったんだ)

Presto
hold'em(ホールデム)におけるpocket 5's(ポケット5ペア)のニックネームである。このニックネームは、インターネットのニュースグループrec.gambling(現、rec.gambling.poker)で使われるようになったものであり、ニュースグループのメンバー仲間であることの意思表示のために使われることも多い。
【吠コメント】要するに、特定のコミュニティでの俗称です。IRC pokerでも55で勝った人に"presto!"なんて騒いでいることが結構あります。yahoo poker Japanのコミュニティでの「ごじ手」(96o)のようなもんですね。
Prop
proposition playerの省略形(すぐ下を見よ).
Proposition Player
proposition player(プロポジションプレーヤー)あるいは"prop,"(プロップ)とはポーカーをプレーするために、カードルームに雇われている人のことである。彼等は、 shorthanded(ショートハンド)になったときに卓割れしないようにしたり、人数が少なくてもゲームがスタート出来るようにするための要員である。Prop(プロップ)は給料をもらってはいるものの、自分のお金でプレーする。プロップは、上手なポーカープレーをマスターするようになるか、タネが尽きてしまうかのどちらかである。 (:要は雀荘のメンバーさんですね。) shillも参考のこと。.
Protect
"To protect a hand"(あるハンドをプロテクトする)とは、outdrawing(アウトドロー)されることを未然に防ぐために、 相手がfold(フォルド)することを期待してbet(ベット)を行うことである。 プロテクトする必要のあるのは、現時点でベストハンドであることが確実だけれどもアウトドローされやすい手である。pots(ポット)が大きくなると、他のプレーヤーも確率が低くてもフォルドしなくなるため、プロテクトしにくくなる。テーブルにいる他のプレーヤーのプレースタイルと共に、ゲームのストラクチャもプロテクトのしやすさに密接に関係している。 no-limit(ノーリミット)のゲームは、 他のプレーヤーがdraw(引きに来ても)率が悪いように十分大きい額をベットできるので、一番プロテクトしやすい。

"To protect your cards"(自分のカードをプロテクトする)とは、チップやその他の小物(お気に入りの小物をプロテクト用に持参しているプレーヤーも多い)をカードの上において、間違ってディーラーによってマックされたり、他のプレーヤーの捨てカードと混ざってしまったりして、そのカードが物理的にデッドにならないようにすることである。
【吠コメント】ハンドプロテクトは極めて重要である。言い換えれば、プロテクトしないで済む=slow play(スロープレー)を試みるほどに強い手というのは、実はそれほど多くはないということである。ホールデムにおいてはストレートは極めて危険(vulnarable)であるので、ボートがペアになっていたり同じスーツが2枚あるときには、当然プロテクトしなければならない。
 no-limitではプロテクトをしやすいことは確かであるが、そのためにはしっかりとした額をbet/raiseする必要があることは言うまでも無い。特に、no-limitではimplied oddsが重要になってくるので、しっかりとした額というのはかなりの額になることも多い。(抽象的ですいませんが、例えばポット分など)。
 一方、structuredではハンドプロテクトが相対的に困難になるが、check-raiseをすることによってハンドプロテクトすることも可能である。即ち、early positionのplayer Aがprotectすべき手をもっており、次のplayer Bがoutdarwの体制になっており、更に後ろのCが割とBetしたがるプレーヤーであったとする。このとき、AがすぐBetしてしまうと、BのCallは1 bet分で済むので、callしてもodds的に率に会うけれども、Aがcheck, Bがcheck C Bet、A check raiseと進むとBは2 bets分をcallしなければならず、oddsの率が合わないので、oddsに基づく判断をしているプレーヤーはfoldし、protectに成功するという訳である。もちろん、これを敢行するためには後ろのプレーヤーがBetをしたがるプレーヤーであるということを十分見極めないと、free card(フリーカード)を与えるという最も危険な状況になる。もちろんcalling stationはcheck-raiseに対しても2 BetのCold Callをしてくるが、それはそれでoutdrawの危険は回避出来ないものの、ポットは大きくなるので、総合的にはこのプレーによって「得」をするのである。

portect a card(カードをプロテクトする)の方も、作法としては極めて重要である。そのためには、Hold'emの場合であれば、最初にpocket cardを見たら、しっかり覚えてしまって、再確認を不用にする癖をつけるのが良いかと思う。ちなみに、ノーレートの練習ポーカーだとcheckで回ってきたのに、自分のカードを再確認してから、アクションを決めている場合も良く見受けるが、これって麻雀で、毎回ツモってからゆっくり考えるのと一緒で少なくとも、マナー抵触ぎりぎりだと思うんですがいかがでしょう(たまになら良いと思うけど)。

Provider
provider(プロバイダ)とは、テーブルにいる他のプレーヤーにとって、「おいしい」プレーヤーのことである fish(フィッシュ)と似たような意味であるが、プロバイダの場合は,fishよりも否定的な意味合いが弱い。うまいけれども、たまたま自分のレベルに合わないテーブルに座ってしまったようなプレーヤーがプロバイダであり、どんなテーブルに座ってもカモになっているプレーヤーがフィッシュであると言えば雰囲気が伝わるであろうか。
Push
誰が勝者であるかを明示するために、pot(ポット)に対して行う操作。ポーカーテーブルの形と座り方からして、ディーラーがポットの勝者の正面に向くことは容易である。 この位置からpush the pot (ポットを押す、実際にはポットにあるチップを物理的に押す)とポットは勝者の方向に動く。その上で、勝者はチップを自分のstacks(スタック)に加えるというのが一連の流れである。 こんなことを聞いてうれしいかい?(注:←これもショーもない冗談ですね。)
Pushka
pushka(プシュカ)は、2人以上のプレーヤーが、勝ったポットを共通のものにする取り決め、あるいは共通の勝ち分額のチップを入れるための入れ物のことである。 pushka partner(プシュカの取り決めを結んだ人)は、 例えば入れ物の中に$10を上限として各ポットからチップを入れ、後で分配するなどのことを行う。私(Dan)がこの言葉を聞いたのはMaryland州だけである。直接的には、Yiddish語を語源とするポーランド語の"Box"(箱)という言葉なので聞きなれないのも無理は無いかも知れない。 もちろん、 table stakes (テーブルステーク)のゲームにおいては、チップをテーブルから除くことはルール違反である。 scootも参照のこと。.
Put On
To put someone on a hand (or on a draw) is to guess that that is what they are holding.

When she re-raised the flop, I tentatively put her on two pair.
(あのおばちゃんが、フロップでリレイズしたのを見て、とりあえずツーペアだなと仮定してみた)

When she flat called the re-raise, I put her on the flush draw.
(あのオバハンがリレイズに対してフラットコールしたんで、フラッシュドローだなと予想した)
Quads
Four of a kind.
Qualifier
In high-low split games, the qualifier is a requirement that a hand must meet in order to be eligible for part of the pot, generally the low part. See 8 or better.
Rack
Poker chips(ポーカーチップ)の枚数は結構大きなものになる。そこで、 cardrooms(カードルーム)では普通、20枚のstacks(スタック)が5つ入る100枚入りの rack(ラック)を持ち運び用に用意している。 A rack of red(赤のラック)と言えば、普通は赤($5)チップが$500分入ったラックのことを指す。 「ラックを下さい」と誰かが言ったら、テーブルを離れようとしていると考えてよいであろう。

テーブルで馬鹿勝ちしているプレーヤーを"racking up" a gameのように表現することもある。

Rag
場に現れたときに、手の強さにそれほど影響がないと思われるカード(通常ランクの低いカード)。7 4 2のようなフロップは 、スタートに値するハンドとほとんどマッチしないのでrag flop(ラグフロップ)と呼ばれる。. また全てスペードのQJT9がボードに現れたらリバーの2hはラグである。

I didn't think anyone could've hit the flop when it came all rags.
(全部ラグだったので、誰もフロップでヒットしたとは思わなかった)
【吠コメント】常識的には、ragであっても非常にルーズなテーブルではラグがラグになってないこともあるので一応の警戒は必要である。そのためにも、他のプレーヤーがどの程度ルーズなのかを常に観察しておくことは必須項目である。

Rail
The rail(レール)とはポーカーテーブルと観戦エリアの境界である。本当にレールがある訳ではなく、仮想的に境界が定まっていることが多い。"Watching from the rail"という表現は、ポーカーゲームを傍観者として観戦するという意味である。 レール付近で観戦している人のことを railbird(レールバード)と呼ぶことがある。
Railbird
rail.(レール)からゲームを観戦している人のこと。
Ragged
roughを見よ。.
Rainbow
3枚、または4枚の全てスーツの異なるカードのことであり、例えばフロップの様子を表現するのに使ったりする。(2枚の異なるスーツのカードは単に"unsuited"(吠注:あるいはoff suit)と呼ぶ。5枚のカードが全て異なるスーツになることはあり得ない。.)

