Before |
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ただモノを置くだけの納屋部分がもったいないので、 家族がくつろげる洋室にしたい、というご希望でした。 さっそく、お伺いして現地調査。 約10坪、床はしっかりした土間コンクリートですし、 柱の配置や梁の大きさもOK、天井高さも確保できます。 ただ、採光が少なくて暗いのが難点かな…。 K様の思い描いておられるイメージを、しっかりとお伺いし プランとお見積を作成して後日ご商談、即ご成約! |
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施工中 |
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まずは床組から。手際の良い職人さんの手で、みるみるうちに 頑丈な床組がつくられていきます。 この写真では見えにくいですが、床下換気口を新たに4つ 新設して、換気もしっかり確保しています。 さらに、床板を捨貼りする前に、断熱材をしっかりと敷き詰めて 床からの冷えもシャットアウト。 |
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それにしても、この職人さん、みるみるうちに現場の景色を 変えていきます(仕事が早いという意味です)。 それもそのはず、実はこのお二人は、お父さんと息子さんの コンビなのです。なるほど、息もピッタリ、仕事もバッチリ。 腕の良い職人さんが減ってきている昨今ですが、こういう職人さん がいてくれるというのは、本当にありがたいです。 |
AFTER |
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最初の写真とほぼ同じアングルから撮っていますので、 比較してみてください。窓も2枚追加しています。 床:フローリング貼り(合板捨貼り) 壁:ボード下地クロス貼り 天井:ボード下地クロス貼り |
ドアの高さは2..0mなので、天井が高いことがよく分かります。 LED照明はお客様支給です。 お客様がお部屋を見渡しながら、口に手を当てておられますが 「なんということでしょう」とは言ってませんし、 BGMも流れてはいませんので、ねんのため。 でも本当に、見違えるようになりました。職人さんありがとう。 |
きている部分だったので、一番奥は収納に。 色調を合わせた引違戸で、床レールはバリアフリー仕様です。 |
当初は石膏ボード素地仕上げで棚を付ける計画でしたが ご主人さんがDIYで棚を付けるとのことで、自由に棚を後付け できるよう、壁全面を合板下地クロス仕上げに変更しました。 貼ってしまう前だったので、変更に伴う追加工事費は0です。 (棚板の予算を、合板とクロス仕上げに回しました。) 着工後の変更でしたが、こういった施工現場での、小回りの効く 対応も、当社のリフォーム工事の特長です。 |
こちらのドアは、元々あったアルミドアの内側に、設置した室内ドアです。 2重にした理由のひとつは、やはり、断熱性。 アルミドア1枚隔ててすぐ外だと、どうしても断熱性能は損なわれます。 そこで、内側に壁を設けてドアを追加することで、外気と直接触れる壁を減らして 断熱性を確保し、冷暖房負荷を下げる目的で設置しました。 こういう小技が、後で(住んでみてから)効いてくるんですよね。 この壁とドアを付けることで、タタミ半畳分、お部屋の空間は狭くなりますが、 工事を終えてから気付いて、後で工事しなおす費用と、最初からこうしておけば よかったのにというガッカリ感は、せっかくのリフォームの喜びを、削ってしまいます。 経験に基づくノウハウは、お金には換えられない価値があります。 お客様に「気付かせないこと」も、大切な価値だと思います。 |
ドアを開けると、このとおり。 アルミドアの下端が、元々のコンクリート土間の高さです。 フローリングとは約43cmの段差ですが、これは母屋(おもや)との接続に際し、 廊下の床レベルを合わせた結果です。 お客様は「あまり出入りしないドアだけどね」とおっしゃってましたが、 出入りに、40cm超の段差は、ちょっと厳しいので、職人さんと相談して 床組時の大引の端材を利用した、取り外し可能な式台を置きました。 取り付けてしまうと、雨の日の出入りなどで床土間に水気を持ち込んだ時に 拭き取りができないのと、式台そのものが傷んでしまうために、あえて固定では なく取り外し可能としています。 |
取り払ってしまいたかったのですが、上階の個室の重量を支える 大切な骨組み、強引に外すのは建築士としては絶対NGです。 そこで、少しでも圧迫感を和らげるよう、柱と梁の角を、直角では なく柔らかなRを描くよう厚みを加えて、職人さんに美しく仕上げて もらいました。写真では分かりづらいですが、実際に目で見ると かなり印象が違います。それなりに手間の掛かる仕事ですが、 妥協せずに技を尽くしてくれた職人さんに、感謝です。 |