三国志と三国志演義の違い
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三国志といえば、日本でも小説、漫画、ゲームなどの多くの題材となっており知らない人はいないことでしょう。
しかし、この三国志・・・。実は、2つあるのをご存知でしょうか。
「三国志」と「三国志演義」。
この三国志と三国志演義とは何が違うのか?
正史「三国志」は、3世紀後半に陳寿(ちんじゅ)によって書かれました。この陳寿という人は晋というもともとは魏であった国の役人でしたから魏を正統とするように書かれおります。
しかし、この最初の三国志は淡々と事実のみを書き記したものであったので5世紀には宋の文帝により三国志に注記を入れるよう裴松之(はいしょうし)という人物が命じられます。
まぁ、ちょっとあやふやだから、書くのやめておこう!と陳寿がためらっていた部分も書き記したんですね。ですが、これが中国ではなかなか面白いと絶賛されて有名になっていったんです。
そして14世紀になり羅漢中(らかんちゅう)という人が小説として書き記したのが「三国志演義」です。史実7割、フィックション3割と言われており三国志が魏を正当としていたのに対して三国志演義では蜀を正統としています。
最近の映画や漫画などでは、蜀の劉備が主人公で魏の曹操は悪役となっているものが多いのは、三国志演義を題材としているものが多いためです。
日本では、吉川英治の小説「三国志」や横山光輝の漫画「三国志」が広く、長い間読み続けられてきました。吉川英治の三国志では、諸葛亮と曹操という二人の英雄を中心に物語が描かれています。横山光輝の三国志では、前半が劉備、後半は諸葛亮が主人公となっているわけですが、中国で有名な、毛宗崗本「三国志演義」では、曹操、諸葛亮に加え関羽を物語の中心としています。
日本では、名脇役的な関羽ですが、中国では関羽が関聖帝君として祭られるほどの人気なのにはそういった理由があるのですね。
<三国時代の始まり
>三国志時代の地方行政
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三国志 |
三国志演義 |
著者 |
陳寿・裴松之 |
羅漢中 |
書かれた時期 |
陳寿・3世紀
裴松之・5世紀 |
14世紀 |
特徴 |
魏を正統とする |
蜀を正統とする |
構成 |
魏書・30巻
蜀書・15巻
呉書・20巻の全65巻 |
全120回 |
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