I figured my rockets were going to win when the flop came queen seven two, rainbow.
(フロップがQ72のレインボーだったので、私のAAは勝ったなと思った)

Raise
あるベッティングround(ラウンド)で、誰かが opened(オープン)したものに対して、賭け金を増加させること。例えばベットlimit(リミット)が$5のテーブルで、 プレーヤーA が$5ベットしたとすると、,プレーヤーBはfold(フォルド)するか、$5に対して call(コール)するか、$10にraise(レイズ)することが出来る。 良く分かっているプレーヤーは、オープニングベットをするときに"raise"(レイズ)と言うプレーヤーにいらいらするこtもある。もちろん、その意味は分かっているんだろうけれども。
【吠コメント】openするときにレイズというのは、リアルマネーのポーカーを経験してない人だけかと思っていたんですが、この説明からするに、本場の人でもbetの代わりに"raise!"と言っている人がいるようですね(^^:)。ちなみに私は見かけたことがないですが。
Rake
house(ハウス)が手数料として、各pot(ポット)から抜くお金のこと。ミドル〜ハイlimit(リミット)のゲームにおいては、レーキで手数料を取るより、time charge(時間あたりの場代)で手数料を徴収するほうが普通である。アトランティックシティのlow-limitテーブルでは、$4を上限とする10%のレーキというのが典型的である。カリフォルニアの同じレートのテーブルであらば、レーキはbig blind(ビッグブラインド)分であり、その他にスモールブラインド分がjackpot(.ジャックポット)にプールされる。

Despite all the bad players, the high rake made it hard to turn a profit at the game.
(下手糞なプレーヤーばかりだったんだが、レーキが大きすぎて儲けるのは難しかったよ。)

Rank
全てのカードには suit(スート)とrank(ランク)がある。ダイヤの8とハートの8は同じランクである。pair(ペア)とは同じランクの2枚のカードである。当然知ってるよね。。。
Razz
ace to five(エーストゥファイブ)の low(ロー)のみで争われるSeven card stud(7カードスタッド)。
Read
read〜(〜を読む)とは、相手のプレーの仕方 (あるいはtells(テル、疵))から相手のカードを推測することである。" have a read on〜"とは、その相手のプレーの仕方を良く理解していることである。相手の手を読むことはポーカーの重要なスキルである。(当たり前だけどね。。)
Re-buy
ゲームに最初に参加するとき、とりあえず幾らかの金額分 buy in(バイイン)することになる。Re-buy(リバイ)とは、テーブルを去る前に、更にチップを買い増すことである。

tournaments(トーナメント)でも、チップを全額失ったりある一定量以下になったプレーヤーに対して、リバイが許されていることがある。通常、リバイできるのはゲームのある時点までに限られており、またリバイの回数が制限されている場合も多い。リバイが許されているのは、通常ゲームの開始から最初の数ステージまでであるが、この期間のことを re-buy period(リバイ・ピリオド)と呼ぶ。リバイのあるトーナメントは一般的に re-buy tournaments(リバイトーナメント)と呼ばれている。add-onも参照のこと。.

I had to re-buy after the second hand when I had quads shot down.
(4カードでやられたんで、2ハンドでリバイしないといけなくなったんだ(T_T))

Red
Red(レッド、赤)は$5chips.(チップ)の色としてもっとも良く使われる。誰かが赤を stack(どさっと)賭けたとしたら、それは多分$5チップを20枚程賭けたということであろう。white, black,greenも見よ。.
Redraw
draw(ドロー)に成功した後更に良い手へのドローの形になることを redraw(リドロー)と呼ぶ。例えば、 9s2s (もちろんbig blind(ビッグブラインド)じゃないとプレーしてないだろうけど )をもっており、フロップが JsTs3cになたっとするとフラッシュドローになる。更にターンが8sだとすると、フラッシュを完成させた上にストレートフラッシュへのリドローの形になっている。
Represent
ある特定のhand(役)になっていると見せかけて(あるいは本物の場合も含めて)bet(ベット)することをreprsent(リプリゼント)と呼ぶ。例えば、hold'em(ホールデム)の場合に、3つ目の同じsuited card(スーツのカード)が落ちたときに、check-raise(チェックレイズ)を行ったら、例え本当に flush(フラッシュ)が出来ていなくても,フラッシュをリプリゼントしたと言う。
Re-raise
同一のround(ラウンド)内で、. 最初のraise(レイズ)に対して更にレイズを行うこと。プレーヤーAがベット、プレーヤーBがレイズ、プレーヤーC(あるいはA)がre-raise(リレイズ)という形になる。 cap(キャップ)とcheck-raise.(チェックレイズ)も参照のこと。
Ring Game
多数のプレーヤーが現金を賭けてカードルームでポーカーをしていることと思う。 ring game(リングゲーム)というのは、こういった普通のポーカーを tournament(トーナメント)のようなポーカーと、特に区別して言うときに用いる。

Tournaments are fun, but I much prefer ring games.
(トーナメントも面白いけど、やっぱり普通のゲームの方が断然好きだなあ)

River
hold'em(ホールデム)やomaha(オマハ)のようなflop game(フロップゲーム)における最後の1枚のcommunity card(共通カード)。時に、 fifth street.(フィフスストリート)とも呼ばれる。 river(リバー)という言葉は、共通カードを使わない seven card stud(7カードスタッド)のようなゲームでも、最後の1枚のカードを表現するときに使うことがある。.
Rock
極端にtight(タイト)で我慢強いゲームをするプレーヤーをrock(ロック)と呼ぶ。ロックはそれほどのaction(アクション)を行わないけれども、一旦ゲームに参加した場合は、favorite(有利)になっていることが多い。ある種のテーブル(特に maniac(マニアック)だらけのテーブル)では、これは有効 な戦術である。しかし、より柔軟な戦術を取るプレーヤーは、結局ロックから儲けることが出来る。
Rock Garden
rocks(ロック)が沢山いるテーブル。.

I never play there anymore, it's a real rock garden.
(あそこでは、もう金輪際プレーしないよ。ありゃ本当のrock garden(ロックガーデン)だね)

Rockets
hole.(ホール)にあるAペア。pocket rockets(ポケットロケッツ)とも言う。
Roll
bankroll.(バンクロール)の省略形。
Rolled Up
seven card stud(7カードスタッド)において、最初の3枚のカードが three of a kind(3カード)になっているとき、" rolled up X's"と呼ぶ。(Xはカードのランク)。プレーヤーに対しても、ハンドに対してもこの表現を用いる。

I didn't outdraw you, I was rolled up.
(アウトドローしたんじゃないよ。初手で3カードだったんだから。(人に対して用いる例))

I haven't had a rolled up hand in weeks.
(もう何週間も、初手3カードが来てないよ(T_T)。(ハンドに対して用いる例))
Root Canal
歯根治療。ものすごくいやな歯科手術。(吠注:ポーカーとは全く関係ない)。
Rough
同じカテゴリーの手の中で、それほど強くない手のこと。特に、.low(ロー)ゲームにおいて、 最も大きいカードが特定のランクのハンドの中で、non-nut(最強)の形になっていないことを表すときに使うことが多い。例えばace to five lowball(エース・トゥ・ファイブローボール)において、 "rough 8"(ラフエイト)言えば、 "8432A"以外の8ハイの手がすべて当てはまる。但し、"8532A"なんかはそれほど "rough"ラフではない。 Roughはsmooth(スムース)の反対語である。
Round
"round"(ラウンド)とは、 round of betting(ベットラウンド)、あるいはa round of hands(ハンドラウンド)のどちらかを指すことが普通である。. ベットラウンドは、通常1枚(あるいは複数枚)のカードが配られた後に開始され、各プレーヤーにact(アクト)する機会が与えられる。また1人以外が全員 folded(フォルド)したり、最後のベットあるいはraise(レイズ)に対して、フォルドしないプレーヤーが全員 call(コール)した時点でそのベットラウンドが終了する。 (itを参照のこと.)。ベットラウンドが終了すると、次のカードが配れられるか、 showdown(ショーダウン)となる。

各プレーヤーが1度づつカードを配る役目(dealer)をして1周回ると、1round of hands(1ハンドラウンド)となる。(専属ディーラーがいる場合は、 dealer button(ディーラーボタン)が1周分回ると1 round of handsとなる). hold'em(ホールデム)の(ハンド)ラウンドにおいては、各プレーヤーはSB,BBなど全てのポジションが1回づづ回ってくる。また、この間自分がベストハンドをもっているの平均して1回である。 (もちろん、このベストハンドをプリフロップで降りてしまって、一晩中無茶苦茶になることもあるが)

One more round and I'm outta here. (round of hands)
(後1周で、やめよっと。(round of hands:ハンドラウンドの意味で))

After I missed the check-raise I made sure to open the next round. (round of betting)
(チェックレイズに失敗したんで、次のラウンドで必ずベット敢行しようと思った。)
Royal Straight Flush
エースハイstraight flush(ストレートフラッシュ)と royal straight flush(ロイヤルストレートフラッシュ)、royal flush(ロイヤルフラッシュ)、あるいはもっと簡単にroyal(ロイヤル)は全て同義である。伝統にうるさい連中は "royal flush"という言い方を好まないが ("ace high straight flush"という言い方の方を好む)、もちろんこの手自体が嫌いな人は誰もいない。 カジノで行われるポーカーにおいては最強の手である。
Runner-runner
最後の2枚のカードで完成した hand(役)のこと。あるプレーヤーが55をもっており、 board(ボード)がAA455の順に開いたとすると、このプレーヤーは、runner-runner(ランナー・ランナー) quads(クワッズ、4カード)を完成させたことになる。backdoor.(バックドア)も見よ。
Running
役を完成させるのに必要な2枚のカードが最後の2枚のカードとして配られた場合に、 running(ランニング)という表現を用いる。
I had nothing when I called his re-raise, but I caught running 7's to lay that bad beat on him.
(相手のリレイズにコールした段階では何も出来ていなかったけど、ランニング7をキャッチしてバッドビートを食らわせてやったんだ)
Rush
短時間の内にいくつもpots(ポット)を獲得したプレーヤーを "on a rush"(オン・ア・ラッシュ:鬼モードに突入)と表現する。プレーヤーの中には、「ラッシュ」がひとたび起れば、暫く続くという迷信的な考え方をしているものもおり、いくつかポットを(連続して)獲得した後に、 "play their rush"(鬼モードプレー)や "bet their rush"(鬼モードベット)、即ちよりルーズに、アウグレッシブにプレーしたり、ラッシュの終了までとにかく毎回プレーするというというプレースタイルを取るものもいる。他のプレーヤーも同様の迷信的考え方をしているなど、場合によっては、このようなプレースタイルはそんなに悪くない。(吠注:原文independent entityはdependent entityのタイプミスだと思われる)

