無料カウンター   い ち ご 栽 培 の 診 断 表 

  い ち ご 栽 培 の 診 断 表 

<翻訳>                                            更新日:2009年 1月 1日 (部)


1.全体的な状況
  @ うどん粉病、灰色かび病が多発する。
  A 萎黄病が多発する。
  B 圃場にキノコが発生している。

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B 欠乏
Mo欠乏
未熟堆肥、未熟有機物肥料の投入

2.根の状況
  @ 根の一次根は黒変し、二次根は太く毛根や細根がない。
  A 根を千切ると硬く、表皮が剥けて芯の部分が残る。

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B 欠乏
B 欠乏

3.葉の状況
  @ 成長点付近の葉は黄味を帯びており、中・下位部の葉には濃淡がある。
  A 葉の先端が黄化又は黄褐色になる。
  B 幼葉は黄化し、葉の周縁はカップ状に湾曲している。中心葉が異形でいわゆる萎黄病の症状。
  C 葉の周縁が帯状に茶褐色化している。(PHが高いときに多発)
  D 葉柄が鮮明な黄色になっている。
  E 葉柄に縦の褐色縞が発生している。
  F 葉に褐色の斑点が発生しており、その位置は表裏同じ位置にある。
  G 葉は直立せず、伏せている。
  H 朝方、葉の先端に結露しなくなる
  I 葉の中心葉脈から「へ」の字型に湾曲している。
  J 葉の周縁から葉脈も含め、内部に向かって鮮明な黄色となっている。
      (これが発生すると糖度は低下して酸っぱい果になる)
  K 葉脈は緑色をしているが、葉脈と葉脈の間が全面的に黄褐色化している。

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Ca欠乏
K 欠乏
Mo欠乏
B 欠乏
B 欠乏
B 欠乏
B 欠乏
B 欠乏
B 欠乏の初期
B 欠乏
Mn欠乏

Fe欠乏

4.果実の状況 
  @ 横に切断すると空洞である。
  A 軟果である。
  B 収穫のとき簡単に果が千切れない。
  C 果が着色のとき果底部から着色、果肩部は白色またはピンク色である。
  D 糖度が低い。

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Ca欠乏
Ca欠乏
B 欠乏
Fe欠乏
総合的な微量要素欠乏


[ 対 策 ]
1. 硼素(B)欠乏

  元肥として、10a当り硼酸1kgと、Mo欠乏対策として、モリブデン酸アンモニウム20gを約20gの熱湯(80℃以上)にて、ポリ
  バケツ内で溶かし、それを200g以上に希釈して、通路を含めて動噴で全面均等に散布して良く耕起する。但し、年間2回以
  内とする、微量要素(グリーンアップ)を継続して使用の場合は必要なし。

2. K欠乏

  10a当り硫酸加里20kgを追肥する。

3. 栽培中に生じたFe,Cu,Zn,Mn,Mo,B欠乏

  この場合は、微量要素(グリーンアップ)を1000倍に希釈して潅注し、また、2000倍にて葉面散布を行う。
   *土壌のPH(KCL)が6.8以上の場合は、主として葉面散布で、
   *  〃    〃    6.6〜6.8では、葉面散布と潅注で
   *  〃    〃    6.5以下では、主として潅注で行う。
        10a当り、20g/月を使用する。

4. Ca欠乏

  Ca過剰でも、過少でも生じる。土壌の分析をしなければ判断し処置できない。
  とりあえず、塩化カルシウムの0.3%液(3Kg/1000g)の葉面散布を4〜5日おきに3〜4回行う。

5.キノコの発生(NH−N過剰)

  キノコの発生はいちごの根がキノコ菌糸に侵され、草勢が著しく減退して収穫も減少する。

  対策なし・・・・@未発酵堆肥は絶対に使用しない。
           A栽培期間中、尿素やアンモニア態窒素を多く含む肥料は使わない。
           Bグリ−ンアップの葉面散布を週2回励行する程度の対策しかない。



 いちごについて

 ばら科作物に属す

 原産地  温帯地に広く分布

 光環境

  光飽和点    : 20KLux
  最低必要照度 : −−−−−
  光補償点    :  −−−−−

 温度環境

  定植後の適温     : 17 〜 20℃
  生育適温(昼間)    : 23℃ (30℃以上では光合成が低下)
        (夜間)    : 8℃
  生育最低限界温度  : 6℃ (低温に強いが、5℃以下では生育停止)
  地温            : 18℃ (25℃以上では根の活力が低下)


 品種について

品 種 名 登 録 年 特   記  ( 交  配 ・ 交  配  地  な  ど )
 千代田    アメリカ × ミッドランド
 ダナー    育成地:カルフォルニア大学(米)
 福羽    General chanzy の実生
 春香    促成2号 × ダナー
 紅鶴    促成2号 × 福羽
 久留米3号    促成2号 × 福羽
 堀田ワンダー    福羽 × 四季成りの一種
 芳玉    福羽の自然実生
 幸玉    フェアファックスの実生
 宝交早生    幸玉 × タホー   < 兵 庫 県 >
 アスカウェイブ 2002  久留米促成3号×宝交早生×ダナー×神戸1号 (別名:アスカエース) < 奈 良 県 >
 アスカルビー 2000  アスカウェイブ × 女峰 (別名:奈良7号)  < 奈 良 県 >
 とよのか 1984  ひみこ × 春香   < 三 重 県 >
 女峰 1985  ダナー × 春香 × 麗紅   < 栃 木 県 >
 章姫 1984  女峰 × 久能早生   < 静 岡 県 >
 雷峰 1992  円雷 × 女峰 の自殖系
 とちおとめ 1996  とよのか × 女峰 × 栃の峰   < 栃 木 県 >
 越後姫 1996  とよのか × 女峰 × ベルルージュ   < 新 潟 県 >
 さがほのか 2001  大錦 × とよのか
 アイベリー    交配:不明   < 愛 知 県 >
 レッドパール 1993  アイベリー× とよのか
 とちひめ 2001  栃の峰 × 久留米49号
 さちのか 2000  アイベリー × とよのか <(独)食品産業技術総合研究機構>
 あまおう 2005  久留米53号 × 出願者所有の育成系統 < 福 岡 県>
 紅ほっぺ 2002  章姫 × さちのか  < 静 岡 県 >
 あかねっこ 1994  アイベリー×宝交早生×とよのか(母系) × (父系)アイベリー×宝交早生 (別名:愛知2号→ももいちご)
 サマープリンセス 2003  麗紅 × 夏芳  < 長 野 県 >
 ペチカ 2007  大石四季成2号 × サマーベリー (別名:ペチカプライム)  < 北 海 道 >
 夏娘 2004  みよし × サマーベリー (別名:カレイニャ)  < 北 海 道 >




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