カラーの基礎

目次

はじめに…

美しい配色をするにはどうしたら良いのでしょうか?
… なかなか難しい問題です。配色はこれが正しく、これが間違っているというようなものではありません。人によって好みも千差万別です。色彩の理論を知っていることと実際に美しい配色ができることも別です。結局は自分の感で良いと思ったものをどんどん実践していき、慣れていくしかないようです。そんな中で基礎知識は美しい配色にたどり着くヒントを与えてくれるでしょう。

こんなページを書いている作者はただの素人です。色彩関係の学校を出たわけでもなければ資格も持っていません。少し勉強したぐらいでこんなページを書いています。^^; 内容に間違いがあるかもしれません。もしありましたら訂正しますので教えてください。よろしくお願いします。m(_ _)m

色の分類

人間の識別できる色は数百万種とも言われていますが、大きく分けると有彩色無彩色に分類することができます。

有彩色

赤、黄、緑、青、紫など色味を持った色です。

     

無彩色

黒、灰、白など色味を持たない色です。

   

色の三属性

色は色相明度彩度という性質を示す3つの属性を持っています。有彩色は三属性のすべてを持っていますが、無彩色は明度しか持っていません。

色相

赤、黄、緑、青、紫などの色味を表します。これを環にして並べたものを色相環といいます。下の図は12色ですが、それぞれの色の中間色を配置する24色、36色 … に分類することができます。

向かい合った色を補色といいます。例えば、下の図では赤の補色は青緑になります。
また、色相差が近い色を類似色、遠く離れた色を反対色、同一色相で明度や彩度が異なる色を同系色といいます。

色相環

明度

明るさの度合いを表します。最も明るいのが白で、最も暗いのが黒です。

無彩色:                  
有彩色:                  
  暗い← →明るい

彩度

色味の強さ、鮮やかさの度合いを表します。最も彩度が高い色は純色で、彩度がゼロの色は無彩色です。

                 
くすんだ←  →鮮やか

三属性の関係

色の三属性の関係を立体的にあらわすと下の図のようになります。

色の3属性

トーン

明度と彩度を組み合わせたものをトーン(色調)といいます。色を分類する場合に色調とトーンを組み合わせて表現する方法がよく用いられます。

下の図は色相が赤(Red)の場合です。例えば、最も純色に近い色がビビッドトーン(vivid tone)で、「鮮やかな赤」のように表現されます。詳細は下記を参照ください。











W
ltGy
Gy
dkGy
Bk
p
ltg
g
dkg
lt
sf
d
dk
b
s
dp
v
 くすんだ←彩度→鮮やか

W: White(白)
ltGy: light Gray(明るい灰色)
Gy: Gray(灰色)
dkGy: dark Gray(暗い灰色)
Bk: Black(黒)
p: pale(薄い)
ltg: light-grayish(明るい灰みの)
g: grayish(灰みの)
dkg: dark-grayish(暗い灰みの)
lt: light(浅い)
sf: soft(柔らかい)
d: dull(鈍い)
dk: dark(暗い)
b: bright(明るい)
s: strong(強い)
dp: deep(濃い・深い)
v: vivid(鮮やかな・さえた)

色の持つイメージ

色は人間に対して感覚的、精神的にいろいろなイメージを与えています。例えば、「赤は暖かく感じ、青は冷たく感じる。」などのようにです。

色と温度

暖色

赤、オレンジ、黄などの色は暖かく感じます。

    

寒色

青緑、青、青紫などの色は冷たく感じます。

    

中性色

緑、紫などどちらにも属さない色です。

    

色と重さ

重い色

明度の暗い色は重く感じます。

    

軽い色

明度の明るい色は軽く感じます。

    

色と大きさ、距離

膨張色 進出色

暖色系の色や明るい色は大きく、近くに見えます。

    

収縮色 後退色

寒色系の色や暗い色は小さく、遠くに見えます。

    

色と硬さ

硬い色

暗い色は硬く感じます。

    

軟かい色

明るく、ややくすんだ色は軽く感じます。

    

色と派手さ

派手な色

彩度に大きく左右され、鮮やかな色ほど、さらにやや明るめの色ほど派手に感じます。

    

地味な色

彩度に大きく左右され、くすんだ色ほど地味に感じます。