I was down about $500 after two hours of bad beats, but then I went on a monster rush and made it all back in three hands.
(2時間もバッドビートをかまされたりして、約$500も沈んでいたけど、突然ものすごい確変モードになって3ハンドでプラマイ0に戻したんだ)

Sandbag
Sandbag(サンドバッグ)とは、より多くの利益を得るために自分の手が強いことを隠しておくことである。 ポーカーにおいては、通常序盤の betting round(ベットラウンド)において、slowplay(スロープレー)を行って、後のベットラウンドでより多くの利益を得ることである。 "sandbagging"という表現を用いた場合、ときに否定的な意味合いをもつ。即ち、たまにしかプレーしない人やそれほどシリアスなプレーヤーなどは、サンドバッグを敵意剥き出しのプレー、あるいはマナーとしてよろしくないプレーと考えている場合も多い。 もちろん経験豊かなプレーヤーは、サンドバッグは単にポーカーの有効な戦術の一つとして捕らえている。同様の事情は、スロープレーと似たようなプレーであるcheck-raising(チェックレイズ)にもあてはまる。
Scare Card
より強い手が完成する可能性の高いカード。hold'em(ホールデム)において、 river(リバー)で、a third suited card(同じスーツの3枚目のカード)が出ると、flush(フラッシュ)が出来る可能性が出てくるので、これはscare card(スケアカード)になる。もし、相手が flop(フロップ)でKペアをヒットさせたとしたら、turn(ターン)でAが出てきた場合、これがスケアカードになる。 スケアカードが出てくると、ベストハンドをもっていてもベットしずらくなり、また bluffing(ブラフ)のチャンスにもなる。明らかに、スケアカードはpot-limit(ポットリミット)や、 no-limit(ノーリミット)のゲームにおいてより危険度を増す。
【吠コメント】
とこのように、Danは言っているが、no-limitであれば、flopでのベストハンドはしっかりベットすることによってprotect(この辞書で意味確認のこと)出来るので、相手にscare cardを渡してしまうリスクはむしろ少ない場合もある。また、boardがscary(危険)であるとき、例えば4 flushや4 straightの可能性があるときには、もちろんスロープレーなどをせずに、直ちにbet/raise (check raiseもあり)を敢行するのは基本中の基本である。
Scoop
特にhigh-low split(ハイロースプリット)のゲームにおいて、pot(ポット)全体を獲得すること。

When he failed to make his low, I scooped.
(奴がローを作るのに失敗したんで、scoop(スクープ)成功したんだ。)

Scoot
Scoot(スクート)とは、勝ったときに他の(取り決めを行った)プレーヤーにチップを渡す習慣である。scooting(スクーティング)のパートナーは、勝った場合に予め決まった額のチップを相手にscoot(渡す)という取り決めを行っておくのが通例である。table stakes(テーブルステーク)のゲームにおいては、この慣習は少なくとも理論的にはルール違反のはずであるが、チップ1枚程度のスクートは結構散見される。
【吠コメント】少なくともラスベガスにおいては、割と厳しくテーブルステークのルールが適用されているようでありスクートは(私の見た範囲では)見かけないし、例えばジャックポットを獲得した場合に、他のプレーヤー(特に「$20以上のポットが必要」などのジャックポット条件を満たすのに結果的に「協力」することになったプレーヤー)にご祝儀でチップをあげることもディーラーが「テーブルステークだから、だめ!」と注意したりする場合もある。
Seat Charge
time chargeを見よ。.
Seating List
多くのcardroom(カードルーム)においては、プレーヤーが来たときに席が開いてなければ、名前を空席待ちのリストに書くことが出来る。これをseating list(シーティングリスト)と呼ぶ。通常、ボードの上にゲーム名が書いてあり、プレーヤーの名前は来た順にその下に書き込まれる。従って、到着順に空席に座ることが出来る訳である。table change(テーブルチャージ)も見よ。(:プレーヤーが勝手に名前を書く方式もあるが、floormanに名前をつげる方式も多い)。
Second Pair
middle pairを見よ。.
Semi-bluff
semi-bluff(セミブラフ)はbluff(ブラフ)と似たようなプレーであるが、セミブラフの場合には、結果的に勝てる手が出来る可能性がある所が異なる。 セミブラフの基本的な考え方は、ブラフもdraw(ドロー)もそれぞれ、それだけでは positive expectation(得する)プレーにならないが、トータルとして考えると考えると「得する」プレーになっているということである。セミブラフとして考えられる場合のみ、弱いdraw(ドロー)をもっているときに betting(ベット)するプレーが正解となることが出てくる訳である。
【吠コメント】代表的なセミブラフは、hold'emのflopにおいて3 flushや、gut shot stratightになっているときに打つプレーである。ここでbetして相手がfoldする可能性+相手が降りないけれども結果的にこちらがflush/straightを完成させる可能性を総合的に捕らえて儲かるようであれば、bet敢行という訳である。完全なブラフのことをpure bluffと呼ぶことがあるが、pure bluffのタイミングがつかめないプレーヤーも、まずはsemi-bluffを試みて見るのは良いアイデアである。semi-bluffを行っておけば、turnでfree cardが取れる可能性があることも念頭においておくと良いかも知れない。
Serious Poker
Serious poker(シリアスポーカー)のプレーヤー達は、彼らのゲームと、ちんけな安いレートでいつも行われている普通のゲームとを区別したがる。シリアスポーカーかそうでないかは、相対的な問題であることも多いけれども ( 10-20 hold'em(10-20のホールデム)は、150-300をプレーしなれている人から見れば、シリアスポーカーには見えないかも知れない)、 ホームゲーム特有のある種のルールは、ゲームをよりシリアスでないものにしていることは確かである。シリアスポーカープレーヤーがもっともうっとうしく思っているのは、あまり良く考えて練られたゲームになっていない馬鹿げたゲームが蔓延していることであり、これらのゲームはwild card(ワイルドカード)を多用したり、他のポーカーゲームと共通の要素が少ないことも多い。シリアスプレーヤーの中には、新しく考案されたゲームの戦略をすぐに考えること自体に興味を覚える人もいるけれども、これらの新しいゲームは所詮ツキの要素を増やしているだけであると蔑視しているシリアスプレーヤーの方が多い。シリアスでないプレーヤーは、単に楽しいからプレーしており、ポーカーに対する深い興味や利益をあげることを目標にプレーしている訳ではないので、非常に低いレートのポーカーを打つことの方が多い。

Hey Bob, wanna play poker with the guys tomorrow?
Sorry, Ted, I only play serious poker. Also you irritate me.
(よおボブ!。あいつらと明日ポーカーしないかい?)
(テッド、悪いけど俺はシリアスポーカーしか打たないんだよ。それに、あいつらのプレーはいらいらするだけだからね)

Set
3枚中2枚がhole(ホール)に隠れている形の.Three of a kind(3カード)

If I don't flop a set with 22, I almost always fold immediately.
(22はフロップでセットにならなかったら、ほとんどいつも、すぐフォルドするよ)

Seven Card Stud
誰でも入れるcardrooms(カードルーム)でプレーされているゲームの中では、 seven card stud(7カードスタッド)が恐らく最も有名なゲームであろう。 7カードスタッド( "seven stud"(7スタッド)あるいは、単に "stud"(スタッド)とも呼ばれることがある)においては、各プレーヤーは7枚のカードを、最初の2枚が裏向き、次の4枚を表向き、最後の1枚を裏向きで配られる。round of betting(ベットラウンド)は、最初の表向きカードが配られた後、及び続くカードが配られる毎に行われる。

スタッドでは、小額のante(アンテ)とthird street(サード・ストリート)における強制bring-in(ブリングイン)があることが通常であるlimit(リミット)ゲームにおいては、5thストリートからベットサイズが大きくなるのが通例である。

Shill
shill(シル)は proposition player(プロポジションプレーヤー)と似たようなものであるが、シルの場合は自分のお金でなく、カードルームのお金でプレーする点が異なる。
【吠コメント】ポーカーの事情は詳しく知りませんが、シルはどちらかというとバカラ等での場の賑やかしのために雇われていることが多いようである。
Shootout
一人のプレーヤーが賞金を独占したり、あるいは各テーブルのプレーヤーが一人になるまでプレーを続ける形式のtournament(トーナメント)。 (:IRC tourneyのratingはshootoutに基づいています)。
Short Stack
short stack(ショートスタック)とは、あるhand(ハンド=1ゲームのこと)で想定しうるbetting(ベット)に全額対応できない程度のstack(スタック)の小さい状態である。このような状況になったプレーヤーを"short-stacked"(ショートスタックト)と呼ぶ。ショートスタックの状態になっていることには、利点(例えば、オールイン状態になるのでfold(フォルド)に追い込まれなくて済む)と、不利な点(勝ったときに最大限の利益をあげられない)の両方がある。ポーカー談義のきっかけを作るのに、総合的にショートスタックがいいことか悪いことかを聞いてみるのも良いであろう。

