労働保険料の計算方法
労働保険料とは労災保険料と雇用保険料を合計した額です。
(1)労災保険料の計算
労災保険料は、賃金総額（賞与、通勤費含）に労災保険率を乗じた額です。
労災保険率は業種によって異なっており、卸売業・小売業・飲食店又は宿泊業の場合では1000分の3です（賃金10,000円当たり30円）。
全額を事業主が負担します。
参考：労災保険率表 平成30年4月1日施行（厚生労働省サイトより）
(2)雇用保険料の計算
賃金総額（賞与、通勤費含）に雇用保険率を乗じた額です。
事業主、雇用保険被保険者とそれぞれ負担が異なります。
参考：雇用保険率表 令和6年4月1日から令和7年3月31日（厚生労働省サイトより）
| 事業の種類 | 雇用保険率 | 事業主負担 | 被保険者負担率 |
|---|---|---|---|
| 一般の事業 | 15.5/1000 | 9.5/1000 | 6/1000 |
| 農林水産清酒製造の事業 | 17.5/1000 | 10.5/1000 | 7/1000 |
| 建設の事業 | 18.5/1000 | 11.5/1000 | 7/1000 |
労働保険料 計算例
＜1年間に労働者に支払う賃金が500万円の飲食店の場合＞
(1)労災保険料 500万×3/1000＝15,000円（事業主負担）
(2)雇用保険料 500万×15.5/1000＝77,500円（事業主負担分47,500円 労働者負担分30,000円）
(3)労働保険料=(1)+(2)で92,500円となります。（事業主負担分62,500円 労働者負担分30,000円）
※他に一般拠出金250円がかかります。