関西興産株式会社

関西興産株式会社

U様邸 浴室・洗面工事


Before

 U様は、以前にも当社でリフォームを実施されたOB様
 以前から気になっていた、タイル貼りで寒いお風呂を、
 ゆったり入浴できる暖かい浴室にしたい、というご要望です。

 ご主人さんと奥様のご都合をお聞きして、訪問。
 補強コンクリートブロック造の浴室は、ずっと昔にご主人さんが
 DIYで増築され、後に天井からの雨漏り対策として、当社が
 木造瓦棒葺きで屋根を架構させていただいたものです。

 以下、宇宙戦艦ヤマト風に…
 古代 「大変です!天井高さと強度の確保が…ダメです!
 艦長 「うむ…」

  「 大 丈 夫 だ ! 」
 古代 「その声は…真田さん?!」
 真田 「こ ん な こ と も あ ろ う か と!」
 真田 「前回の屋根工事で、天井を外せるよう、屋根荷重は
     総て壁で支える形に、梁と母屋を配置してある。
     天井を撤去すればシステムバス設置高さも確保できる。
     古代、やれ!」
 古代 「はっ、はい!!」
 (この会話は、事実を基にした、フィクションです)
 てなわけで、システムバスは設置可能。

 洗面脱衣室もタイル貼りでしたが、浴室と一緒に工事すれば
 別々に行うよりもコストが抑えられるし、寒さの問題も解決できます。
 更に、分電盤がすぐ側にあり容量にも余裕がある、ということで、
 浴室暖房換気扇も容易に取り付け可能ということが、わかりました。

 湯船が狭い・浴室が寒い、洗面が使いづらい、段差が不便、という
 問題点を、同時にすべて解決できる提案が、見つかりました。
 さらに、同時に、浴室の窓ガラスをペアガラスに取り替えることで、
 住宅エコポイントの対象工事になり、お財布にも優しくなりました。

 ご成約、ありがとうございました!
施工中

 いよいよ工事開始。まずは問題の天井から。
 DIYで施工されていた天井スラブを、少しずつハンマーで叩いて
 解体していきます。以前に当社が施工した屋根が下から見えます。

 日曜の夜に放送されている某リフォーム番組では、もっと荒っぽく
 解体するシーンが見られますが、実際の施工現場では、あのような
 危険な工事はしません。あれはあくまで「テレビ用の演出」です。

 天井を取り除いたら、浴室の床タイルを斫り、さらに埋め戻されている
 砂利を運び出し、システムバスの重量に充分耐えうる頑丈な基礎を
 生コンで打設します。同時にシステムバス用の給水、給湯、排水の
 配管を、図面どおりの位置に立ち上げておきます。
 タカラの施工担当N氏も現場に足を運び、図面通りの施工を確実に
 行うための位置出しに、立ち会っています。いつもおつかれさま!
 基礎コンクリートが充分に固まり、必要な強度が出たら、
 すぐさまシステムバスの組み立てです。
 熟練のメーカー施工職人さんが、テキパキと、しかし一つひとつ
 確実に、ていねいに、キレイに、作業を進めていきます。

 写真右に見える青い壁は、既存のタイル壁です。
 その上に見える太い丸太梁が、小屋組(屋根)の重量を
 しっかりと受け止めて支えているのが分かります。
 システムバスと同時進行で、洗面脱衣も、床・壁・天井を
 下地からやりなおします。
 システムバスがほぼ組み上がったところです。
 組み立て作業中も、職人さんはこまめに清掃をしています。
 1つひとつを確実に施工し、それを確認してから次に進むためには
 こまめな清掃が必要なのです。

 工場で、産業用ロボットが行う作業なら、ここまで丁寧な清掃は
 必要ないかもしれません。
 しかし、建築は、原則として現場での単品生産です。
 (部品はきちんと管理された工場で作られるかもしれませんが)
 現場での作業、すなわち人の手による作業です。人間のやること
 ですから「絶対にミスがない」なんてことはないのです。
 だからこそ、一つひとつ確実に施工し、それを確認してから次に進む
 ことが必要不可欠なのです。
 左が新しく組み上がったシステムバスの壁、右が既存のタイル壁。
 左の壁の上端が、元々の浴室の天井の高さなので、外せなければ
 このシステムバスは設置できなかった、ということが分かります。
 また、システムバスと既存壁のすき間は1センチ足らず。
 逆に言えば「ここまでギリギリの位置で設置できる」ということです。

 タカラには「ぴったりサイズシステムバス」という、他メーカーには真似の
 できない、サイズ(幅と奥行き)をオーダーできる製品がありますが、
 タカラのシステムバスは、コンクリート基礎の上に頑丈な耐震架台を
 組んでしまったら、もう動かせません。確実で精密な施工技術がないと
 タカラの製品は組み立てられないのです。