"short stack"はまた、テーブルの中で最も持ちチップの少ないプレーヤー(:必ずしも「一番」チップ量の少ないプレーヤーに限らない)のことを指す場合もある。 (特にno-limit(ノーリミット)やpot-limit(ポットリミット)の tournament(トーナメント)で使うことが多い)。

After building up a big chip lead in the tourney, I proceeded to beat up on the short stacks.
(トーナメントで、かなりのチップリーダーになった後、ショートスタックいじめを開始した)
【吠コメント】通常のゲームにおいては、short stackは避けなければならないので、当然そうなる前にre-buyを行うべきである。(この辞書のAll-in)を参照のこと。金持ちがショートスタックをいじめるのは、ポーカーにおいては当然の戦略であり、Tom Mcvoyなどは「半ば義務」だとさえ言っている。例えば、金持ちA,Bと、BBのショートスタックがいたら、Aがplayしなかったら、Bは出来る限りraiseして、BBをいじめなければならないという訳である。

Shorthanded
テーブルにいるプレーヤー数がある人数以下になったらshorthanded(ショートハンディド)と呼ぶ。 通常のポーカーテーブルでは最大9〜10人程度がプレー出来る。プレーヤーが5人の場合は明らかにショートハンドであるが、9人の場合は明らかにショートハンドではない。ショートハンドのゲームを気に入らない人は多いので、カードルームによってはショートハンディド・テーブルに対して特別の計らいをすることがある。 blinds(ブラインド)や rake(レーキ)を減らしたり、shill(シル)やprop(プロップ)の手当てをしたりするのがその例である。 ゲームに参加しているプレーヤー数は、戦略に多大な影響を与えるのでショートハンドでの良いプレー方法を習得しておくことは極めて大切である。特にtournaments(トーナメント)においては、(後半まで残っていれば)ショートハンドの状態になることは常であるので、ショートハンドプレーの重要度が増す。
Showdown
全てのbettings(ベッティング)が終わった後に、二人以上のプレーヤーが"in the pot"(インザポット:降りずに残っている)場合に、 showdown(ショーダウン)することにより、誰が勝者かを決めることになる。通常最後にopen(オープン)ないしraise(レイズ)(吠注:レイズ優先が普通)した人が、最初に自分のカードを見せる必要があり、 他のプレーヤーはそれをみて負けていると判断したらmuck(マック)しても構わない。しかし、多くのカードルームにおいては、ショーダウンに至ったプレーヤー(最後のベットにコールしたプレーヤー)は、負けている場合でも、カードを見せる必要がある。(吠注:これは他のプレーヤーからの要求があった場合のみというルールが多いと思う)。 ショーダウンは、そのプロセスそのものを指すときは"showdown"と一語で、実際にプレーヤーがカードを見せる行動を指すときには、 "show down"と2語でスペリングすることが通常である。

Only one hand made it to showdown in the entire hour.
(この1時間でショーダウンまで行ったのは、たった1回だけだったよ。(1語のケース))

I was embarassed to show down such ugly cards.
(こんなひどいカードをショーダウンするのは恥ずかしかったよ(^^:)(2語のケース))
Show One Show All
ほとんどのcardrooms(カードルーム)においては、 "show one show all,"(ショー・ワン・ショー・オール)と呼ばれるルールがある。これは、あるプレーヤーが同じtable (テーブル)の誰かに自分のカードを見せたら、残りのプレーヤー全員に、(たとえ、普通はそういう行為をしてもカードを見せろと言われなくても、要求があれば)そのカードを見せる義務があるというルールである。このルールは、showdown (ショーダウン)まで行かなかったゲームで、次のゲームに移る前に適用になることが多い。(例えば、bluff(ブラフ)に成功した手を友達だけに見せた場合など)。もちろん、自分の手を、まだ降りていないプレーヤーに見せるなどというのは、show one show allは当然適用されるが、それ以前の問題であり、明らかなルール違反である。
【吠コメント実際、】ショーダウンまで行かなかったときに、勝った人が隣の人に「こんなんもってたよ」という感じで手を見せるのは、現金ポーカーでも良くある話である。しかし、そういうときに、「カードを全員に見せろよ!」と要求するオッサンも確かにいる。テーブルの友好的な雰囲気を壊すことにはなるので、意図的に壊したいときなどに、"show one show all"を適用させるのは一つの手である。
逆に言えば、いたずらに他人に自分の手は見せない方が賢明である。
Shuffle
ハンド毎にディーラーは、カードをshuffle(シャッフル)する。即ち、カードを出来るだけ順番が偏らないように混ぜる。ほとんどの cardrooms(カードルームにおいては、カードのシャッフルの仕方について、かなり細かい規定がある。
Side Pot
main pot(メインポット)とall-in(オールイン)の項を見よ。それでも、 side pot(サイドポット)の意味が分からなかったらどうしようもない。
Sir
"Sir"(サー)は、ポーカーテーブルにおいては、他のどういう状況で使われるのと、異なる意味で使われる可能性がある、非常に混乱を招きやすい言葉である。 もしあなたがビッグポットを得たときに、誰かに、"nice hand, sir"(おじさん、ナイスハンド!)と言われたら、その本当の意味は 「よっつ、このうすのろ馬鹿野郎!。そんな間抜けな考えでポットが取れて良かったじゃねえか、おめでとう」ということである。即ち、この文脈で使われる" sir," は、その人が感じている悪意に満ちた感情をなんとかこの一語に収めて我慢している訳である。もっとも、注意深く聞いていれば、そうい人は至る所でこの言い方をしている場合も結構ある。注意したいのは、ポーカーをしている人々も、このような口語的な意味ではなく普通に使われるように、少し尊敬の意味をこめた丁寧な表現として使っている場合もある。誰が、どういう意味合いでこの言葉を使っているかを判断するのはあなた次第でもある。

私(dan)の経験では、このような悪意を示す文脈で"ma'am"(マーム。女性に対する尊称)が使われたのを聞いたことはない。もちろん、そういう使い方はありえるけれども。

Slow
passive(パッシブ)にプレーすることは、slow(スロー)にプレーすることと同義である。speed(スピード)の項も見よ。.
Slowplay
slowplay(スロープレー)とは、非常に強い手をもっているときに激しく打たないことである。 (即ち "play it slow"という表現と同義であるが、slowplay(動詞)と綴るときは、ハイフンなどをつけず一語で表す)。スロープレーの目的は、他のプレーヤーに、より強いセカンドベストの手を作らせると同時に、自分の手の強さを隠すことにある。 早いラウンドでベットを行うと、皆フォルドしてしまうなど、後のラウンドで大きいaction(アクション)が期待できない危険性があるので、 早いラウンドではcheck(チェック)& call(コール)というようなパッシブなスタイルのプレーを取る訳である。もちろん、最もベストの形は他の誰もが追いつけないほどの強い手をもっていることである(例えば4カード)。スロープレーは check-raise(チェックレイズ)とは異なるプレーであるが、両方の戦略とも, 自分がほぼ確実に勝てる状況のときに、より多くのお金trap(罠で仕留める)ために使われれるという意味で似たようなプレーである。

I tried to slowplay my quad nines and walked right into a straight flush.
(9のフォーカードをスロープレーしようと思ったんだが、ストレートフラッシュに飛び込んでただけだったよ(T_T))
【吠コメント】ここで書かれているように、スロープレーして良い手は十二分に強い必要がある。3カード程度なら、特別の状況にない限りスロープレーは禁物である。にも関わらずAA程度でスロープレーをしようという人は後を断たないようである。AAはなるべくならば、pre-flopで決着をつけたい手である。一方、相手のslowplayにはまってしまうと(特にno-limitでは)非常に危険である。だからこそ、Tom McVoyなどは相手がCALLしたときこそ気をつけろ"Watch out, watch out"と警告している訳である。

Slowroll
showdown(ショーダウン)において、自分の手を1枚づつゆっくり公開することを、(先に手を開いて)ポットをもらったと思っている人に対してslowroll(スローロール)すると言う。スローロールは、他のプレーヤーをわざわざいらいらさせるために、勝ってる手で行うのが普通である。 (もちろん、悪意ではなく、スローロールしている人もいるにはいる。)
Small Bet
big betの項を見よ。
Small Blind
blind betの項を見よ。
Smooth
ハイカードが同じ手の中で、最も強いlow(ロー)の手。例えば、 8432A はsmooth 8(スムース8)と呼ぶ。 roughも参考のこと。.
Smooth Call
raise(レイズ)十分の強い手に対して、より大きいポットを獲得するというtrap(罠を仕掛ける)という意図で、 1ベット分(あるいは2ベット分以上を同時に) call(コール)すること。 smooth call(スムースコール)は、flat call(フラットコール)と似たような意味であるが、前者の方が強い手を slowplay(スロープレー)するという意味合いが強い。
Snap Off
それほど強くない手で、特にbluffer(ブラファー)を負かすことを, snap 〜off(スナップオフ)と言う。

I snapped off his pair of eights with my small two pair.
(弱いツーペアで、あいつの8ペアをスナップオフしたのさ。)

