関西興産株式会社

K様邸 内装工事


Before

 K様からお電話を頂いたのは、平成23年の9月。
 ただモノを置くだけの納屋部分がもったいないので、
 家族がくつろげる洋室にしたい、というご希望でした。

 さっそく、お伺いして現地調査。
 約10坪、床はしっかりした土間コンクリートですし、
 柱の配置や梁の大きさもOK、天井高さも確保できます。
 ただ、採光が少なくて暗いのが難点かな…。

 K様の思い描いておられるイメージを、しっかりとお伺いし
 プランとお見積を作成して後日ご商談、即ご成約!

施工中

 ご契約も無事終わり、施工準備期間を経て、着工。
 まずは床組から。手際の良い職人さんの手で、みるみるうちに
 頑丈な床組がつくられていきます。

 この写真では見えにくいですが、床下換気口を新たに4つ
 新設して、換気もしっかり確保しています。
 さらに、床板を捨貼りする前に、断熱材をしっかりと敷き詰めて
 床からの冷えもシャットアウト。
 床板の捨張りが終わったら、即座に壁と天井の下地へ。
 それにしても、この職人さん、みるみるうちに現場の景色を
 変えていきます(仕事が早いという意味です)。
 それもそのはず、実はこのお二人は、お父さんと息子さんの
 コンビなのです。なるほど、息もピッタリ、仕事もバッチリ。

 腕の良い職人さんが減ってきている昨今ですが、こういう職人さん
 がいてくれるというのは、本当にありがたいです。
AFTER
 と言っている間に、完成!

 最初の写真とほぼ同じアングルから撮っていますので、
 比較してみてください。窓も2枚追加しています。

 床:フローリング貼り(合板捨貼り)
 壁:ボード下地クロス貼り
 天井:ボード下地クロス貼り
 反対側から撮影。
 ドアの高さは2..0mなので、天井が高いことがよく分かります。
 LED照明はお客様支給です。

 お客様がお部屋を見渡しながら、口に手を当てておられますが
 「なんということでしょう」とは言ってませんし、
 BGMも流れてはいませんので、ねんのため。
 でも本当に、見違えるようになりました。職人さんありがとう。
 お部屋の形状がやや台形だったのと、ちょうど屋根が下がって
 きている部分だったので、一番奥は収納に。
 色調を合わせた引違戸で、床レールはバリアフリー仕様です。
 収納の内部のようすです。天井が下がってきています。
 当初は石膏ボード素地仕上げで棚を付ける計画でしたが
 ご主人さんがDIYで棚を付けるとのことで、自由に棚を後付け
 できるよう、壁全面を合板下地クロス仕上げに変更しました。
 貼ってしまう前だったので、変更に伴う追加工事費は0です。
 (棚板の予算を、合板とクロス仕上げに回しました。)
 着工後の変更でしたが、こういった施工現場での、小回りの効く
 対応も、当社のリフォーム工事の特長です。

 こちらのドアは、元々あったアルミドアの内側に、設置した室内ドアです。
 2重にした理由のひとつは、やはり、断熱性。
 アルミドア1枚隔ててすぐ外だと、どうしても断熱性能は損なわれます。
 そこで、内側に壁を設けてドアを追加することで、外気と直接触れる壁を減らして
 断熱性を確保し、冷暖房負荷を下げる目的で設置しました。
 こういう小技が、後で(住んでみてから)効いてくるんですよね。

 この壁とドアを付けることで、タタミ半畳分、お部屋の空間は狭くなりますが、
 工事を終えてから気付いて、後で工事しなおす費用と、最初からこうしておけば
 よかったのにというガッカリ感は、せっかくのリフォームの喜びを、削ってしまいます。
 経験に基づくノウハウは、お金には換えられない価値があります。

 お客様に「気付かせないこと」も、大切な価値だと思います。

 ドアを開けると、このとおり。
 
 アルミドアの下端が、元々のコンクリート土間の高さです。
 フローリングとは約43cmの段差ですが、これは母屋(おもや)との接続に際し、
 廊下の床レベルを合わせた結果です。

 お客様は「あまり出入りしないドアだけどね」とおっしゃってましたが、
 出入りに、40cm超の段差は、ちょっと厳しいので、職人さんと相談して
 床組時の大引の端材を利用した、取り外し可能な式台を置きました。

 取り付けてしまうと、雨の日の出入りなどで床土間に水気を持ち込んだ時に
 拭き取りができないのと、式台そのものが傷んでしまうために、あえて固定では
 なく取り外し可能としています。
 この洋室の中ほどにある柱と梁は、使い勝手を考えると
 取り払ってしまいたかったのですが、上階の個室の重量を支える
 大切な骨組み、強引に外すのは建築士としては絶対NGです。
 そこで、少しでも圧迫感を和らげるよう、柱と梁の角を、直角では
 なく柔らかなRを描くよう厚みを加えて、職人さんに美しく仕上げて
 もらいました。写真では分かりづらいですが、実際に目で見ると
 かなり印象が違います。それなりに手間の掛かる仕事ですが、
 妥協せずに技を尽くしてくれた職人さんに、感謝です。

 今回のリフォームは、お客様が望まれているリフォームのイメージを、よどむことなく私どもに
 お伝えいただけた結果、実にスムーズかつ確実に、完成を迎えることができました。
 工事期間中も、何かとお気遣いいただいたおかげで、職人さんたちも存分に力を発揮できたと思います。
 この場をお借りして、K様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 ただ1点だけ、心残りなのは、
 K様のご家族の一員の、小梅ちゃん(ワンちゃん♀)に、最初から最後まで、吠えられたことです。
 こう見えても犬好きだし、なんとかお引き渡しまでには、仲良くなりたかったんだけどなあ…。