 これが「タカラの品質」です。
 
 
 システムバスの天井には、電気式浴室暖房換気扇が
 設置されています。屋根を支える母屋の直下だと、取付は
 できませんが、これも事前の現場打合せで、その可能性がある
 ことと、タカラのN氏立ち会いの際に、無事クリアできることを
 確認した上で、施工しています。
 これが当たり前だと、私共関西興産は考えておりますが、
 そうじゃない、リフォーム屋さんも、存在したりするので…。
 (施工してみて「付けられませんでした」なんて、論外です。)

 リフォーム選びは、業者選びが大切です。
AFTER
 システムバスが完成。

 タカラホーローシステムバス「エメロード」
 
 磁器タイルの床、ホーローパネルの壁はもちろん

 天井にもしっかりと保温材が入った「パーフェクト保温」

 お湯の温かさを逃さないカラーステンレスの「高断熱浴槽」

 さらに、浴室を暖める「電気式浴室暖房換気扇」。

 あたたかいお風呂、できましたよ〜。

 お風呂の窓は、既存のサッシを使ってペアガラス化しています。
 せっかくのパーフェクト保温のシステムバスも、窓ガラスから
 冷気が降りてきてしまっては、その性能が発揮できませんからね。

 そして、このペアガラスのおかげで、お風呂まわりの工事そのものが
 震災復興・住宅エコポイントの交付対象になります。
 かなりの額がエコポイントで還ってきますので、お客様にもオトクですし
 被災地の復興にも協力できるので、今リフォームを考えておられる
 方には、とってもオススメです。

 浴槽は高品質なカラーステンレス、足を伸ばしてゆったりと
 お風呂を楽しんでいただけるよう、1坪タイプの浴槽です。
 やさしい印象のピンクは、奥様のチョイス。
 4時間たっても約2℃しか冷めない高断熱浴槽は、
 専用設計の断熱風呂フタとセットでご利用いただくことで
 その性能をいかんなく発揮します。
 厚みはありますが、軽くて扱いもラクラクですので
 巻フタじゃなくてこちらを使ってくださいね。

 洗面の出入り口は、以前はアコーディオンドアが付いていましたが
 「どうしてもすきま風が通って、寒い」とのことで、ピッタリ閉まる片引ドアに
 変更。通常の片引き戸だと、枠を取り付ける分、開口幅が狭くなって
 しまうために、縦枠を使わない「アウトセット引き戸」を採用しました。

 (写真にマウスカーソルを乗せると、引き戸が開きます)

 このアウトセット引き戸は、今ある壁に沿う形で引き戸が取りつけられるのと
 下枠を使用せず、フラットレールで取りつけられるので、敷居のある開きドア
 からのバリアフリーリフォームに適していて、よく使われる商品です。


 洗面脱衣室に元々あった窓は、そのまま生かして、採光を確保しています。

 すぐ横にシステムバスのドアが付くのですが、壁面には手すりを取り付けて

 おきたいということで、ドア横には10cm弱の袖壁を設けて、手すりの出っ張り

 がドア開口に掛からないようにしてあります。

 (システムバスの設置位置を右側いっぱいにした理由は、これです。)

 

 洗面化粧台は、当初は既存の75cmを再利用する
 予定でしたが、洗面脱衣室内も全面改装することになり
 デッドスペースを解消して、広い室内が確保できたので
 「せっかくだから洗面も新しくしよう」ということで…。

 タカラ ホーロー洗面化粧台「セレンティ」です。

 幅90cmの洗面本体に、収納付三面鏡の組み合わせ、
 さらに幅45cmの収納ユニットをプラスしています。
 扉はもちろん、キャビネットの中まで高品位ホーローなので
 カンタンなお手入れで、キレイが長持ち。
 アクリル100%人造大理石は、一般的なポリエステル系
 にはない、輝かしい光沢と優れた耐久性を備えています。

 ホーローのサイドパネルにはマグネットが使えて便利です。
 「どこでもラック」を使ってフェイスタオルを掛けてあります。

 以前は暗くて狭かった洗面ですが、高品位ホーローの
 輝きもあって「広くて明るくて清潔な」洗面脱衣室に
 生まれ変わりました。

 浴室ドア横には、照明スイッチと、浴室暖房換気扇の操作パネルを配置。
 照明スイッチはパナソニック製「コスモシリーズワイド21」を採用。
 従来の、パチンと倒すスイッチに比べ、約7倍の広さのワイドハンドルと
 プッシュON・OFFの扱いやすさで、ご家族みんなに優しいスイッチです。

 照明スイッチをオフセットして配置しているのは、浴室ドア右に将来
 手すりを取り付ける可能性を考慮した結果です。
 もちろん、頑丈な取付下地を、あらかじめ壁の中に入れてあります。
 これから長く使っていただくのですから、完成してお引き渡しが済めば
 終わりではなく、1年後、5年後、10年後も考えておきたいですね。

 今回の工事は、当初の計画から色々なプラスがありましたが、
 その分、お客様の満足、納得も高まったかと思います。
 ありがとうございました、今後ともよろしくお願い致します。