Speed
プレースタイルのaggressiveness(アグレッシブ)な度合いを表現するのに、 speed(スピード)で表現することがある。即ち、Fast play(ファーストプレー)は、よりアグレッシブであり、slow play(スロープレー)は、よりpassive(パッシブ)である。うまいプレーヤーは、自分のプレーが読まれにくいように、スペードを臨機応変に変化させることがある。
Speeding
bluff(ブラフ)を見破られてキャッチされたプレーヤーのことを "to be caught speeding"(スピード違反でつかまった)というように表現することがある。この比喩的表現については、speedtable cop も参照のこと。
Splash (the pot)
chip(チップ)自分の場の前に置く代わりに pot(ポット)の中に投げ入れてしまうことをsplash (the pot)(スプラッシュ・ザ・ポット)という。これを行うと、正しい金額がベットされたかどうかディーラーは確認しにくくなり、場合によってはそれまでのアクションを元に辿って確認する必要が出てくる。
Split Pot
high-low split(ハイロースプリット)でないゲームにおいて、2人のプレーヤーがshow down(ショーダウン)で全く同じ手になったとき(community cards(コミュニティカード)を使うゲームでは時々あり得る)、 2人のプレーヤーでポットをsplit(スプリット)することになる。ハイロースプリットゲームにおいては、もちろん多くのゲームがスプリットポットとなる。
Spread
cardroom(カードルーム)があるゲームのtable(テーブル)を開けたとき、 spread〜(スプレッド)という言い方をする。もし、あるカジノでどういうゲームが開いているかを知りたければ、 "what do you spread?"(今何が打てます?)のように聞けばよい。

We don't spread high only stud.
(ここでは、ハイオンリーのスタッドはやらないんですよ)。

Spread Limit
betting round(ベットラウンド)毎に、Betting limits (ベットリミット)の上限と下限のみが決まっており、その間なら幾らのベットを行ってよいゲームをspread limit(スプレッドリミット)と呼ぶ。 structureの項も見よ。
Stack
ポーカーテーブルにおいて、自分がもっている金額 (即ち自分の前にあるstack of chips(チップの山))。時に複数形で使われる。short stack(ショートスタック)も参考のこと。

stack(スタック)は、特定の数のチップを指すこともある。ほとんどのchip racks(チップラック)は、20枚を1スタックの形で収容するタイプのものである。プレーヤーの中には、自分のチップを好みの大きさのスタックにして並べている人も多い。私(Dan)は、10チップのスタックが好きであるが、20とか30チップのスタックにしている人が多いようである。

I was doing well earlier, but my stacks have been dwindling.
(最初は好調だったんだけど、チップの量はほとんど変化せずそのままだねえ)。

Steal
steal a pot(ポットスチール)をこころみるとは、誰も手になっていないと思われるときにbet(ベット)を試みることである。他のプレーヤーが全員fold(降りた)ときに、 small blind(スモールブラインド)がraises(レイズ)したら、相手はビッグブラインドしかいない訳であるが、これはスチールである可能性が高い。 同様にflop(フロップ)でチェックで回ってきたときに、late position(レートポジション)のプレーヤーがベットするのもスチールの可能性がある。
Steam
on tilt(ティルト)状態になっているプレーヤーを"steaming"(スチーミング)と表現することがある。steam raise(スチームレイズ)とは、戦略的に考えたレイズではなく、どちらかというと感情的にイライラのあまりraise(レイズ)することである。
Steel Wheel
5ハイのstraight flush(ストレートフラッシュ)、即ち同スーツのA2345のこと。high-low split(ハイロースプリット)のゲームにおいては、かなり強い手である。
Straddle
blind(ブラインド)ありのゲームにおいて、under the gun(アンダー・ザ・ガン)のプレーヤーは、自分のカードを見る前にraise(レイズ)することが出来る。実質的には、更にブラインドベットを追加したのと同じ意味になる。 これをstraddle(ストラドル)と呼ぶ。ハウスルールによってはこのベットをlive"ライブ"として扱っているところもある。即ち、"live straddle"(ライブストラドル)として扱った場合には、誰もリレイズがなく自分の所まで回って来た場合には、 レイズするoption(オプション)が与えられる。(吠注:ストラドルに対して、コールで回ったときにレイズする権利が与えられる)。わざわざストラドルをする理由は、全くと言っていいほどないけれども tight table(タイトテーブル)を柔らかくしたり、 advertise(アドバタイズ)のためにこれを行うプレーヤーは現実にいる。
【吠コメント】そもそも、アンダーザガンでは、相当手を絞らなければ勝ち組に回れないのに、ランダムハンドをレイズで入るというのは狂気以外の何物でもないと考えられる。アドバタイズのバリューをストラドルから引き出すとしても、それがマクロに見て得するかどうかは微妙な判断が必要なので、もちろん上級者以外はやるべきではないと思われる。
 少し似たような話で、新しいテーブルに入ったときなどに通常のブラインド以外のポジションのときに、強制ベット(ライブ、オプションあり)をポストするか、BBが回ってくるまで「待つ」かのどちらかを選ばされることがある。もちろんBBまで待った方が得ではあるが、ポストするのがレートポジションであるならば、アドバタイズのためにポストするという考え方もあると思う。但し、アドバタイズの効果はあまりないプレーではある。
Straight
5つの連続したrank(ランク)のカードからなるhand(役)。(Aはハイカード、ローカードのどちらとして扱っても良い)。A2345は5ハイストレート、あるいは "a straight to the five"という言い方をする。同様に、 789TJはジャックハイストレート、または"a straight to the jack"である。 TJQKAをどう言うかは、読者の練習問題とする。 (broadwayの項を参考のこと)。ストレートの強さは、ハイカードで判定する。
Straight Flush
5つの連続したrank(ランク)の同じsuit(スーツ)のカードからなる役。 straight flush(ストレートフラッシュ)は、最も強い役である。 二つのストレートフラッシュを比較するときは、一番ランクの高いカードが大きい方を強いとする。 エースハイストレートフラッシュは、royal flush(ロイヤルフラッシュ)、ロイヤルストレートフラッシュ、あるいは単にロイヤルなどと言われることがある。
Street
カードゲームにおいて、ある時点で現れるカードを異なる番号のstreet(ストリート)で表現することがある。seven card stud(7カードスタッド)においてはdoor card (ドアカード)がthird street(サードストリート)であり、続くカードは4th street, 5th street...のように表現される。 hold'em(ホールデム)などの flop game(フロップゲーム)においては、 turnriverをfourth and fifth streetのように表現することがある。(吠注:ホールデムでは、turn, riverという言い方の方を使うことが多い)。
String Bet
ほとんどのカードルーム(シリアスなホームゲームを含む)では、bet(ベット)全体を1タイミングで行う必要がある。言い換えれば、コール相当額を置いた上で、更に自分のstack(スタック)からraise (レイズ)分を置くような動作によるレイズは認められないということである。同様に、ほとんどのポーカーゲームでは、口で発声したことも有効であるので、 "コールした上で、10$レイズ”と言った場合、レイズの宣言はコールより後に来ているので、コールとしてしか認められない。確実にレイズを行いたい場合は、"レイズ!"と発声するのが最も間違いが少ない。 このようなstring bet(ストリングベット)禁止のルールがあるのは、他のプレーヤーが自分のベットサイズ(コールかレイズか?)を取り違えることがないようにするため(吠注:と同時に、一旦コールと見せかけて相手の反応を見るようなプレーを禁止するため)である。(angleも参考のこと)。ポーカー関連の映画やテレビでは、ひどいストリングベットの例が一杯あるので、これらの真似をしないように注意されたい。
Structure
ゲームのstructure(ストラクチャ)とは、ベットに関する詳細な規定でありante(アンテ)や blind(ブラインド)そして、各 round(ラウンド)において可能なベットの額などのことである。cardroom(カードルーム)においては、ゲーム名と共にリミットが省略形でテーブルに表示されていることが普通である。例えば5-10 hold'em(5-10ホールデム )と表示されていれば、pre-flop(プリフロップ)とフロップでのベットとレイズが5$、turn(ターン)と river(リバー)でのベットとレイズが $10である固定limit(リミット)のゲームのことを意味しているのが通常である。この省略形は、X-2Xと表示されているゲーム全般にあてはまる。より複雑なストラクチャのゲームでは、例えば 5-10-10-15などの表示もある。 Spread limit(スプレッド)リミットのゲームでは、ベット(及びレイズ)額の上限と下限のみが決められている。従って、 1-4 spread limit game(1−4スプレッドリミットゲーム)においては、$1か$4までの任意の額のベットが許される。 (ベットとレイズの下限が、前のアクションと同額以上でなければならないという制限を置いている場合も多い。(吠注:但し、この制限が同一ラウンドの範囲内でのみ有効である場合もある。例えば、フロップで$4のベットがあったとき、ターンで$1のベットが許される場合も多い。)多数の異なるストラクチャが可能であり、アンテやブラインドの額もゲームによって異なる。 ゲームのストラクチャは、戦略に多大な影響を与えることは言うまでもない。

tournaments(トーナメント)においては、ストラクチャは上記に加え、各プレーヤーの最初の持ちチップ、 rebuy(リバイ)や add-on(アドオン)の方式、ブラインドの増加の仕方などあらゆることを含んだものになる。

I was reluctant to dive right in because of the unfamiliar structure.
(なれないストラクチャだったんで、ゲームに飛び込む気がしなかった)
【吠コメント】言うまでもなく、最初の強制ベット(アンテ、ブラインド)が相対的に大きければ大きいほど、ルーズに小さければ小さいほどタイトなプレーが最適となる。極端な話、強制ベット(Seed moneyとも呼ぶ)がなければ、AAのみで突っ込むことがある意味で理想的な戦術となる。しかし、全てのプレーヤーがこの戦術を取るとポーカーのゲームとして、成立しないため、ある程度のseed moneyが必要になってくる訳である。一方、持ちチップ全額が強制ベットという逆の極限を考えると、「どのハンドでも降りない」ことが正解になり、これまたポーカーゲームとして成立しなくなる。(いわゆる坊主めくり)。普通のゲームでは、強制ベットが、この両極端の中間に設定されるためゲームとしての機微が出てくる訳である。もちろんブラインドが同じ額であっても、ポットリミットやノーリミットになると極端に戦術を修正する必要がある。

Stuck
(負けたと十分分かるくらいに)負けること。

I was stuck about $200 after that hand, but I couldn't quit.
(あの手までで、$200もへこんだんだけど止められなかったよ)

Even the best players in the world get stuck sometimes.
(世界レベルのプレーヤーであっても、たまには負けることがある)
Stud
普通はseven card stud(7カードスタッド)の省略形として用いられる。もちろん、 stud game(スタッド系ゲーム)全般のことを示すこともある。スタッド系ゲームでは、各プレーヤーは同一の枚数のカードを配られ、この中からベストハンドを作ることになり、共通カードはないし、またカードを取り替えることも出来ない。例えば、5カードスタッドはスタッドゲームの例である。 flop games(フロップゲーム)やdraw games(ドローゲーム)との対比で考えると良いであろう。
Suck Out
弱っちいdraw(ドロー)をたまたまヒットして勝つこと。pot odds(ポットオッズ)も全然足りないということを暗示している場合も多い。
Suit
クラブ、ダイヤ、ハート、スペードのこと。言うまでもないでしょ!?
Suited
2枚以上のカードが同じsuit(スーツ)であること。(吠注:特にポケットカードのことを表すときに使うことが多い)

I almost never play 98 unless it's suited.
(98なんてsuited(スーテッド)じゃなきゃあ、ほぼ確実にプレーしないよ。)

Sweat
"sweat〜"(スウェット)とは、アドバイスをするためにrail(レール)から、他のプレーヤーのプレーを見ることである。
Table
table(テーブル)という言葉は、 文脈によって1. community cards(共通カード)、 2.ポーカーテーブルそのもの、3.テーブルにいるプレーヤー全体を集合的に表すなどの意味がある。

When the case 9 hit the table, I checked.
(4つめの9がテーブルに出たんで、チェックした(1.の意味))

The table was playing tight, so I was bluffing more than usual.
(タイトなゲームだったんで、普段よりブラフを多めにかましてみた。(3.の意味))
This is a nice table, I especially like the cup holders.
(これはいいテーブルですねえ。カップホルダーが特に好きなんです。(2.の意味))
Table Change
プライベートでないcardroom, (カードルーム)でプレーしているときに、今プレーしているテーブルと違うテーブルでプレーしたければfloor (フロアマン)にtable change(テーブルチェンジ)を頼むことが出来る。このリクエストをどう扱うかは、カードルームによって異なるが、基本的には、希望のテーブルに空きが出来たらすぐ移ることが出来、 seating list (シーティングリスト)に名前を書いて待っていたプレーヤーが、あなたが今いた席に入ることになる。
Table Cop
他のプレーヤーが正直なプレーをするために、calls (コール)をするプレーヤーをtable cop(テーブルコップ)と呼ぶ。 (即ち、 snap off bluffs) (ブラフに対して「確認」コールする)ことにより、他のプレーヤーがブラフをしにくくする訳である)。また、重要なものであれ軽微なものであれ、カジノのルールに対する違反を指摘したがるプレーヤーもテーブルコップという言い方をする。(例えば、アクションがちゃんと順番通りに行われるように注意喚起するのなどである。もちろんこれは、本来ディーラーの役目である。)
Table Stakes
Table stakes(テーブルステークス)とは、単にあるゲーム(英語ではhand)の開始時にテーブルの上にあるだけの金額しか賭けられないというルールである。(ほとんど全ての場合がテーブルステークスである)。また、テーブルの上にあるお金の一部を(完全に席を立つときを除いて)しまうことが許されないというルールも含んでいることが通常である。(チップのためのお金のみがその例外となる)。もちろん、ゲームとゲームの間に自分のstacks(スタック)にお金を加えることは許される。 テーブルステークスのゲームにおいてall-in(オールイン)したプレーヤーは、もはやbet,(賭け)続けることは出来ず、main pot.(メインポット)に対してしか獲得の権利がなくなる。また、"table stakes"はno-limit(ノーリミット)のゲームのことを意味することもある。(注:他のゲームの感覚からいうと、大きく浮いた分を懐にしまうことが許されそうではあるが、ポーカーの場合テーブルステークスはかなり厳格に守られているようである。)

私(Dan)の知る限りでは、 Maryland州のみがほとんどのゲームがテーブルステークスではない例外的な場所である。但し、同州のルールはかなり頻繁に変更されるようである。

Table Talk
hand(ゲーム)の進行中の会話、 特に既に降りてしまいpot(ポット)獲得の権利のないプレーヤーが、ゲームの進行に影響のあることを口に出すことをtable talk(テーブルトーク)と呼ぶ。会話の中身によっては、テーブルトークは乱暴であるともあるいは喧嘩を売っているとも取られかねない。 避けるべき典型的なテーブルトークの例は、自分がどういうカードでフォルドしたを言うことである。例えば、flop(フロップ)が888のとき、 "しまったああ"と言ったり、テーブルを拳骨でどんと叩いたりすれば、 quads(4カード)とrepresent(見せかけようとしている)プレーヤーにかなりの悪影響を与えることになる。coffeehousingも参照のこと。
【吠コメント】上の例で、tellとして思わず表情に「しまったああ」というのが表れるのは仕方がないが、意図的に表現することはゲーム性を損なうという意味でもご法度である。ノーレートのポーカーでも散見されるので気をつけるべきである。
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Tell
tell(テル)とは、自分のプレー(コール、ベット、レイズetc)から推定されるハンドに関する以上の情報を、与える癖やふるまいのこと全般である。例えば、 bluff(ブラフ)をするときにいつも、無意識のうちにchip(チップ)をいじる癖がtellの一つであるし、他のプレーヤーが強い手をもっているときにいつも激しくまばたきをするのに気づくことなどもあるであろう。 Mike Caroの "The Body Language of Poker"では、経験の浅いプレーヤー、経験を積んだプレーヤーの多様なテルに関する解説を行っている。

I picked up reliable tells on two players at the table, so my evening was very profitable.
(2人のプレーヤーの確度の高いテルに気づいたんだ。だからその夜はえらくおいしかったよ)。

Texas Hold'em
Texas Hold'em (テキサスホールデム)(あるいは、単に"hold'em"(ホールデムとも呼ぶ)は、各プレーヤーに2枚のpocket cards(ポケットカード)が配られ、5枚のcommunity cards(共通カード)がテーブル上に表向きに配られるpoker game(ポーカーゲーム)である。 各プレーヤーの手の強さは、この合計7枚のカードで作ることの出来る最強の役ということになる。ベットround(ラウンド)は、ポケットカードが配られた時点、共通カードのうち最初の3枚が配られた時点 (flop(フロップ)),4枚目、即ちturn card(ターンカード)が配られた時点 、そして5枚目即ち river card(リバーカード)が配られた時点の計4回ある。
Three of a kind
同じrank(ランク)の3枚のカードからなる役。trips(トリップス)とも言う。例えば888AKをもっていればtrip 8's.のように表現する。(注:普通スリーカードとは言わない)
Tight
tight(タイト)にプレーするとは、単にゲームに参加する回数が少なくまた早めにfold(フォルド)するプレースタイルのことである。ざっくり言えば、財布の紐がかたいということである。タイトテーブルとは多数のタイトプレーヤーのいるテーブルである。Tightness(タイトなこと)は繰り返し良いプレースタイルであると述べられて来ている。このことは特にレベルの低いテーブルで、pay you off(常にコールしてくる)プレーヤーがいるときには有効である。但し、タイトなこととpassivity(パッシブであること)を混同してはいけない。多くの上級者がtight aggressive(タイトアグレッシブ)な戦略を推奨している。

He was playing so tight, when he finally played a hand we all folded pre-flop.
(あいつは無茶苦茶タイトにプレーしてたんで、やっとプレーに参加したときには、皆プリフロップで降りちゃったよ)

Tilt
良いプレーヤーとなるためにはdiscipline(ディシプリン)を確立している必要がある。しかし良いプレーヤーとて、何らかの理由でイライラしたり怒ったり狼狽したりすると、分かっていても思わず悪いプレーをしたくなる誘惑にかられることは良くある。即ち、彼らは "on tilt."(ティルトモード)になる訳である。ピンボールのティルトと似てはいるが、ピンボールでティルトになっても高々クォーター1枚損するだけであるが、ポーカーの場合ははるかに大きい損となる所が異なる。ティルトモードになったプレーヤーは、ポットを取ることだけが目的となってしまうので、ティルトプレーは、loose(ルーズ)にかつ非常にaggressive(アグレッシブ)なスタイルになることが多い。また、いいカードを冷静に待つこともなければ十分な攻撃体制となることを冷静に判断することもしなくなる。

When he started raising every hand, I thought he was on tilt, but it turned out he just had an incredible run of good cards.
(奴が、毎ハンドレイズしはじめたとき、単なるティルトモードだと思ったんだが、実は良いカードが怒涛のように来ていただけだった。)

Time
house(ハウス)がpot(ポット)からdrop(手数料を差し引く)のではなく、各プレーヤーから一定時間毎に手数料を徴収する場合、これをtime charge(タイムチャージ)または、seat charge(シートチャージ)と呼ぶ。またこのときプレーヤーは、 "paying time" しているという表現もする。

"Time"(タイム)は、自分の順番が来たときに判断をするのに約1秒以上の時間がかかるときに使うことの多い言葉でもある。

To Go
An amount "to go"(トゥーゴーする金額)とは、 pot(ポット)獲得の権利を得るためゲームに参加するのに必要な金額のことである。 limit flop games(フロップのあるリミットゲーム)においては、これは通常big blind(ビッグブラインド)と同額であるが、例えば5-10のゲームで1レイズ入った場合には、 ten to go(参加するのに$10必要)となる訳である。ポットリミットやノーリミットのゲームでは、最初のコールは forced bets(強制ベット)の最も大きいものよりも大きくなくてはならないとルールもあり、もしブラインドが $5 と$10であれば、この場合to goするのに$20になる訳である。
Toke
チップと同義であるが、普通はポットを獲得した後にディーラーにあげるチップのことを指す。チップは、limit(リミット)や、ポットの大きさ、プレーヤーがチップ好きかどうかにもよるが $.50 から$3程度が普通である。

I toked the dealer an extra couple bucks because it was my first straight flush in over a year.
(1年以上ぶりでストフラ引いたんで、余分に数ドルチップをあげたよ)

Top Pair
hold'em(ホールデム)やその他のフロップを使うゲームにおいて、 flop(フロップ)が3つの異なるrank(ランク)のカードであり、その中の最もランクの高いカードが自分のポケットとペアになった場合、top pair(トップペア)が出来たと言う。

Even though the board was suited, I bet out when I flopped top pair.
(ボードが全部同じスーツだったんだけど、トップペアがフロップでヒットしたんでベットしてみた。)

Tournament
ポーカートーナメントの背景にある基本的な考え方は、多数のプレーヤーが全員同じ分量のchip(チップ)を持ち、最後に残ったプレーヤーがチップを独り占めにするという所にある。想定している時間内に確実に終了するように、トーナメントにおいてはblind(ブラインド)やante(アンテ)が時間と共に上昇していく仕組みになっている。 トーナメントでは、トーナメントの場以外では価値のないチップを用いて行われることが普通である。従って、$30の buy-in(バイイン)であっても、 $500分のトーナメントチップがもらえたりする訳である。もちろん、このチップはトーナメント中に現金に換えることはできない。 トーナメントの勝者(即ち、最後までbust out(お金がなくなる)ことがなかったプレーヤー))と、これに続く数名に予め決められた方式に従って、賞金が与えられる。

トーナメントの詳細なやり方は多種多様である。しかしながら、最初のバイイン額、 re-buy period(リバイピリオド)、即ちトーナメントチップが尽きたプレーヤーがチップを買い増すことが許される時間、リバイピリオド終了時に全員がトーナメントチップをadd on(買い増す)ことの出来るチャンスなどがあるのが典型的なトーナメントの方式である。トーナメントストラクチャの他の詳細部分は非常に多岐にわたる。

shootoutfreezeoutの項も見よ。

Trips
Three of a kind.のこと。
Trap
賭けたチップがdead money.(デッドマネー)になる危機に陥ったとき、その賭金はpot(ポット)にtrap(トラップ)されたと呼ぶ。典型的な例としては、ある金額ポットにお金を入れた後に、 raise(レイズ)、しかもかなり大きい額のレイズに対してcall(コール)しないとプレーを続けられないときなどにtrappedという表現を用いる。 また、他の2人のプレーヤーのraise(レイズ)re-raise(リレイズ)合戦に挟まれて (on a draw(引きにいっているとき))などに、コールし続けなければならないときなどにも"trap"という表現を用いる。
Trey
3(スリー)はtrey(トレイ)と呼ばれることもある。例えば、33377はtreys full of sevensと呼ぶことがある。
Turn
flop(フロップ)を使うゲーム(hold'em(ホールデム)やomaha(オマハ)など)における4枚目のcommunity(共通)カードのこと。 fourth street(フォースストリート)とも呼ぶ。
Two Pair
あるrank(ランク)のカード2枚+他の同一のランクのカード2枚+(ペアになっていないカード)で構成されるhand(役)。例えばAA883はtwo pair(ツーペア)であり、 特にaces up. (エースゥイズアップ)と呼ばれることがある。賢い連中は、 「ほら、10のペアだろ、もう一つ10のペアだ」というような調子で、自分のquads(4カード)をツーペアとして言いまわすことがある。こんな言い方をしたら後でなぐられても仕方ないけどね。。(注:まあアメリカンジョークですが、Card speak(カードスピーク)であれば、一応4カードとして認定はされる。。)
【吠コメント】例の、嶋崎巌氏の「ラスベガス流逆転の法則」の中で、相手が自信満々でAces up!(エースのツーペア)とショーダウンしたのに、対し嶋崎氏が「deuces up!」と手を開いて大受けしたという話が出ているが、こういうのも殴られても知らないよ。。という感じがしなくもないですね。(念のため言って置くと、deuces upとは、この場合2のquadsのこと)。upの項も参照のこと)。
Under the gun
blind bets(ブラインドベット)の次のプレーヤーをunder the gun(アンダーザガン)と呼ぶ。positionstraddleも参考のこと。.

I'll play those cards occasionally, but never under the gun.
(この手だったら、たまにはプレーするけど、アンダーザガンからなら絶対プレーしないね)
【吠コメント】随所で述べているように、ポジションは極めて重要である。ポケットカードの絶対値だけでなく、ポジションを考慮したプレーを常に心がけたいものである。

Underdog
二つの手を比べたとき、 underdog(アンダードッグ)とは、勝つ可能性の少ない方の手を指す。辞書内の他の幾つかの単語もそうであるが、この語は一般英語であり、ポーカーだけに使われる用語ではない。
【吠コメント】とは言っても、ポーカーを含むギャンブルで多用される用語ではある。たまに略して"dog"とも呼ぶ。また"Broncos dogged by the bookies"(ブロンコスは賭け屋のオッズでは、不利とされた)のようにdogを動詞として使う。
Up
Aces up(エースィズアップとは) エースペア+より低いランクのペアからなるtwo pair(ツーペア)、Kings up(キングスアップ)とはKペアとより低いランクのペアからなるツーペアである。 これで意味は分かるよね?

stud game(スタッドゲーム)においては、表向きに配られるカードを単にup cardsと呼ぶこもある。

Value
bet(ベット)やraise(レイズ)を行う理由は、多種多様である。 (例えば、他のプレーヤーをfold(フォルド)に追い込む、pot(ポット)を大きくする、怒りの表現、 rail(レール)にいる観戦者になんらかの印象を与えるなどなど)。"Bet for value" (ベット・フォー・バリュー)は、その中でも良いベットである。ここで言うvalue(バリュー)とは、投資、即ちベットすることによる見返り分のことである。即ち、ベット・レイズによる追加投資分に対して、 取りうるポットのequity(エクイティ、即ち期待値)が、投資分よりも大きくなることを指す。典型的には、ベットしたときに自分より弱い手をもっているプレーヤーからのaction(アクション)が期待出来る場合か、勝てる可能性が十分あって、ベットに価値があると判断出来る場合にbet for valueとなる。
【吠コメント】特に、最終ラウンドの(ヘッズアップでの)ベットについては、一見bet for valueのように見えて、実は「損」をするbetもあるので、注意が必要である。Sklanskyが示している例をあげておく。7カードスタッドにおいて、自分の表がJJJJであり、相手の表がQs, 2h 5h, Tcであるとする。もちろんこの場合、負ける確率は非常に少ない。しかしながら、こちらからベットを仕掛けることはほとんど意味がないプレーである。なぜならば、相手がQのフォーカードか、ハートのストレートフラッシュ以外の手であれば、(敢えてブラフレイズを仕掛けてこない限り)、100%フォルドする。従って、最後のベット分の見返りは0である。一方、相手がもし、これらのモンスターハンドをもっていれば、レイズしてくるので、最後のベット分(+レイズに対してcrying callしたもう1ベット分)は損をしてしまう。このように、最終ラウンドにおいては、「自分の手が勝っている確率」ではなく、相手がベットに対して降りずにコール(あるいはレイズ)して来るという条件の元での自分の手が勝っている確率を考えてベットしなければならないということである。(だからと言って、ナッツ以外ベットしないのでは利益を最大化することにはならないことにも注意)。特にネットポーカーやアミューズポーカーでは、こちらが強い手をもっているときにもとにかくコールしてくるプレーヤーが多いので、このような思考パターンを働かせる機会がないため、この重要なコンセプトは看過しがちであるが、ベットに対してしっかり降りることのあるプレーヤーが多いテーブルでは十分注意が必要である。(不詳吠が見るに、日本のネットポーカーコミュニティーにおいてこのタイプのriverでのミスベットはかなり多いと思う)。
 なお、bet for valueと同じ意味合いで、raise for valueという言い方も良く使われる。
Variance
プレーしているゲームにおいて、十分有利な戦いが出来るのであれば、長い目で見れば儲けることが可能である。この事実は、ポーカーであれ、ブラックジャックであれ、クラップスであれ、また有利な戦いが出来る理由が戦術的な技術(吠注:もちろんcard countingもその一つ(^^))、いかさま、霊感(爆)であれなんであれ当てはまるものである。 しかしながら、短期的には、有利な度合いだけきっちり勝つ訳ではなく、それよりも成績が良かったり悪かったりする。 例えば、ポーカーにおける平均時給が、1big bet(ビッグベット)であるとしよう。この場合でも、ある1時間だけを見れば、20ビッグベット分負けることはそんなに珍しいことではない。variance(バリアンス、分散)とは、どの程度実際の勝ち負けの幅が出来るかを表す統計量である。分散が非常に大きければ、有利な賭けだとしても、「一生」という比較的長いレンジで眺めても有利なことが勝ち組に回れることにはつながらない。一方、分散が十分小さければ、ちょっとの間のプレーで自分の実力通りの勝ち(あるいは負け)を得ることが出来る。言い換えれば、分散とは実力通りの結果になるまでの時間の「長さ」を表していると言える。ポーカーで言えば、分散が大きい場合には、少数のハンド数では、長期的なexpectation(期待値)、即ち真の意味での時給を判定することは出来ないということである。

ポーカーではないけれども、簡単な例をあげる。2枚のクォーター(=$0.5)を投入するごとに「必ず」$1がペイアウトされるスロットマシンにおいては、分散は全くない。1回勝負する毎の平均収益は$0.5であり、また回す毎に確実に0.5$の収益がある訳である。これに対し、同じく毎回0.5$を投入するスロットマシンで、普段は単にこれを吸い込むだけだが、1万スピン毎に $10,000のジャックポットを吐き出すマシンも、1回勝負する毎の平均収益は0.5$であり両者は全く同じである。即ち、どちらのマシンで勝負しようとも十分大きなプレー数があれば、実際のプレーにおける収益も0.5$/プレーに近づいていく訳である。しかし、 後者のマシンでは、実際の結果を平均的な収益に近づけるためには、ものすごく大きい数のプレー数が必要な訳であるから、分散も非常に大きいということになる。

分散があることによって、ポーカーの結果も実力を反映したものになることは実はそれほどない。これによって、良いプレーの大切さということが忘れ去られがちになってしまう。ベストプレーヤーが毎回ベストハンドでスタートしたとしても、50%をはるかに下回る勝率しか残せないこともあるのである。熟練のプロが何日も、何週間も特にミスプレーをしなくとも負け続けることだってありえるのである。逆に、下手なプレーはnegative expectation(平均すれば損をする)訳ではあるが、短期間の間ではこの下手なプレーで儲かることだってあるのである。例えば、プレーの判断としては非常にお粗末であったとしても、とんでもなく確率の低いドローを成功するという幸運に恵まれることはいくらでもありえる。しかし分散があることによって、負け組プレーヤーも「「長く」プレーしてれば儲かる」という錯覚に陥るのである。もちろん、実際には分散があることによって、負け組プレーヤーでも「短期間」のプレーでは儲かることもあるのではあるが。。

ポーカーにおいては、ある特定のプレーを高い分散(荒れの大きい)プレーと、低い分散(荒れの小さい)プレーに分類することがある。例えば、ものすごく確率の低いドローで最後までついていくために何ベットか必要ではあるが、ポットが十分大きいのでコールが正解であるような状況を、平均としてとらえれば一応コールすることにより儲かる訳であるが、コールする気になれないほど分散が大きいということになる。このような状況は、典型的なhigh-variance bet(ハイバリアンスベット:リスクの大きいプレー)、即ちうまく行ったときの見返りは大きいが、成功する確率が小さいプレーである。一方、他のプレーヤーのプレースタイルが自分の結果の分散に与える影響も見逃せない。 例えば、同じテーブルのプレーヤーの多数が、cap(キャップ)をしたがり、またどんな2枚のカードでもflop(フロップ)を見に行きたがるmaniac(マニアック)であれば、このテーブルにおいて勝負の結果の分散は高くなる。 逆に、レイズされたときに非常に高い確率でフォルドするような極めてweak(ウイーク)でpassive(パッシブ)なプレーヤーが多ければ、自分の結果の分散は小さくなる。分散(ゲームの荒れ具合)が、ゲームそのものの性質だけでなく、自分と他のプレーヤーのプレースタイルに影響されることは極めて明らかである。

このようにポーカーの中では、"variance"という言葉はあいまいに使われているが(吠注:「勝負の荒れ具合」という程の意味で気軽に使われている)、本来は、統計学の分野で正確に数学的な定義がされている用語である。もし、分散と期待値の推定値が与えられれば(そして結果についての分布の仮定があれば)、ある時間プレーした後の自分の儲け額の信頼区間(期待しうる儲け額の幅)を計算することは容易である。もしこのような説明の意味が分かりくければ、統計学についてちょっと勉強してみるのもシリアスポーカープレーヤーに取っては決して無駄なことではない。
【吠コメント】荒れ具合を示す指標としては、variance(分散)よりもその平方根である、standard deviation(標準偏差)の方が、より直接的な意味をもつ。なぜなら、ある事象の結果は、大体「平均±標準偏差」の範囲におさまると考えて良いからである。関連事項が私(吠)HPの「カジノゲームのリスクと時給比較」のコーナーや、ビデオポーカー関連のコーナーにもあるので紹介してい。要するに、大事なことは1回1回の勝負の結果にとらわれるのではなく、(結果の如何によらず)良いプレーであったか、悪いプレーであったかを考えることである。
 さて、上の説明でも分かるように、同じ期待値をもつ状況であっても、分散が大きく異なるケースがある。マニアックは分散の大きい荒れた勝負を好む訳であるが、もしポーカーをシリアスに考えるのであれば、「期待値を最大化」させるという思考だけでなく、「期待値を同程度に抑えつつ分散(荒れ具合)を出来る限り小さくする」という思考もそれにおとらず重要である。マニアックとつきあうことによって、ごくわずかに期待値が上昇したとしても分散がそれ以上に大きくなってしまっては、意味がない。私(吠)のHPにあるように、上級ポーカープレーヤーであっても、確実に勝ち組に回るためにはかなり長いプレー時間(数ヶ月以上)が必要なのである。リスクと平均収益のバランスは非常に大切であり、Blackjackの上級者はこの点を十分考慮した戦いをするし、成書においても深く解説されている。ポーカーの場合は、定量的な議論が難しいため、残念ながらこの辺りを配慮した戦術論はあまりないようである。例えば、タイトアグレッシブに戦うことがとりあえず勝ち組に回るための道であると言われているが、ルーズアグレッシブでありながらマニアックより1枚だけ基準をタイトにすることも有効と言われている。(by Roy Hashimoto)。しかし、前者と後者のプレースタイルで平均時給が同じ程度であるならば、当然荒れの少ないタイトアグレッシブプレーの方が好ましいし、また後者の方がわずかに時給が高い状況であっても、荒れと収益のバランスを考慮すれば、依然タイトアグレッシブなプレーの方が「プロフェッショナルに戦う」という観点からは、推奨される訳である。少なくともいたずらに「荒れ」を大きくするプレー、(麻雀で言えば、牌姿が悪いのに闇雲に暗カンをしてドラを増やすようなプレー、ポーカーで言えば25oをプリフロップでキャップするようなプレー)は慎むべきである。(なお、逆説的であるが、初心者が上級者にあるセッションで勝てる確率を増やすためには、荒れたプレーをするしかない。また、トーナメントにおいて、どの程度「荒れた」プレーが最適であるかは賞金構造(ストラクチャ)にも依存し、一概には言えないが、少なくともライブの最適値とは異なる)。

Walk
"walk in poker"とは、1ハンド以上テーブルを離れているという意味である。このようにテーブルを離れているプレーヤー、特にこれを頻繁に行うプレーヤーのことを"walker"(ウォーカー)と呼ぶ。そのときどきの状況に応じて、ウォーカーは食事をしにいったり、煙草を吸いに行ったり、クラップスをしにいったり、もっと多くのfish(カモ)がやってくるのを待ったりしている訳である。もっと他のことをしているのかも知れないけれども、誰もこのようなミステリアスなウォーカーが席を離れて、一体何をしているのか本当の所は分からない。 多くのcardrooms(カードルーム)においては、ウォーカーに関してきちんとしたルールがあるが、これがちゃんと適用されていることはあまりない。それは、ウォーカーがある一定時間以上離席した場合には、house(ハウス)によって、チップが片付けられ、その席が他のプレーヤーのために解放されるというルールである。 テーブルに沢山のウォーカーがいると、連鎖反応で次々と離席し、ついには卓割れになってしまうことがある。一旦1、2人のプレーヤーが席を立つと他のプレーヤーも離席したり、そのままプレーを終了してしまったりする可能性が高くなる。.
Weak
fold(フォルド)率が高く、 raise(レイズ)をあまりしないプレースタイル。 weak(ウイーク)は、より一般的に、下手なプレーヤー全般あるいは儲けやすいテーブル全般を表す表現としても用いられる。
Wheel
bicycle wheelの項を見よ。
White
White(ホワイト、白)は $1 chip(チップ)に最も一般的に用いられる色である。 redblackgreenも参考のこと。
【吠コメント】通常のゲームでは、$1チップの代わりに金属製のトークンが用いられることが多いが、ポーカーとクラップスにおいてのみちゃんとした作りの$1チップが用いられる。記念品代わりに集めるには$1チップがローコストで最適ではあるが、ポーカーとクラップスと言うやや敷居の高いゲームでしか手に入らないのは、るるぶベガスな人々にとってはちよっとつらいかも知れない。
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Wild Card
手を完成させるために、他のどんなカードの代わりとしても使えるカード。例えば、10がwild(ワイルド)であって、4枚のエースと1枚の10をもっていれば、 この手は five aces(ファイブエースイズ)になる。 明らかにwild card(ワイルドカード)の導入によって、変なゲームになる。bugserious pokerの項も見よ。(吠注:jokerの項も参照。特にwild cardとの働きの差に注意)。
Wired
seven card stud(7カードスタッド)においてhole(ホール)に潜んでいるペアを wired pair(ワイヤードペア)と呼ぶ。

"Wired" (ワイヤード)は、徹夜ポーカーで集中するために、何ガロンものコーヒーを飲んだ人を表現するのにも用いられることがある。

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